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今月の著者インタビューは、5月29日に 『まどいのいきもの』を出された永田礼路先生です。
永田先生、お久しぶりです。前回著者インタビューをさせていだいてから、もう二年半なのですね。単行本の出版がわかってから、ずっとお待ちしてました。
《螺旋じかけの海》の際はありがとうございました。いつの間にか2年以上も経っていましたね。その間も色々と単発の仕事をしていたのであっという間な気がします。
再びお呼びいただきありがとうございます!
こちらこそ、お忙しいところありがとうございます。
ビッグコミック増刊号の最新号に、“異例の予約数を記録している”と書かれていたのを読んで、嬉しい限りです。
おかげさまでバリューブックスさんの予約はちょっと予想外すぎる数字になりました。
ここからどうなるのか関係者全員本当に誰もわかりません……
少ないよりは多い方が良いのは明らかなので、わからなくてもかまいませんね(笑)
前回の著者インタビューの時にうかがったムーンショット型研究開発事業のSFプロトタイピング『メランコリック・ダイバーの浮上』も、面白く読ませていただきました。ラストでジーンときました。
あれは実際のBrain machine interfaceの研究をもとにお話を作っているのですが、研究者の先生のお話を聞いていて意外と近いところにこういう未来があるんだなあ、と思った覚えがあります。
同級生がパーキンソン病なのですが、脳に電極を埋め込む手術を薦められていると言ってましたから、確かに意外に早いかもしれませんね。
お題は2050年の未来、ということだったのですが、今から25年前だと2001年とかなんですよね。インターネットもまだろくに普及していなかったと思うのですが、中年の感覚としては割と最近です(笑)
ということは今から25年後って実はそんなに遠い未来じゃないんだな、と思って今の生活の延長線上の近未来にしました。
近未来的技術と泥臭い人間、みたいな組み合わせの話がやっぱり好きですね。
SFファンは、たぶんその組み合わせが好きだと思います(笑)
そもそも、どういう経緯で「ビッグコミック増刊号」に連載が決まったのでしょうか。
担当の編集さんは2018年頃からお付き合いがあるのですが、当時は残念ながら商業の仕事にはつながりませんでした。その後私がコミティアに出るようになり、螺旋じかけの海のネームをみてもらう人が欲しくてその編集さんに個人的依頼でネームチェックをお願いしたりしていました(フリーの編集さんなので)。
で、《螺旋じかけの海》が完結して落ち着いたので、恩返しがてら読切でも一本…と思ってネームを作ったのが最初です。それを見た担当さんが連載にしましょう!と言ってくれて……で、連載用に作り替えた結果連載になりました。
なるほど。でも決まった締め切りがあると大変でしょうね。
ビッグコミック増刊はほぼ隔月の雑誌なので、これなら描くのが遅い自分でもいけるかも、と思ったのも大きいです。このペースで許してもらえる雑誌はなかなかないのでありがたいです(笑)
ビックコミックの兄弟誌は色々なパターンがありますね。ビックコミック・オリジナルが隔週でその増刊号が隔月。スペリオール誌も隔週。スピリッツ誌は毎週ですが、全部定期購読してます。編集者さまによろしくお伝え下さい(笑)
話を戻しますが「星の落とし子」という、宇宙から降ってきた「宇宙生命体」という題材を選ばれたのはなぜでしょうか。
宇宙生命体、というよりは宇宙からの作用で変化した地球上の生物、といった感じです。
まあ地球生物も広義には宇宙生命体ですが(笑)
あっ、そこんところ勘違いしてました(汗;)→宇宙からの作用で変化した地球上の生物
地球の生物も広義には宇宙生命体という定義は、SFぽくって良いです!
まるっきり異世界のものでもなく、今の世界にちょっとだけ変化を加えた世界にして、かつ色々な生物のアイデアを出せる設定にしたかったのでこの設定にしました。
螺旋じかけの海がかなりドSFだったので、今回は日常の延長線上のSFにしようと思いました。螺旋をきちんと完結できたおかげで、エグめのSFをやり切った感があったので……(笑)
最後に、『まどいのいきもの』以外で、現在執筆中の作品はあるのでしょうか。
連載は、隔月でもかなり大変そうですが(汗;)
さすがにないです!
アシスタントもいなくて全部一人で描いているのと、毎回情報量が多めの話を作りがちなので毎回ひーひー言っています。コミティアへは年2回ほど出るのですが、その新刊を作れるか作れないかぐらいでいつもギリギリです(笑)。
医学的裏付けを持った設定にされようと、毎回苦吟されている姿が目に浮かびます(笑)
お身体に気をつけて、出来るだけ長く連載して下さいませ。