ワクワクしながら聞いていました。(笑) 1年間249回の放送でしたが、途中107回からの聴取でした。 106回迄は聴取出来ていません。今更どうにもなりませんが聴取したかったですね。ストーリーは、銀河系宇宙へのマストロ宇宙人(食虫植物うつぼかずら学名Nepenthes rafflesiana ネペンテスラフレシアナが進化した宇宙人)の侵略。(学名迄語るところが、良い感じでした)それを防ぐために北極星第三惑星から来た少年ポラルと共に戦う地球人たちの物語です。(ドンパチそのものは、殆ど無いのですが) 様々な攻防の後、北極星第三惑星は侵略され、第三惑星人は放浪惑星に移住。 地球へは、小惑星群が襲来。衝突を避ける為、月を移動させてボーリングのピンを倒す様に、小惑星群にぶつける案も出ている中、四次元の人達の助力で危機は回避される。一応の平穏状態となって、物語は終わる。 大きく広げた風呂敷は、畳めなかったのか畳まなかったのか。余韻は残りました。 何と言いましても、冒頭の三國一朗さんの名調子科学解説がたまりませんでした。以下ちょっと長いのですが。
-------------------------------------------------- 日本の最も古い書物古事記には、次のように書かれている 初めに、何か得体のしれないゴチャゴチャしたものが有った。 神様はその中に棒を突っ込みかき回した その棒から落ちたしずくが、日本列島となった。 又キリスト教の聖書には、この世の初めの様子を次の様に表している。 初めに混沌が有った。 混沌とは、これ又訳のわからないゴチャゴチャである。 今上げた二つの例でもわかるように、この世の初めについては、誰でも何となく訳のわからないゴチャゴチャを連想するらしい。 そしてそれは決して間違いではないらしい。 科学的に信じられているところによると、宇宙の初めは全てが気体だったといわれている。 ガスである。そのガスが速度を持っていた。 つまり動いていたのだ。ガスが動くとその運動の中に渦が出来る。大きな渦、幾つかの小さな渦。 初めぼんやりした形の渦も段々にはっきりした形になり、その中心にガスが集まった。 集まったガスは圧力によって、やがて液体となり固体となった。 そしてやがてそれはどんどんと大きくなり、恒星となり惑星となったのである。 とすれば宇宙を創ったものは、渦であり流れであり速度だと言うことが出来る。 あの太陽の輝きも、美しい花も可愛い動物も、そして逞しい人間の働きも、元々は速度であるということになる。 速度、運動それはエネルギーの量によって知る事が出来るものだ。 エネルギーによって創りだされた宇宙は、やがてエネルギーに還るだろう。 花も動物も人間も、やがてはエネルギーに姿を変えてしまうと言われている。 地球が滅び人類が滅亡しても、エネルギーは消えて無くなりはしない。 大昔それは全て気体の運動としてこの世に有った。 今その一部は花として動物として人間として、その姿を現している。 遠い将来、この不滅のエネルギーは宇宙でどんな姿をとるだろう? --------------------------------------------------
マストロ宇宙人の解説的セリフも印象に残っています。
-------------------------------------------------- この銀河系宇宙にほとんど重なり合うように、もうひとつの宇宙が有る。 有るのだが目には見えない。感じる事も出来ない。なぜならそれは四次元の世界だからだ。 我々の空飛ぶ円盤にしても、お前たちのロケットにしても光よりも速く飛ぶ。 しかしそんな事は、物理学上力学上ありえない事なんだ。 円盤やロケットが早いのは、それが力学空間には含まれていない近道をするからなのだ。 それが四次元の世界だ。 ----------------------------------------------------
「宇宙から来た少年」は一番好きな作品なのですが、net上でも取り上げる人が極端に少ないです。 荒唐無稽の感想が有ったくらいでしょうか? まあ関心の薄い人が、宇宙論を延々2分も聞かされると、嫌になると思いますが(笑)
古い宇宙論ですし説明不足の点も有りますが、センスオブワンダーを強く感じます。雀部さんは、どう思われるでしょうか?
登場人物等の情報は充実していました。 台本を閲覧していて、記憶の間違いとかが判明しました。 データベースの構築に、大変参考になります。 「百万の太陽」全248話の内25話分しか台本が無かったのが、残念でした。 TV台本は、読んでイメージが掴みにくいのですが、ラジオドラマ台本はライトノベル感覚でスラスラ読めます。
「百万の太陽」で福島さんは、SF入門を意図していたのでは無いかなと改めて思いました。 タイムマシン、タイムパラドックス、異次元宇宙、テレパシー、超人類、スタードライブ(惑星移動システム)、ジャンプ飛行(超空間飛行)、火星人、アトランティス民族、宇宙震(宇宙空間に起こった時震)等々 論より証拠で、ここに「百万の太陽」の資料が有ります。 読んで頂いて、雀部さんも記憶が甦ってほしいですね。
SF愛読者の方々は、大概幼児期にルーツとなる何か(本、映画、TV番組等)が有ると思います。 唯その何かは、本人とその同世代で無いと感情移入しにくいと思います。 私の場合でも「スーパー戦隊シリーズ」は、理解出来ても感情移入は難しく感じます。同様に私の「SF系ラジオドラマ」への思い込みも、理解されても感情移入迄は難しいだろうなと、客観的には思っています。 しかし開き直って、これからもデータベース構築に邁進する所存です。 「1962年−1964年 NHKラジオドラマ」情報お持ちの方は。お知らせ頂ければ幸いです。 ラジオドラマのホームページは以下です。情報提供お待ちしています。 http://homepage2.nifty.com/bob14/syumi02/syumi02.htm ちなみに出演者の方々は以下となります。(敬称を省略させて頂いています)台本について問い合わせしたいと思っています。連絡先等ご存じでしたら情報提供頂ければ幸いです。
三國一朗 曽我町子 玉川良一 天地総子 川合伸旺 露口茂 森田育代 西国成男 白坂道子 羽佐間道夫 睦五朗 山内雅人 桑山正一 金内吉男 川口知子 稲吉靖 細川俊之
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