日別アーカイブ: 2019年11月12日

☆祝!★和田はつ子著《口中医桂助事件帖》シリーズ完結

《口中医桂助事件帖》シリーズ堂々の完結! 和田はつ子先生渾身の作:公式サイト http://hatsukowada.s9.xrea.com/ 装画は、安里英晴先生作:わくわく挿絵帖 https://sashieari.exblog.jp/ 発行は小学館:【自著を語る】歯医者さん大好き――和田はつ子『口中医桂助事件帖 さくら坂の未来へ』 粗筋は、いずれも文庫の表4の粗筋を引用しました。 『南天うさぎ』 2005.11.1発行 571円(税別) 虫歯で命を失うこともあった江戸時代、庶民たちに歯の大切さを説き、虫歯で悩む者たちを長崎仕込みの知識で次々と救う口中医・藤屋桂助。その幼なじみで薬草の知識を持つ志保と、江戸の歯ブラシ・房楊枝職人の鋼次は、ともに力を合わせる若き仲間同士である。しかし、桂助のまわりでは謎の事件が次々と起こり、得体の知れない大きな流れに巻き込まれていく。大奥まで巻き込んで続発する事件の真相とは…。口中医桂助事件帖シリーズ第一作 『手鞠花おゆう』 2006.3.1発刊 571円(税別) 歯の治療に訪れたおゆうは、女手一つで呉服屋を切り盛りする、あでやかな美女だった。おゆうは、店から独立して小間物屋をはじめるお紺のために、房楊枝を作ってほしいと桂助に頼んできた。ある日起こった火事の焼け跡から、その房楊枝を入れる袋が見つかり、下手人としておゆうが捕らえられた。彼女に好意を寄せる桂助と、それを心配する仲間の鋼次や志保も協力して、おゆうの嫌疑を晴らすために動くのだったが…。果たして、おゆう背後には!?『口中医桂助事件帖 南天うさぎ』に続く、大人気書き下ろしシリーズ第二作。 『花びら葵』 2006.7.1発刊 571円(税別) 桂助の患者だった廻船問屋橘屋のお八重の突然の死をきっかけに、橘屋は店を畳むことに。背後に、かつて桂助の家族とも関わりのあった岩田屋勘助の存在が浮かび上がる。自分の商売を広げるためには、どんな汚い手を使うことも厭わない岩田屋が…。そして、桂助の出生にまつわる真実が明らかになる。それは、将軍家のこれからをも左右する重大なことだった。ある事件に関わることになった桂助は、自ら望んで、秘密をかぎつけた岩田屋と相対することに!『南天うさぎ』『手鞠花おゆう』に続く、口中医桂助シリーズの第三作。 『葉桜慕情』 2006.11.1発刊 571円(税別) 桂助の名を騙った者に治療されて子供が殺され、そのあと妻も自害したという武士が、仇を討つといってあらわれた。表乾一郎と名乗る男は、桂助と面会して誤解だと納得したが、上総屋のおいとが殺され、桂助は捕らえられる。いったん犯人が見つかったかに思えた偽口中医の事件だったが、犯行はさらに広がりを見せた。そして、桂助がついに突き止めた真犯人から、意外な絡繰りと背後に潜む悪の存在が明らかになる。今回は、熱心に求婚を迫る男が登場することで、桂助への思いとの間で揺れ動く志保の微妙な女ごころも描かれている。書き下ろし人気時代小説第四弾。 『すみれ便り』 2007.6.11発刊 571円(税別) 永久歯が生えてこないという娘おてるを診ることになった桂助。彼女は、桂助とともに長崎で学んだ斎藤久善の患者で、その見たては間違いなかった。斎藤のところには患者が多数詰めかけ、“いしゃ・は・くち”は閑散としていた。桂助はその前に、亡くなった恋人・彩花が、奇しくもおてると同じ病気だったことを知り、衝撃を受けていた。そこに、同心の友田からの依頼で、傷のない死体を診た桂助は、すみれの花の汁がついていたことを見つけ、その真相に迫っていくのだが…。新たに入れ歯師が仲間に加わることになる、人気シリーズ第五弾。 『想いやなぎ』 2007.12.11 552円(税別) 鋼次と“いしゃ・は・くち”を誹謗中傷する紙がばらまかれ、房楊枝が戻されてきた。おきわという女性と知り合った鋼次は、好意を抱くようになり、店を手伝いに出かけていく。ところが、その鋼次に身の危険が迫っていた。さらには、志保や妹のお房も狙われていく。その背後には、桂助の出生の秘密を知り、自らの権力拡大のため、桂助に口中医を辞めさせようとする者の存在があった。一方桂助は、実弟であることは伏せられたまま、将軍家定の歯の治療を直々に行ったのだった。さらなる激動を予感させる、人気シリーズ第六弾。 『菜の花しぐれ』 2009.4.12 533円(税別) 紬屋の太吉が、女房お悦の着物を仕立てるために藤屋に出入りするようになった。不幸にしてお悦は亡くなるが、そんな太吉を妹お房は慕うようになる。しかし、桂助の養父長右衛門と太吉の父親である貞右衛門との間には、今まで知らされていなかった過去があった。お房の気持ちを知り、ある日貞右衛門に呼び出された長右衛門だが、行方不明になる。貞右衛門もいなくなり、目撃証言が出て長右衛門に殺害容疑がかかる。それは、桂助を次期将軍にしようという岩田屋の陰謀だった!養父を守るために立ち上がった桂助の苦悩を描く、書き下ろし人気シリーズの第七作。 『末期葵』 2009.5.13発刊 562円(税別) 貞右衛門殺しの容疑で捕らえられた義父・長右衛門。それは、岩田屋勘助の仕組んだ罠だった。岩田屋は自らの権力拡大のため、前の将軍のご落胤である桂助を、次期将軍にして自分の思うがままに動かそうとしていた。義父の命の鍵を握る岩田屋の命じるままに、次期将軍争いを繰り広げる南紀派と一橋派の両領袖の治療にあたった桂助。そして、側用人の岸田が襲われ、叔母とその孫が連れ去られるに至って、桂助は出生の証である“花びら葵”を、岩田屋に差し出すことを決意する。岩田屋の野望は達せられたかに見えた…。長年の因縁に決着が付く、シリーズ第八弾。 『幽霊蕨』 2009.12.9発刊 … 続きを読む

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