
連載第四回「点灯ヤングメン」
今回は困ったところが光る話(笑)
原因を問われて嬉々として語る老医師にシンパシーを(笑)
永田先生の分身かも(笑)
SFファングループ資料研究会謹製
SFファンクラブ探訪「SFM同好会/宇宙気流」の際にも関連書籍としてご紹介した、森東作氏製作のデータベース2025年度版です。森東作さま、毎年ご苦労様です。ありがとうございました。
登録概要:
1,グループ数:758グループ(昨年より17グループほど増えてる)
2,ファンジン種類数:1709種(50種ほど増えてます)
3,ファンジン点数:8597点(371点増えてます)
4,記事件数:158,711件(全項目において増加してます)
『聖シスコ電説』荒巻義雄著、
2025.7.31、小鳥遊書房、2750円(税込)
【目次】
前 口 上 本作の構造について
第 一 章 テーラー街の目覚め
第 二 章 枯山水談義とロッキーの作家
第 三 章 聖シスコ市のアート・シーン
第 四 章 易経占いする宕見支社長
第 五 章 電気羊のいる風景
第 六 章 バーテルソンの正体
第 七 章 凶事の兆候
第 八 章 地中海干拓計画
第 九 章 〈アリアン聯邦〉地政学
第一〇章 ディック=ユング=元型(アーキタイプ)
第一一章 〈文明の衝突〉最前線
終 章 日本(ヤマト)帝国の危機
【自己解説的あとがき】
借景創作論 ――〈フィリップ・K・ディック論〉の試み
用語解説(ディック作品との対照関係を含む)
全登場人物紹介(ディック作品との対照関係を含む)
【解説】高い城のタゴミ―メタSFの新世紀― (巽 孝之)
『高い城の男』フィリップ・K・ディック著、浅倉久志翻訳
1984.7.31、早川書房、Kindle版950円(税込) 銀背の発行は、1965年
第二次世界大戦が枢軸国側の勝利に終わってから十五年、世界はいまだに日独二国の支配下にあった。日本が支配するアメリカ西海岸では連合国側の勝利を描く書物が密かに読まれていた……
終戦から15年経った1962年、アメリカでは「高い城の男」を名乗る謎の人物によって書かれた、「もしも連合国が勝利したら」という内容の仮想小説『イナゴ身重く横たわる』が出回って密かに人気となっており、ドイツは本を発禁処分にして、「高い城の男」の行方を追っていた。
そんな頃、日本支配下のサンフランシスコでロバート、フランク、ジュリアナなどの男女は各々仕事や生活のことで悩み、もがき、また日本からもたらされた易経に凝って、行動の指針を決めていた。しかし、彼らは知らず知らずに日独の謀略的攻防に巻き込まれ、謎の「高い城の男」に近づくことになってしまう。
『人生はSFだ(北海道新聞夕刊「私のなかの歴史)』荒巻義雄著
2013.1.1、札幌時計台ギャラリー、
北海道新聞夕刊連載「私のなかの歴史」に加筆
収録
1,ご先祖様万歳
2,人生はSFだ
3,記憶の落ち穂―不思議への旅
『SFする思考: 荒巻義雄評論集成』荒巻義雄著、◉第43回日本SF大賞受賞作!
2021.11.25、小鳥遊書房、5940円(税込)
SFの理論
第一章 日本戦後SFの思想的背景
A 高度成長と他人指向の時
B 構造主義と〈人間の死〉の時代
C SFとフーコー
D ポスト・モダンとアメリカン・サブカルチャー
第二章 道具的哲学思考へ――ジル・ドゥルーズ登場第一部
A 〈差異と反復〉&〈襞〉の思想
B 〈アンチ・オイディプス〉という機械
C 垂直思考からリゾーム的平面思考へ
D 文言と言説
E 定住思想から遊牧思想へ
F ポスト・モダンと記号
付 章 欲望の哲学史――新哲学の名は新実在論
第三章 SF評論と批評の基礎
A 日本SFの勃興期
B 構造主義批評への長い道のり
C 構造主義とは何か
D 〈隠喩〉〈換喩〉〈提喩〉
E 記号表現と記号内容の切断
F SFと現象学
J ロラン・バルト/神話とSFの関係
K ラカン問題
L メルロ=ポンティ/身体/ロボット
M 決定論/カオス
N 集合的無意識と近代理性
O デリダはSFに馴染む
第二部 単行本解説とわたしの読み方
【単行本解説】
筒井康隆・著『ベトナム観光公社』他一二項目
【わたしの読み方】
『浴槽で発見された日記』(スタニスワフ・レム・著)他五七項目
第三部 作家論
山野浩一の世界
眉村 卓の世界
小松左京の世界
星 新一の世界
筒井康隆の世界
他、一三名
第四部 雑記帳
【美術】+【科学と精神医学】+【自分史】+【文学】+【未来学】+【思想と宗教】九二項目
第五部 わたしの修行時代 (ファンジン同人誌「CORE」「宇宙塵・他)
【CORE】一六項目
【宇宙塵】アメリカSF論(I~VII)
【SF新聞】BEMの笑い――グロテスク考
付 録 術の小説論・他
解 説 メタSF的実験とマニエリスム遊戯 (巽孝之・著)
『天蓋都市ヒカル』荒巻義雄著、
2024.7.12、小鳥遊書房、2420円(税込)
【目次】
第一部 ChatGPTによるSF小説の創作支援は可能か
I はじめてのChatGPT
仮題『ARの陰謀』AI作家 チャット・著
II ChatGPTは絵画を鑑賞できるか
III 建築印刷と建築基準法
IV なぜ、ChatGPTはこのようなことができるのか
―大規模言語モデルの謎
V 創作開始
第二部 『天蓋都市ヒカル』創作編 荒巻義雄・作
第I章 拡張現実(VR)の街
第II章 大規模プリントタウン詐欺事件
第III章 サイボーグCEO
第IV章 秘密の絵画工房と記号設置問題
第V章 漆黒の麗人警部
第VI章 ゴールデン・ミカド・カジノの狂宴
第VII章 〈ヒカル〉のディオゲネス
第VIII章 キングの正体
あとがき―作家は生き残れるだろうか
解説 ChatGPTと創作/安田圭一
『〈物語る脳〉の世界―ドゥルーズ/ガタリのスキゾ分析から荒巻義雄を読む』藤元登四郎著
2015.10.15、寿郎社、2750円(税込)
日本SF界の巨匠・荒巻義雄の代表作を、精神科医・批評家である著者が、現代フランス思想の革命児ドゥルーズ/ガタリの理論をもちいて表裏から徹底的に読み解いた文芸評論
【目次】
はじめに
第1部 荒巻義雄のSF機械のスキゾ分析
第1章 荒巻義雄とドゥルーズ/ガタリ
第2章 スキゾ分析の手順
第2部 荒巻作品のスキゾ分析
[短編]
第1章 シュルレアリスムの絵画との境界消滅
第2章 物語の世界との境界消滅
第3章 主体はその時点で生成される
第4章 世界の始まりと終わり
[長編]
第1章 『時の葦舟 SF連作集』
第2章 『白き日旅立てば不死』
第3章 『神聖代』
第4章 『カストロバルバ——エッシャー宇宙の探偵局』
おわりに
解説
『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 上』 ピーター・トライアス著、中原尚哉訳
2016.10.25、早川文庫SF、Kindle版693円(税込)
第二次大戦で日独の枢軸側が勝利し、アメリカ西海岸は日本の統治下にある世界。巨大ロボット兵器「メカ」が闊歩するこの日本合衆国で、帝国陸軍の検閲局勤務の石村大尉は特別高等警察の槻野課員の訪問をうける。槻野は石村のかつての上官、六浦賀将軍を捜していた。将軍は軍事ゲーム開発の第一人者だったが、アメリカ人抵抗組織に協力しているというのだ――
『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下』 ピーター・トライアス著、中原尚哉訳
2016.10.25、早川文庫SF、Kindle版385円(税込)
六浦賀将軍は、先の大戦でアメリカが勝利した改変歴史世界を舞台とする違法ゲーム「USA」を開発し、アメリカ人抵抗組織がゲリラ戦に勝利する方法を示したという。石村は心ならずも、片腕にガンアームを装着することになった槻野とともに将軍を捜索するはめに。二人は優秀だが毒舌なメカ操縦者、久地樂の助けを得て、地下ゲーム競技会へ、荒廃した流刑島へ、そして石村の過去へと旅することになるが……。
『戦争の社会学 はじめての軍事・戦争入門』橋爪大三郎著
2023.6.13、光文社、Kindle版1078円(税込)
人類はこれまで、戦争とともに歩んできた。戦争を克服し、平和に生きる希望をもつためにも、戦争の知識は必要だ。戦争を、社会のなかのノーマルな出来事として、みつめよう。それを、普遍的な(=誰の耳にも届く)言葉で語ろう。 そう、「戦争の社会学」を身につけよう。
戦後の日本は、これを怠ってきた。だからこの本は、戦争からずっと目を背けてきた、でもそれをどこかでマズイと直感している、多くの日本人のためにまず、書かれている。そして同時に、この世界を守るため最後の手段として戦争を辞さないが、しかし戦争を防ぐためにあらゆる努力を惜しまない世界のすべての人びとのためにも、書かれている。(本文より)
橋爪流に読み解く”戦争で見る世界史””戦争で見る地政学”――。
「戦争反対」と叫ぶ前に、まず戦争を学ぼう。
『安倍宗任伝』平谷美樹著、朝江丸装画/伊藤康子題字、実業之日本社、2530円、Kindle版2479円(税込)、2025.7.24発行
北に生きる者たちの
誇りを賭けた戦い!
朝廷・源氏軍に抗う安倍一族の命運は!?
陸奥の英雄、激動の生涯を描く大河巨編‼
『岩手謎学漂流記』
高橋政彦著、エンジェルパサー、1870円(税込)、2021.9.13発行
【目次】
歴史と古伝
第 1話 蛇の島貞任伝説
第 2話 義経北行伝説
第 3話 頼朝は巖鷲山を見たか
第 4話 忠衡はここにいた
第 5話 忠衡の野望
第 6話 最後の武士・江釣子源吉
信仰と祈り
第 7話 烏帽子岩、出現す
第 8話 6人目の如来さん
第 9話 石神座ノスタルジア
第10話 能傳房神社譚
第11話 疫病よけの系譜
第12話 烏枢沙摩明王と厄災よけの祈り
第13話 盛岡大仏探訪記
聖域と伝承
第14話 盛岡城下と鬼門封じ
第15話 日本一好きな民俗博物館
第16話 竜棲まう山塊・南昌山
第17話 盛岡の海嘯難死者供養碑
第18話 ぬさかけの滝異聞
第19話 角塚古墳と大蛇伝説
伝説と風習
第20話 山の神談義
第21話 スネカの夜
第22話 鬼喜来タラジガネ
第23話 兜明神岳貞任黄金埋蔵伝説
第24話 御船霊様の証言
第25話 男助・女助の言い伝え
動物と所伝
第26話 盛岡城下トラ騒動
第27話 幻魚クニマス探検隊
第28話 ニホンオオカミは生きている
第29話 鹿踊に縄文の精神をみる
第30話 摩訶不思議キツネ譚
第31話 愉快で可愛いツキノワグマ
文学と物語
第32話 「経埋ムベキ山」の謎かけ
第33話 早池峰山麓河原の坊奇譚
第34話 空飛ぶ『遠野物語』
第35話 『遠野物語』の大津波災害譚
謎学と浪漫
第36話 姫神山は“宝の山”
第37話 南昌山塊が生む怪光現象とは何か
第38話 古代文字探検へのいざない
第39話 前世と宿命〈前編〉
第40話 前世と宿命〈後編〉
奇談と説話
第41話 何か尋常ではない物音たち
第42話 座敷わらしの夏
第43話 花街とザシキオナゴ
第44話 お菊の皿を見た話
第45話 黄金の“河童”を見た話
第46話 龍神滝と雨を呼ぶ渓谷
風土と文化
第47話 旅し移ろい漂着する文化
第48話 閉伊街道よろず話
第49話 語源考察シトマエ談義
第50話 『筆満可勢』で読む幕末盛岡
特別寄稿 謎学と妄想のすすめ 平谷美樹
岩手謎学漂流記地図
『夢幻∞シリーズ 冥界パティスリー 第1話 世界を壊すケーキ』
大平しおり著、ゆうしよう装画、2022.3.18、小学館、220円Kindle版(税込)
現世と異界の境界に存在する「乞骨(こうぼね)商店街」。常世の国へ向かうためのターミナルには、妖怪変化や幽霊から神々まで生身の人間以外の者が行き交うところだ。この商店街にある洋菓子店「睡蓮堂」が舞台の心暖まるファンタジー。
『元禄八犬伝 天から落ちてきた相撲取り』田中啓文著、林幸装画
2021.12.17、集英社文庫、792円(税込)
巨大な竜巻に運ばれて網乾左母二郎一味の隠れ家に突然関取が落ちてきた……一方、大坂中で大評判の賭け相撲興行の陰では商売敵を陥れんとする陰謀が進行していた。「世直し大明神」なる謎の人物の正体は? そこに怪力無双の八犬士・犬田小文吾が絡み、とんでもない事態に(笑)
『時の密室』芦辺拓著
2005.3.15、講談社文庫、Kindle版901円(税込)
明治政府の雇われ技師エッセルは、謎の館で偶然死体を発見するが、その後死体は消失した。昭和45年、医大生氷倉は河底トンネルで、そこにいるはずのない友人の刺殺体に遭遇した。そして今<路上の密室>事件を追う森江春策の前に、明治・昭和の未解決事件が甦る!
『大阪路線バスの旅』トラベルジャーナル出版事業部編
1996.7.31、(株)トラベルジャーナル、1650円(税込)
28名の豪華執筆陣が綴るオムニバス・エッセイ集第3弾。バスが脇役の大阪で新たに見つけた街歩きの愉しみ。車内広告から乗客の癖まで浪花っ子も知らない通好みのバスにまつわる話題「面白コラム」も満載。
『まいど!横山です』横山やすし著、南伸坊装画
1981.8.15、徳間文庫、260円
横山やすし自伝。あの早口で切れの良い漫才を知る人は少なくなってしまった。伝説の「やすきよ」コンビである。
「しゃっくり」(筒井康隆著『東海道戦争』所載)真鍋博装画
1965.7.25(再版)、ハヤカワ・SF・シリーズ、300円
ある日の朝、東京と大阪の戦争が始まった。町を市民兵や自衛隊が闊歩し、戦闘機や装甲車も登場、戦闘はみるみる過激化していく。すべてはオリンピック後の刺激を求めるマスコミと大衆のため……情報社会を鋭く諷刺する表題作のほか、とある別れが涙を誘う傑作カーSF「お紺昇天」、火星連合の総裁による爆笑の記者会見「やぶれかぶれのオロ氏」など全9篇を収録
この本のカバー(箱)はあったのですが、ASAHIネットのBBS(tti)で、欲しがっていたファンの方がいたので送りました。新聞連載の『朝のガスパール』が話題になってから、ASAHIネットに入った新参者だったし(笑)
そうこうしているうちに、sf会議の議長を任されて、ちょっとだけ貢献しました(汗;)
あと、当時ハードSF研の会議(石原藤夫先生)もあったので、そこでインタビューのまねごとをさせてもらったのも良い経験になりました。この時、インタビューの面白さに気がついたのかも。それからうん十年、遠くに来たものです。
もう一つ、ASAHIネットには、堀晃先生のソリトン会議もあって、これにも参加していましたが、あまり創作はしてません。合評がある超短編は何回か書いたことがありますが、トップに推されたことは一回だけでした(汗;)
そんなこんなで、ソリトンのメンバーが元になって、「アニマ・ソラリス」は創刊されたのです。
「松崎有理先生著者インタビュー」特設ページ
『あがり』著者インタビュー
前編
後編 東京創元社、小浜さんにもご参加頂いてます。
『ペンギンSFアンソロジー上下巻』九頭見灯火編
2025.5.25、東京銀経社、上下巻4300円
「BOOTH」にて販売中
現在、残り10セット以下になっています。
後書きによれば、上巻がSF系短編、下巻はペンギンと人間が織りなす物語のアンソロジーになっているようです。
7月末くらいから、上巻のみ、下巻のみの販売も始まる予定みたいです。
『貸し物屋お庸謎解き帖 絵草紙と隠金』平谷美樹著、丹地陽子装画
2025.5.15、だいわ文庫、924円(税込)
「十六文の貸し物」軽業を披露する旅回りの童が全財産を損料にして借りた物とは?
「風鈴を三十」深夜の店に忍び込み、何も盗らずに出て行く賊の正体は?
「絵草紙と隠金」絵草紙に描かれた隠金の言い伝えの虚実は?
「名残雪の別れ」庸の家に現れた赤子の化け物が家人を脅す目的は?