編集後記

 コロナ禍もまだまだ終息とはいえず、戦時下のウクライナ情勢も気がかりだ
し、加えて東北地方にまた大きな地震が……
 ハインライン氏ではないけれど「大当たりの年」が来ているのではないかと
思う今日この頃であります。皆様ご自愛下さいませ。
                     雀部陽一郎 (監修/書評子)
                     
 つい先日まで幼女戦記の再放送があったのですが、主人公の人類に対する痛
烈な批判が、今の世界情勢を的確に言い当てているかのようで薄ら寒い物を覚
えます。
 架空の(でも現実とどこか似ている)世界の世界大戦を描いているこの作品は、
色々とタッチイな内容も含んでいたので、よくもまぁ放映中止とならずに完走
できたものと思いますが、むしろ、この主人公の心の叫びこそが人類の抱えて
いる悩みなのかもしれないなぁ、と思ったのでした。
                          おおむらゆう (編集)

 大昔の話ですが、あるSF大会で本邦初上映の映画が上映されました。字幕が
まだ完成してなかった記憶があるのですが(私の目が悪かっただけかも)、
2時間45分映像だけで衝撃を受けました。ロシアの映画監督アンドレイ・タル
コフスキーの「惑星ソラリス」です。
 チャイコフスキーの交響曲がコンサートのプログラムから外されたという話
も聞くのですが、仕方の無い事とはいえ芸術とスポーツは戦争と無縁であって
欲しいものです。
 もう一つ思い出したのがウクライナのマリウポリ生まれの画家アルヒープ・
クインジの「ドニエプルの月夜」。ご存じない方は検索してみてください。素
晴らしい絵画です。描かれているドニエプル川はキエフの中央を流れています。
平和であれと願うばかりです。
               福田弘生 (Anima Solarisプロデューサー)

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