月別アーカイブ: 2024年3月

酉島伝法先生『奏で手のヌフレツン』著者インタビュー関連

 『奏で手のヌフレツン』 『奏で手のヌフレツン』酉島伝法著、川名潤装幀
2023.12.25、早川書房、Kindle版2376円(税込)
 人間ではないようで、どこか人間を思いおこさせる異界の人々。著者はその人たちの日常の営みを克明に描き、読者は生きていくつらさと諦観にも似た宗教観に翻弄されつつも、希望と挑戦に期待し、頬ずりしたくなる子どもたちの可愛さと将来について共に悩み、異界の美味そうな食べ物に涎を流しそうになります。そして太陽と月を操る異界の音楽が、読者をさらに感動させることでしょう。


隔世遺伝「隔世遺傳 『皆勤の徒』設定資料集」西島伝法著
2015.11.23、東京創元社、Kindle版274円(税込)
『皆勤の徒』の世界をさらに堪能するためのガイドブック。作中の造語を著者自ら解説した200項目を超える用語集と、構想段階のスケッチを含む50点以上のイラストを収録。通して読めばひとつの物語として、索引をひけば本編を読み解く手がかりとして楽しめる。著者による序文と担当編集者による解説を付した、電子書籍版オリジナルの設定資料集。


宿借りの星『宿借りの星』酉島伝法著
2019.3.29、東京創元社、Kindle版2567円(税込)
罪を犯して祖国を追われたマガンダラは、放浪の末に辿り着いた土地で、滅んだはずの“人間”たちによる壮大かつ恐ろしい企みを知る。それは惑星の運命を揺るがしかねないものだった。危機に立ち向かうため、マガンダラは異種族の道連れとともに、戻ったら即処刑と言い渡されている祖国への潜入を試みる――。


オクトローグ『オクトローグ 酉島伝法作品集成』西島伝法著
2020.7.2、早川書房、2640円(税別)
「環刑錮」異形の存在へと姿を変えられた受刑者の物語
「金星の蟲」刷版工場に勤める男性の日常が次第に変容していく
「痕の祀り」
「橡」
「ブロッコリー神殿」人類の異星探査を異星生物側の視点で綴った生態系SF
「堕天の塔」
「彗星狩り」
「クリプトプラズム」宇宙を航行する市街船と奇妙な〝オーロラ〟とのコンタクトを描く


るん『るん(笑)』酉島伝法著
2023.9.20、集英社、Kindle版638円(税込)
「三十八度通り」
「千羽びらき」
「猫の舌と宇宙耳」


金星の蟲『金星の蟲』酉島伝法著
2023.10.18、早川書房、Kindle版1247円(税込)
『オクトローグ』改題、自作解題と奇想イラストストーリー「幻視百景」を追加収録


『奏で手のヌフレツン』著者によるイラスト
「奇怪な幻想世界を支えるSF的思考 酉島伝法さん『奏で手のヌフレツン』インタビュー」
「酉島伝法さんが読んできた本たち 作家の読書道(第226回)」


『奏で手のヌフレツン』書斎
50インチTVとモニタ


『奏で手のヌフレツン』ノーパソとモバイルモニタ

平谷美樹先生著者インタビュー関連書

《貸し物屋お庸》4『貸し物屋お庸 謎解き帖 髪結いの亭主』平谷美樹著、丹地陽子カバーイラスト
2024.2.15、大和書房、840円(税別)
「髪結いの亭主」髪結い道具と台箱を借りに来た、今は煮物を売ってる棒手振りは……
「割れた鼈甲櫛」高級そうだが真っ二つに割れた鼈甲櫛を売りに来た子ども。拾ったというが。
「六尺の釣り竿」借りた釣り竿を持たずに毎日釣りに出かける男の目的は?
「火の用心さっしゃりやしょう」拍子木を借りに来たご隠居。しかしお庸には気になることが、それは……
「凶刃と大火鉢」大火鉢と夜具十組が運び込まれた仕舞屋に集う者たちの正体は?


《百夜・百鬼夜行帖シリーズ》98「金属の風車」平谷美樹著、本田淳装画
2024.1.19、小学館、Kindle版220円(税込)
 蝋燭問屋の番頭の依頼ごとは、店の者の指が輪を作ったまま離れなくなったり、南蛮人の亡魂が出ると言う。そして金属で出来た風車が亡魂と共に現れる…


《百夜・百鬼夜行帖シリーズ》99「明け方の風」平谷美樹著、本田淳装画
2024.1.19、小学館、Kindle版220円(税込)
 尾張屋清右衛門が、毎早朝、夢うつつに顔に微風が当たるとともに、部屋の中が赤い光で満たされるのだと言うが……

「『梅田地下オデッセイ』でめぐる梅田地下ダンジョン探検」レポート関連

梅田地下オデッセイ『梅田地下オデッセイ』堀晃著、加藤直之カバー
1989.2.25、ハヤカワ文庫JA、460円(絶版)
収録作:「アンドロメダ占星術」「塩の指」「無重力の環」「宇宙猿の手」「猫の空洞」「地球環」「熱の檻」「連立方程式」「梅田地下オデッセイ」


『大阪ラビリンス』書影『大阪ラビリンス』有栖川有栖編、景山徹カバー
2014.9.1、新潮文庫、630円
収録作
「ラビリンスへようこそ」有栖川有栖
「橋の上」宇野浩二
「面影双紙」横溝正史
「大阪の女」織田作之助
「大阪の穴」小松左京
「梅田地下オデッセイ」堀晃
「コンニャク八兵衛」田辺聖子
「川に消えた賊」有川夏夫
「おたふく」岩阪恵子
「天幕と銀幕の見える場所」芦辺拓
「火花1/火花2」柴崎友香
「あとがきに代えて」有栖川有栖


以下「『梅田地下オデッセイ』でめぐる梅田地下ダンジョン探検」後のランチの模様
昼ご飯を食べた「がんこ魚美酒進」


蕎麦と握りのセット。蕎麦は冷たいお汁でアサリが入ってました。珍しい?


向かいの席のお三方(笑)


向かいの席。これを含めた以下の三枚の画像は、何れも同じ「RICOH THETA X」の360°写真からの切り抜きです。


左隣


右隣