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『安倍宗任伝』と『岩手謎学漂流記』

『安倍宗任伝』平谷美樹著、朝江丸装画/伊藤康子題字、実業之日本社、2530円、Kindle版2479円(税込)、2025.7.24発行

北に生きる者たちの
誇りを賭けた戦い!

朝廷・源氏軍に抗う安倍一族の命運は!?
陸奥の英雄、激動の生涯を描く大河巨編‼


『岩手謎学漂流記』
高橋政彦著、エンジェルパサー、1870円(税込)、2021.9.13発行
【目次】
歴史と古伝
第 1話 蛇の島貞任伝説
第 2話 義経北行伝説
第 3話 頼朝は巖鷲山を見たか
第 4話 忠衡はここにいた
第 5話 忠衡の野望
第 6話 最後の武士・江釣子源吉
信仰と祈り
第 7話 烏帽子岩、出現す
第 8話 6人目の如来さん
第 9話 石神座ノスタルジア
第10話 能傳房神社譚
第11話 疫病よけの系譜
第12話 烏枢沙摩明王と厄災よけの祈り
第13話 盛岡大仏探訪記
聖域と伝承
第14話 盛岡城下と鬼門封じ
第15話 日本一好きな民俗博物館
第16話 竜棲まう山塊・南昌山
第17話 盛岡の海嘯難死者供養碑
第18話 ぬさかけの滝異聞
第19話 角塚古墳と大蛇伝説
伝説と風習
第20話 山の神談義
第21話 スネカの夜
第22話 鬼喜来タラジガネ
第23話 兜明神岳貞任黄金埋蔵伝説
第24話 御船霊様の証言
第25話 男助・女助の言い伝え
動物と所伝
第26話 盛岡城下トラ騒動
第27話 幻魚クニマス探検隊
第28話 ニホンオオカミは生きている
第29話 鹿踊に縄文の精神をみる
第30話 摩訶不思議キツネ譚
第31話 愉快で可愛いツキノワグマ
文学と物語
第32話 「経埋ムベキ山」の謎かけ
第33話 早池峰山麓河原の坊奇譚
第34話 空飛ぶ『遠野物語』
第35話 『遠野物語』の大津波災害譚
謎学と浪漫
第36話 姫神山は“宝の山”
第37話 南昌山塊が生む怪光現象とは何か
第38話 古代文字探検へのいざない
第39話 前世と宿命〈前編〉
第40話 前世と宿命〈後編〉
奇談と説話
第41話 何か尋常ではない物音たち
第42話 座敷わらしの夏
第43話 花街とザシキオナゴ
第44話 お菊の皿を見た話
第45話 黄金の“河童”を見た話
第46話 龍神滝と雨を呼ぶ渓谷
風土と文化
第47話 旅し移ろい漂着する文化
第48話 閉伊街道よろず話
第49話 語源考察シトマエ談義
第50話 『筆満可勢』で読む幕末盛岡
特別寄稿 謎学と妄想のすすめ 平谷美樹
岩手謎学漂流記地図


『夢幻∞シリーズ 冥界パティスリー 第1話 世界を壊すケーキ』
大平しおり著、ゆうしよう装画、2022.3.18、小学館、220円Kindle版(税込)
現世と異界の境界に存在する「乞骨(こうぼね)商店街」。常世の国へ向かうためのターミナルには、妖怪変化や幽霊から神々まで生身の人間以外の者が行き交うところだ。この商店街にある洋菓子店「睡蓮堂」が舞台の心暖まるファンタジー。


『ものいわぬ農民』 大牟羅良著、第13刷、1967.3.20、岩波新書、990円(税込) 「日本のチベット」といわれた岩手県――その山村で,貧困と因襲を背負いながら黙々と働く農民たちは,いろり端で,行商してあるく著者に対して,自分のことばで,その生活の喜びや悲しみを語った.嫁姑の確執,二・三男問題,土地への愛着,子供や老人の姿等々.日本社会の最も深い鉱脈をなす農民たちの語る言葉に耳を傾けよう.

堀晃エッセイ「大阪SF街道-SF的想像力を刺激する大阪の街道-」(『Anchor KLL No.2』所載)関連書

『元禄八犬伝 天から落ちてきた相撲取り』田中啓文著、林幸装画
2021.12.17、集英社文庫、792円(税込)
巨大な竜巻に運ばれて網乾左母二郎一味の隠れ家に突然関取が落ちてきた……一方、大坂中で大評判の賭け相撲興行の陰では商売敵を陥れんとする陰謀が進行していた。「世直し大明神」なる謎の人物の正体は? そこに怪力無双の八犬士・犬田小文吾が絡み、とんでもない事態に(笑)


『時の密室』芦辺拓著
2005.3.15、講談社文庫、Kindle版901円(税込)
明治政府の雇われ技師エッセルは、謎の館で偶然死体を発見するが、その後死体は消失した。昭和45年、医大生氷倉は河底トンネルで、そこにいるはずのない友人の刺殺体に遭遇した。そして今<路上の密室>事件を追う森江春策の前に、明治・昭和の未解決事件が甦る!


『大阪路線バスの旅』トラベルジャーナル出版事業部編
1996.7.31、(株)トラベルジャーナル、1650円(税込)
28名の豪華執筆陣が綴るオムニバス・エッセイ集第3弾。バスが脇役の大阪で新たに見つけた街歩きの愉しみ。車内広告から乗客の癖まで浪花っ子も知らない通好みのバスにまつわる話題「面白コラム」も満載。


『まいど!横山です』横山やすし著、南伸坊装画
1981.8.15、徳間文庫、260円
横山やすし自伝。あの早口で切れの良い漫才を知る人は少なくなってしまった。伝説の「やすきよ」コンビである。


「しゃっくり」(筒井康隆著『東海道戦争』所載)真鍋博装画
1965.7.25(再版)、ハヤカワ・SF・シリーズ、300円
ある日の朝、東京と大阪の戦争が始まった。町を市民兵や自衛隊が闊歩し、戦闘機や装甲車も登場、戦闘はみるみる過激化していく。すべてはオリンピック後の刺激を求めるマスコミと大衆のため……情報社会を鋭く諷刺する表題作のほか、とある別れが涙を誘う傑作カーSF「お紺昇天」、火星連合の総裁による爆笑の記者会見「やぶれかぶれのオロ氏」など全9篇を収録

 この本のカバー(箱)はあったのですが、ASAHIネットのBBS(tti)で、欲しがっていたファンの方がいたので送りました。新聞連載の『朝のガスパール』が話題になってから、ASAHIネットに入った新参者だったし(笑)
 そうこうしているうちに、sf会議の議長を任されて、ちょっとだけ貢献しました(汗;)
 あと、当時ハードSF研の会議(石原藤夫先生)もあったので、そこでインタビューのまねごとをさせてもらったのも良い経験になりました。この時、インタビューの面白さに気がついたのかも。それからうん十年、遠くに来たものです。
 もう一つ、ASAHIネットには、堀晃先生のソリトン会議もあって、これにも参加していましたが、あまり創作はしてません。合評がある超短編は何回か書いたことがありますが、トップに推されたことは一回だけでした(汗;)
 そんなこんなで、ソリトンのメンバーが元になって、「アニマ・ソラリス」は創刊されたのです。

「いつかあの空を越えて」新装版・「ペンギンSFアンソロジー」上下巻分冊販売開始・東京銀経社アンソロジーの第二回公募のお知らせ

『東京銀経社アンソロジー いつかあの空を越えて』『東京銀経社アンソロジー いつかあの空を越えて』新装版、3050円
ペンギンSFアンソロジー上巻「ペンギンSFアンソロジー上巻」2200円
ペンギンSFアンソロジー下巻「ペンギンSFアンソロジー下巻」2200円


『東京銀経社アンソロジー 第二回公募のお知らせ』東京銀経社アンソロジーの第二回公募開始
締め切り:来年3月末日