FC探訪用」カテゴリーアーカイブ

『イマジニア』(SF同人誌)紹介

『イマジニア第9号』穂井田直美・宮本英雄編集、泉尾祥子装画
2015.4.15、イマジニアン発行、600円
「巻頭の挨拶」宮本英雄
「表紙の言葉」往く銀河の腕は絶えずして、もとの星々にあらじ
「近代憲法とSF映画」波津博明
「コラム」波津博明
「続・追想 ジュディス・メリル女史」渡辺玲子
「松宮静男試論補遺」天瀬裕泰
「巨大ロボット兵器への疑義から発展した雑感」平本伸之
「髙原耕治著『絶巓のアポリア』という書籍」編集部
「ソロモンの指輪のあるところ」宮本流
「空想不死術入門 21世紀ヴァージョン(1)」渡辺晋
「忘れられたSF『神経繊維』」宮本英雄
「トワイライト・ゾーンにようこそ」穂井田直美
「SFマガジン隔月刊で考えたこと」小林正利
「追悼 平井和正」有志一同
「サマルカンドの歌姫」八本正幸
「高い城のウォーホール」巽孝之


『イマジニア第10号』穂井田直美・宮本英雄編集、泉尾祥子装画
2016.9.1、イマジニアン発行、600円
「巻頭の挨拶」宮本英雄
「表紙の言葉」19次でつながる世界
「春浪の苦難・春浪研究の困難ー押川春浪典拠作考・冒険小説編」藤本直樹
「空想不死術入門 21世紀ヴァージョン(2)」渡辺晋
「宇宙の趣味気分」小林正利
「<創作>有限要素」宮本流
「星一(はじめ)、新一、そしてマリナさん」渡辺玲子
「いまこそ『拝啓イワン・エフレーモフ様』をーSFの運命と抵抗の論理」巽孝之
「<創作>嫦娥の残響」天瀬裕泰
「日本人のCレーション」平本孝之
「専門古書店主のダウナーな生活と意見」東聖治
「『異臭の六日間』を読んで」穂井田直美
「SF・科学ファンタジー句集(増補改訂版)拝読」船越絵筆


『イマジニア第11号』穂井田直美・宮本英雄編集、泉尾祥子装画
2018.9.1、イマジニアン発行、600円
「巻頭の挨拶」宮本英雄
「表紙の言葉」おとないを宇宙で焦れる童子神
「レムの陽のもとにーリアリズムとメタフィクションー」巽孝之
「空想不死術入門 21世紀ヴァージョン(3)」渡辺晋
「<創作>逢魔が時」宮本流
「古本屋は、時間旅行者である」東聖治
「<創作童話>太陽、地球の重さ」揚田崇徳
「『山野SFの原点と志向』との応答」天瀬裕泰
「山野浩一さん、お別れだったのですね」渡辺玲子
「<新刊紹介>荒巻義雄著『もはや宇宙は迷宮のように』闇に消えた原子力エンジン」平本伸之
「第55回日本SF大会いせしまこん『SF俳句を楽しもう』レポート」宮本英雄
「第56回日本SF大会ドンブラコンLLレポート」宮本英雄
「<漢詩>火龍行」織田俶明


『イマジニア第12号』穂井田直美・宮本英雄編集、泉尾祥子装画
2020.4.1、イマジニアンの会発行、600円
「巻頭の挨拶」宮本英雄
「表紙の言葉」香道ち、はやぶさ2へのオマージュ
「<創作>時よ荒れるな」天瀬裕泰
「『翔んで埼玉』とアナロキズム」巽孝之
「<ショートショート>「天の声」「落ちる男」永井秀樹
「眉村卓の思い出から 密教SF(文学)と顕教SF(文学)」渡辺晋
「忘れられたSF-眉村卓かれらの中の海」宮本英雄
「半村良:対談街-近づく没後20年、デビュー60年、生誕90年」小林正利
「<創作>星間香道」宮本英雄
「空想不死術入門 21世紀ヴァージョン(4)」渡辺晋
「ガンダムと出逢った頃」宮本英雄
「<創作>ウルトラ虚数」揚田崇徳


『イマジニア第13号』穂井田直美・宮本英雄編集、泉尾祥子装画
2021.8.31、イマジニアンの会発行、600円
「巻頭あいさつ」宮本英雄
「表紙の言葉」地球人は火星人のことを考えることによって宇宙人になった。
「日本人と火星人-『チコちゃんに叱られる!』狂想曲」巽孝之
「思い出のSF映画・イラスト」田中隆行
「<ショートショート>「箱」「最後の巨大生物」「招かざる客」永井秀樹
「<創作>視えない男の悪霊退治」宮本流
「米欧原爆・原発SF抄」天瀬裕泰・宮本英雄
「ファンタジー小説と(核)の表象・序説」高橋準
「21世紀の『日本沈没』と中華帝国の復活」波津博明
「<創作>二つのモノローグ」天瀬裕康


『イマジニア第14号』泉尾祥子装画
2022.11.30、イマジニアンの会発行、600円
「巻頭あいさつ」宮本英雄
「表紙のことば」マンデルブローとジュリア
「『イマジニア』を初めて聞いた日」御前憲廣
「自己紹介」御前憲廣
「空想不死術入門 21世紀ヴァージョン(5)」渡辺晋
「思い出のSF映画(2)」田中隆行
「『キングコング対ゴジラ』(1962)と東京時代の思い出」津田文夫
「コロナ時代の翻訳SFについてあれこれ思うこと-東アジア圏の作家のSF、女性およびLGBT作家のスペースオペラ」津田文夫
「-星新一のショートショート『霧の星で』における取捨選択と性別の問題」高橋準
「暴走」「幻覚」永井秀樹
「『香君』~『超常』を描かない 上橋菜穂子の新たな代表作」岩瀬史明
「悪魔がささやく」宮本流
「第59回日本SF大会F-CONレポート」宮本英雄

 


『イマジニア第15号』泉尾祥子装画
2023.12.30、イマジニアンの会発行、600円
「巻頭あいさつ」宮本英雄
「表紙のことば」扉をたたき続けているのは誰か
「思い出のSF映画(3)」田中隆行
「<自由詩>ソラリスの海」野武由佳璃
「空想不死術入門 21世紀ヴァージョン(6)」天瀬裕康
「<創作>悪魔と小説家」永井秀樹
「本当のマッドサイエンティストは美女を襲うか」御前憲廣
「特集・・第61回日本SF大会レポート」
  「第61回日本SF大会Sci-con2023レポート」宮本英雄
  「暴走した夏でした…第61回日本SF大会Sci-con総括」ひかわ玲子
  「ひかわさんが悪い」高橋勇
  「大変だったけれどもものすごく楽しかったよ」鍛治靖子
  「It’s a dangerous business…?」yasuko
  「生成AIの明日はどっちだ!」新城カズマ
  「今は、途上の泥で、勝者は泥から立ち上がる」長谷敏司
  「夏の思い出?」賀東招二
「<評論>『分割』されたものは何だったのかー新井素子『二分割幽霊奇譚』におけるジェンダー/クイア」高橋準
「スパニッシュ・ラプソディ2023」巽孝之
「<創作>宇宙いろは丸事件」宮本流


『イマジニア第16号』泉尾祥子装画
2024.12.30、イマジニアンの会発行
「巻頭あいさつ」宮本英雄
「表紙のことば」増え広がる人々の上で未来が謳う
「空想不死術入門 21世紀ヴァージョン(7)」天瀬裕康
「<創作>時間買います」永井秀樹
「<創作>ショートショート2題」御前憲廣
「第62回日本SF大会やねこんRレポート」宮本英雄
「日本SFファンダム賞を受賞しました」宮本英雄
「<エッセイ>イマジニアと柴野拓美さん」宮本英雄
「<評論>Is the Galactic Future Fe/male?ーアシモフの《ファウンデーション》シリーズを読みなおす」高橋準
「<エッセイ>国立国会図書館デジタルコレクションで
  SFあれこれ特別編ーたまたま見つけた月刊アダルト小説雑誌とSF-」津田文夫
「<創作>AIと猫のいる生活」宮本流
「<評論>安部公房生誕百年ー現代SFの震源ー」巽孝之
「思い出のSF映画(4)」田中隆行


『イマジニア第17号』泉尾祥子装画
2026.1.30、イマジニアンの会発行
「巻頭あいさつ」宮本英雄
「表紙のことば」沢山の外伝が今この時も作られているシャーロックホームズ
「空想不死術入門 21世紀ヴァージョン(8)」天瀬裕康
「<創作>我ら銃後の盾とならん」宮本流
「第63回日本SF大会かまこんレポート」宮本英雄
「エコリアムナイトツアー参加レポート」宮本英雄
「<エッセイ>SFは二度おいしい」小林正利
「<エッセイ>ネコ三題」天瀬裕泰
「<評論>『君は豚のレバーを加熱してもいいし、しなくてもいい』」高橋準
「<エッセイ>イギリス旅行雑感ーエジンバラのシャーロック・ホームズ像について-」津田文夫
「<エッセイ>デジャー・ソリスは美しくなければいけないのか」御前憲廣
「<エッセイ>シアトル2025そして大陸横断の旅」巽孝之
「思い出のSF映画(5)」田中隆行

「雲魂」用リンク集

石飛卓美先生著作紹介

飛浩隆先生著者インタビュー(『グラン・ヴァカンス ~ 廃園の天使1』)
飛浩隆先生ブックレビュー(『鹽津城』『SFにさよならをいう方法 飛浩隆評論随筆集』)

杉野(迷子@岡山)さんの「アニメ・チェックリスト」第十三回

石飛卓美先生ブックレビュー関連

『人狐伝』(石飛卓美著)の裏表紙(表4)
帯に石飛卓美先生と並んで、火浦功先生、岬兄悟先生、神林長平先生、水城雄先生、大場惑先生、高井信先生のお名前が列挙されてます。そういった時代でした、豪華布陣ですね。
石飛卓美先生のご著書で発掘できたのはこの一冊だけでした。
他の本は古本で入手。あまりに高い本はパスしてます。古本屋さんにも在庫が無い本もあります。


『才のままに生きて、努力というものをしなかった小説家の遍(変)歴』裏表紙

上は「奥付」のページ。


『人狐伝』
漂泊の民、出雲呪族。彼らは山野を放浪し、歴史の裏側で暗躍した一族。彼らの迫害の歴史は怨念の呪詛として語り継がれてきた。しかし簸上竜造がそれを文書化したことで、陰から体制を支配してきた天孫一族が、それを闇に葬り去ろうと動き出した……


『天狐呪風』
 書影は拾いものなので暗いです。内容も不明です。ご存じの方は情報をよろしくお願いします。


『火焰菩薩』
時間泥棒社の和歌月北斗の商売は記憶を消すこと。それは霊魂の憑依によって、意識を深層に閉じ込めるのだ。彼の仕事場に「娘、木花咲耶の失語症を治して欲しい」という依頼が……しかしそれは、咲耶の秘められた過去と神話の炎が甦る扉を開けることに……


『ふたりの森のラビリンス』
未読 書影、内容ともに不明です。ご存じの方は情報をよろしくお願いします。


『グリーン・ソルジャー』
あらゆるものを吸収し、変貌を遂げる科学都市トルファ。そこには同時に危険な罠、甘い誘惑、巧妙な犯罪が待ち受けていたのだ。瀕死のモリオが鳥炎樹の歌と出逢うとき、少年は戦士へと導かれるのだ。


『霊風記』
紹介文 内容は不明です。ご存じの方は情報をよろしくお願いします。


『惟神伝 流転之巻』
出雲神社の流れを汲む家に生まれた併川健留は、父親の死去で久しぶりに故郷に戻った。その頃発掘された「宇屋谷遺跡」を取材を始めた彼の命を狙う集団が現れる。古えの神々の壮絶の戦いが今始まる……


『惟神伝〈二〉 乱雲の巻』
天つ神の組織の攻撃をからくもかわした国つ神の系譜である併川健留は、妻と共に戦いの中心・出雲の地へ向かった。そこで敵組織と遭遇した彼は、敵もろとも神話の時代にはじき飛ばされてしまう。


『日本未来ばなし』
SFショートショート集【収録作】
「回転ペット」「姓名保険」「ゴキブリの恩がえし」「花よ、花よ。花よ」「妻をめとらば」「東京だよ落下傘」「軟体動物を愛して」「月面シャワー」「裏島太郎」「ゴミがなくなる日」「クモのいと」「Tスポット」「サナダムシ記念日」「狂った春」


『滅びの時間流』
山深い過疎の村に、時空を超えて忽然と現れた少年と犬。それが事件の発端だった。

自然を破壊するダムの建設を巡って奇怪な殺人事件と、運命の時間流の真相とは……


『亡霊たちのフォークロア』
紹介文 内容は不明です。ご存じの方は情報をよろしくお願いします。


『戦国疾風録 毛利の野望』
序章 「戦国の光と影」
第一章「秀吉、高松城を攻める」
第二章「毛利、逆襲に転ず」
第三章「山崎に合戦す」
第四章「秀吉、秘策を講ず」
第五章「毛利、天下統一に走る」


『ショートショート劇場2』小説推理編集部編
1986.4.25、双葉社、360円(税別)


『才のままに生きて、努力というものをしなかった小説家の遍(変)歴』

堀晃エッセイ「大阪SF街道-SF的想像力を刺激する大阪の街道-」(『Anchor KLL No.2』所載)関連書

『元禄八犬伝 天から落ちてきた相撲取り』田中啓文著、林幸装画
2021.12.17、集英社文庫、792円(税込)
巨大な竜巻に運ばれて網乾左母二郎一味の隠れ家に突然関取が落ちてきた……一方、大坂中で大評判の賭け相撲興行の陰では商売敵を陥れんとする陰謀が進行していた。「世直し大明神」なる謎の人物の正体は? そこに怪力無双の八犬士・犬田小文吾が絡み、とんでもない事態に(笑)


『時の密室』芦辺拓著
2005.3.15、講談社文庫、Kindle版901円(税込)
明治政府の雇われ技師エッセルは、謎の館で偶然死体を発見するが、その後死体は消失した。昭和45年、医大生氷倉は河底トンネルで、そこにいるはずのない友人の刺殺体に遭遇した。そして今<路上の密室>事件を追う森江春策の前に、明治・昭和の未解決事件が甦る!


『大阪路線バスの旅』トラベルジャーナル出版事業部編
1996.7.31、(株)トラベルジャーナル、1650円(税込)
28名の豪華執筆陣が綴るオムニバス・エッセイ集第3弾。バスが脇役の大阪で新たに見つけた街歩きの愉しみ。車内広告から乗客の癖まで浪花っ子も知らない通好みのバスにまつわる話題「面白コラム」も満載。


『まいど!横山です』横山やすし著、南伸坊装画
1981.8.15、徳間文庫、260円
横山やすし自伝。あの早口で切れの良い漫才を知る人は少なくなってしまった。伝説の「やすきよ」コンビである。


「しゃっくり」(筒井康隆著『東海道戦争』所載)真鍋博装画
1965.7.25(再版)、ハヤカワ・SF・シリーズ、300円
ある日の朝、東京と大阪の戦争が始まった。町を市民兵や自衛隊が闊歩し、戦闘機や装甲車も登場、戦闘はみるみる過激化していく。すべてはオリンピック後の刺激を求めるマスコミと大衆のため……情報社会を鋭く諷刺する表題作のほか、とある別れが涙を誘う傑作カーSF「お紺昇天」、火星連合の総裁による爆笑の記者会見「やぶれかぶれのオロ氏」など全9篇を収録

 この本のカバー(箱)はあったのですが、ASAHIネットのBBS(tti)で、欲しがっていたファンの方がいたので送りました。新聞連載の『朝のガスパール』が話題になってから、ASAHIネットに入った新参者だったし(笑)
 そうこうしているうちに、sf会議の議長を任されて、ちょっとだけ貢献しました(汗;)
 あと、当時ハードSF研の会議(石原藤夫先生)もあったので、そこでインタビューのまねごとをさせてもらったのも良い経験になりました。この時、インタビューの面白さに気がついたのかも。それからうん十年、遠くに来たものです。
 もう一つ、ASAHIネットには、堀晃先生のソリトン会議もあって、これにも参加していましたが、あまり創作はしてません。合評がある超短編は何回か書いたことがありますが、トップに推されたことは一回だけでした(汗;)
 そんなこんなで、ソリトンのメンバーが元になって、「アニマ・ソラリス」は創刊されたのです。

「いつかあの空を越えて」新装版・「ペンギンSFアンソロジー」上下巻分冊販売開始・東京銀経社アンソロジーの第二回公募のお知らせ

『東京銀経社アンソロジー いつかあの空を越えて』『東京銀経社アンソロジー いつかあの空を越えて』新装版、3050円
ペンギンSFアンソロジー上巻「ペンギンSFアンソロジー上巻」2200円
ペンギンSFアンソロジー下巻「ペンギンSFアンソロジー下巻」2200円


『東京銀経社アンソロジー 第二回公募のお知らせ』東京銀経社アンソロジーの第二回公募開始
締め切り:来年3月末日

『星群 SEIGUN95』

星群 95号『星群 SEIGUN95』、創作集団「星群の会」、2025.3.31
星群の会の半世紀の歩みの(54年間)総集編。SF特集号
おめでとうございます。 目指せ100周年 (^o^)/

「無名戦士たち」松本優
 お仕事系SF
 自治体職員の解雇が仕事の私が向かったのは、某主要都市の市役所だ。そこでは相も変わらずコンプライアンスに反した時代遅れの職員が働いていたのだが・・
 あっと驚くオチが面白い一作。特に市役所職員とのやり取りが面白い(笑)

「赤のそのまた外側の柔らかな光」椿広子
 スペキュレイティヴ・フィクション=SF
 悠久の年月の果ての物語。一種の思考実験(哲学)としても読むことが出来ます。ボルツマン脳に関しては、山本弘さんの短編で初めて読みましたが、この短編でも効果的に使われてますね。理系のエッセイとしても出色。
 題名通りだとすると「遠赤外線」関連の話かと思ったのは内緒(汗;)

「秘密の入江」中西秀彦
 ハッピーエンドの生物学SF。
  夏のある日、別荘を訪れていた僕は好奇心に負け、近くの浜辺の立ち入り禁止の金網の中に入ってみた。そこで、優しく幽閉されているとおぼしき極めつきの美少女と出会うが……
  
「泡の影」石坪光司
 AI系? 「冬のマーケット」系ともいえますね。
 優れた科学者で大金持ちのロッキン氏が亡くなり、執事兼秘書役だった私の元にロッキン財団から調査員がやってきた。ロッキン氏はデジタル脳への意識転送の実験中に亡くなった(所在不明になった)のだが……
 石坪さんが最近追求している意識や認知、世界についての考察がよく現れている作品。ラストのオチはお見事 (^o^)/

「惑星暗闇の森」岡本俊弥
 岡本さんが得意とする未来史系SF? 異星生命体の描写が凄い。
 それは虐殺から始まった。人類の放った深宇宙探査船が発見した惑星には知的生命体と文明がみられたため、人類が入植するために抹殺の対象となった。宇宙を渡る基地母船の中で誕生した私は、その荒廃した惑星の上を連絡艇で毎夜飛行するのが任務だ。そして惑星にはサーキットと呼ばれる不可解なキューブが大量に見つかっていた。
 林譲治先生の《星系出雲の兵站》と酉島伝法先生の異星生物観が組み合わさったような作品。贖罪と諦観を根底とし、異星生物の思考・思索と人類のそれが混合されたドロドロの海から何が生まれるかを考察したような読後感です。まあそこが魅力で面白かったし、異星生命体が不可解なままの存在であるところも良かったです。

「扉の図鑑」「てるてる坊主」深田亨
 ホラー系SF。いったい何が起こったのかを考えると、特に物言わぬてるてる坊主の話が怖い。

「グフの火祭」「永遠のスタジアム」「海辺の物語」雫石鉄也
 SFショートショート。
 ロボット達が延々とベースボールを繰り広げるスタジアムが可笑しくも切ない。まあ、人間のファンもロボットのファンも、端から見るとたいして変わらないかも(汗;)

『東京銀経社アンソロジー いつかあの空を越えて』

東京銀経社アンソロジー いつかあの空を越えて『東京銀経社アンソロジー いつかあの空を越えて』九頭見灯火編
2024.11.29、東京銀経社、2550円(pdf版、書籍版は売り切れ)
「BOOTH」にてpdf版販売中


【収録作品】
六塔掌月 「ブラインド・パイロット」
自殺願望がある麻里は、とあるホテルで冬子と出会いお互いに惹かれあう。盲目になってもパイロットを続けなくてはならない男を描いた映画の意味するところとは……

あぼがど 「セリとナズナとふたりの宇宙船」
14歳のセリとナズナは幼馴染み。しかしナズナは実のところ帝国皇室の皇女殿下でもあらせられるのだ。そして隠されていた宇宙船「戦列艦」を御して敵と闘う……

新 星緒  「都を追われてひとり旅(ただしネコもいます)」
近衛隊長だった俺は、策略にはまり追われるように旅に出た。しかし背嚢にはいつの間にか一匹のネコが。実はこのネコ……

○柏沢蒼海 「Journey Home」
俺は、外宇宙からやってきた敵「イントルーダー」と可変戦闘機に搭乗して闘っているが、奮闘むなしく撃墜されてしまう。死んだと思った俺を助けたのは戦闘機の機外活動ユニットだった。俺の遺伝子情報(精子)保存に拘るユニットの真の目的は?

伊和千晶 「藤の花をみたら思い出しておくれ」
 藤の花が好きだった母を亡くした私は、隣の女が我が物顔で家に入り込んでくるに及んで家を出る決意をした。
 そして不思議な楽隊と行動を共にした私は最愛の母を探す旅に出る……

 確信犯だと思うけれど、語っている主体(文章の主人公)の判別が時々難しくなるのが不思議な効果を上げている。

甘衣君彩 「もう一度。ファンタジーを。」
 幼い頃、無邪気に異世界が嫌いな私のもとに、

かんな  「ぼくは明日トマトを買いに行く」
渋皮ヨロイ「ほしのもと」
 主人公が彼女に「星の素」を飲まされ、順番に惑星を産んでいくお話し。
 僕はアイドルグループのライブ映像の編集をこなしながら淡々と惑星を産んでいく。
 『もやしもん』の石川雅之先生にマンガ化して欲しい(惑星が人の姿で登場する『惑わない星』というマンガあり)

○武石勝義 「真字名解記」
松田夕記子「黄金の高野豆腐」
○海猫   「北緯十七度の幽霊」
○平沼辰流 「Lebensunwertes Leben」
鳥辺野九 「オモイ」
秋待諷月 「透明な伝書鳩」
○Yoh クモハ「月経樹」
○蒼桐大紀 「いつかあの空を越えて」

SFファンジン・データベース(2024年度版)

sfデータベース2024SFファングループ資料研究会謹製
SFファンクラブ探訪「SFM同好会/宇宙気流」の際にも関連書籍としてご紹介した、森東作氏製作のデータベース2024年度版です。報告が遅れてすみません。
森東作さま、毎年ご苦労様です。ありがとうございました。
登録概要:
1,グループ数:741グループ(昨年より20グループほど増えてる)
2,ファンジン種類数:1659種(50種ほど増えてます)
3,ファンジン点数:8226点(100点弱増えてます)
4,記事件数:146,791件(全項目において増加してます)

『大阪SFアンソロジー』『京都SFアンソロジー』

『大阪SFアンソロジー』

『大阪SFアンソロジー』

『大阪SFアンソロジー OSAKA2045』正井編、谷脇栗太装画・装幀
2023.8.31、社会評論社、1500円(税別)
収録作:
「バンパクの思い出」北野勇作
「みおつくしの人形遣いたち」玖馬巌
「アリビーナに曰く」青島もうじき
「チルドボックス」玄月
「Think of All the Great Things」中山奈々
「秋の夜長に赤福を供える」宗方涼
「復讐は何も生まない」牧野修
「みほちゃんを見に行く」正井
「かつて公園と呼ばれたサウダーヂ」藤崎ほつま
「アンダンテ」紅坂紫


『京都SFアンソロジー』

『京都SFアンソロジー』

『京都SFアンソロジー ここに浮かぶ
景色』正井編、谷脇栗太装画・装幀
2023.8.31、社会評論社、1500円(税別)
収録作:
「京都は存在しない」千葉集
「ピアニスト」暴力と破滅の運び手
「聖地と呼ばれる町で」鈴木無音
「おしゃべりな池」野崎タラ
「第二回京都西陣エクストリーム軒先駐車大会」溝渕久美子
「立看の儀」麦原遼
「シダーローズの時間」藤田雅矢
「春と灰」織戸久貴

「大阪SF八景―SF的想像力を刺激する大阪の景観―」関連資料

鉄腕アトム『鉄腕アトム 1』手塚治虫著
【収録作】
「アトム大使の巻」
「奇体人間の巻」
「フランケンシュタインの巻」
「赤いネコの巻」
連載当時の画像


軍艦の船首に見えるという中之島の「剣先」(昭和時代の写真)
中之島剣先
霧に沈む戦艦未来の城(中編版)中編『霧に沈む戦艦未来の城』福田紀一著、文藝1962年8月号掲載
写真は、大熊さんが大阪府立図書館に依頼してコピーしてもらったもの。堀先生のホームページにも記述がありますが、『日本アパッチ族』の主人公、木田福一のモデルと言われているかたです。


『霧に沈む戦艦未来の城長編版『霧に沈む戦艦未来の城』福田紀一著、河出書房、1975
「月刊島民 中之島 Vol.19」で紹介されてます。


小松左京マガジン創刊号『小松左京マガジン創刊号』表紙書影と福田紀一先生が書かれた記事「矩を踰えず」
一応コマケン所員ですので、持ってます(笑)