『ジョナサン -ふたつの顔の男-』2019年6月公開、ビル・オリヴァー監督作品
独断と偏見のお薦め度☆☆☆
端的に言うと二重人格の男性の物語。同じような設定の『水曜日が消えた』(2020年)という邦画がありましたが、大元は『24人のビリー・ミリガン』あたりでしょうか。
ジョナサンの肉体にはもう一人の人格、ジョンが宿っていた。ジョンは法律事務所で働いており、ジョナサンとは正反対に毎日夜7時に起床して朝7時に就寝する生活を送っていた。このルールを発案したのは2人の育ての親であるナリマン医師で、彼女はそのための特殊な機械を開発し、2人の脳内に埋め込んでいた。内気なジョナサンと活発なジョンは性格こそ正反対であったものの、お互いを信頼しきっており、ビデオメッセージを通して暮らしの中での経験を共有していた。
『ザリガニの鳴くところ』2022年7月公開、オリビア・ニューマン監督作品
原作:ディーリア・オーエンズの同名ミステリー小説
独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2
ノースカロライナ州の湿地帯で、金持ちの青年が変死体となって発見される。犯人として疑われたのは、「ザリガニが鳴く」と言われる湿地帯で育った少女カイア。彼女は6歳の時に両親に捨てられて以来、学校へも通わずに湿地の自然から生きる術を学び、たった1人で生き抜いてきた。カイアに同情する元弁護士の助けを借りて、彼女は法廷で自身の半生について語り始める。
「法律<自然の規範」というSFファンにも馴染む考えがベースとなった映画です。
2024年8月5日