著者インタビュー関連書籍」カテゴリーアーカイブ

荒巻義雄先生著者インタビュー関連本

『聖シスコ電説』荒巻義雄著、
2025.7.31、小鳥遊書房、2750円(税込)
【目次】
前 口 上 本作の構造について
第 一 章 テーラー街の目覚め
第 二 章 枯山水談義とロッキーの作家
第 三 章 聖シスコ市のアート・シーン
第 四 章 易経占いする宕見支社長
第 五 章 電気羊のいる風景
第 六 章 バーテルソンの正体
第 七 章 凶事の兆候
第 八 章 地中海干拓計画
第 九 章 〈アリアン聯邦〉地政学
第一〇章 ディック=ユング=元型(アーキタイプ)
第一一章 〈文明の衝突〉最前線
終 章 日本(ヤマト)帝国の危機
【自己解説的あとがき】
借景創作論 ――〈フィリップ・K・ディック論〉の試み
用語解説(ディック作品との対照関係を含む)
全登場人物紹介(ディック作品との対照関係を含む)
【解説】高い城のタゴミ―メタSFの新世紀― (巽 孝之)


『高い城の男』フィリップ・K・ディック著、浅倉久志翻訳
1984.7.31、早川書房、Kindle版950円(税込) 銀背の発行は、1965年
第二次世界大戦が枢軸国側の勝利に終わってから十五年、世界はいまだに日独二国の支配下にあった。日本が支配するアメリカ西海岸では連合国側の勝利を描く書物が密かに読まれていた……

終戦から15年経った1962年、アメリカでは「高い城の男」を名乗る謎の人物によって書かれた、「もしも連合国が勝利したら」という内容の仮想小説『イナゴ身重く横たわる』が出回って密かに人気となっており、ドイツは本を発禁処分にして、「高い城の男」の行方を追っていた。

そんな頃、日本支配下のサンフランシスコでロバート、フランク、ジュリアナなどの男女は各々仕事や生活のことで悩み、もがき、また日本からもたらされた易経に凝って、行動の指針を決めていた。しかし、彼らは知らず知らずに日独の謀略的攻防に巻き込まれ、謎の「高い城の男」に近づくことになってしまう。


『人生はSFだ(北海道新聞夕刊「私のなかの歴史)』荒巻義雄著
2013.1.1、札幌時計台ギャラリー、
北海道新聞夕刊連載「私のなかの歴史」に加筆
収録
1,ご先祖様万歳
2,人生はSFだ
3,記憶の落ち穂―不思議への旅


『SFする思考: 荒巻義雄評論集成』荒巻義雄著、◉第43回日本SF大賞受賞作!
2021.11.25、小鳥遊書房、5940円(税込)
SFの理論
第一章 日本戦後SFの思想的背景
A 高度成長と他人指向の時
B 構造主義と〈人間の死〉の時代
C SFとフーコー
D ポスト・モダンとアメリカン・サブカルチャー
第二章 道具的哲学思考へ――ジル・ドゥルーズ登場第一部
A 〈差異と反復〉&〈襞〉の思想
B 〈アンチ・オイディプス〉という機械
C 垂直思考からリゾーム的平面思考へ
D 文言と言説
E 定住思想から遊牧思想へ
F ポスト・モダンと記号
付 章 欲望の哲学史――新哲学の名は新実在論
第三章 SF評論と批評の基礎
A 日本SFの勃興期
B 構造主義批評への長い道のり
C 構造主義とは何か
D 〈隠喩〉〈換喩〉〈提喩〉
E 記号表現と記号内容の切断
F SFと現象学
J ロラン・バルト/神話とSFの関係
K ラカン問題
L メルロ=ポンティ/身体/ロボット
M 決定論/カオス
N 集合的無意識と近代理性
O デリダはSFに馴染む
第二部 単行本解説とわたしの読み方
【単行本解説】
筒井康隆・著『ベトナム観光公社』他一二項目
【わたしの読み方】
『浴槽で発見された日記』(スタニスワフ・レム・著)他五七項目
第三部 作家論
山野浩一の世界
眉村 卓の世界
小松左京の世界
星 新一の世界
筒井康隆の世界
他、一三名
第四部 雑記帳
【美術】+【科学と精神医学】+【自分史】+【文学】+【未来学】+【思想と宗教】九二項目
第五部 わたしの修行時代 (ファンジン同人誌「CORE」「宇宙塵・他)
【CORE】一六項目
【宇宙塵】アメリカSF論(I~VII)
【SF新聞】BEMの笑い――グロテスク考
付 録 術の小説論・他
解 説 メタSF的実験とマニエリスム遊戯 (巽孝之・著)


『天蓋都市ヒカル』荒巻義雄著、
2024.7.12、小鳥遊書房、2420円(税込)
【目次】
第一部 ChatGPTによるSF小説の創作支援は可能か
I はじめてのChatGPT
仮題『ARの陰謀』AI作家 チャット・著
II ChatGPTは絵画を鑑賞できるか
III 建築印刷と建築基準法
IV なぜ、ChatGPTはこのようなことができるのか
―大規模言語モデルの謎
V 創作開始
第二部 『天蓋都市ヒカル』創作編 荒巻義雄・作
第I章 拡張現実(VR)の街
第II章 大規模プリントタウン詐欺事件
第III章 サイボーグCEO
第IV章 秘密の絵画工房と記号設置問題
第V章 漆黒の麗人警部
第VI章 ゴールデン・ミカド・カジノの狂宴
第VII章 〈ヒカル〉のディオゲネス
第VIII章 キングの正体
あとがき―作家は生き残れるだろうか
解説 ChatGPTと創作/安田圭一


『〈物語る脳〉の世界―ドゥルーズ/ガタリのスキゾ分析から荒巻義雄を読む』藤元登四郎著
2015.10.15、寿郎社、2750円(税込)
日本SF界の巨匠・荒巻義雄の代表作を、精神科医・批評家である著者が、現代フランス思想の革命児ドゥルーズ/ガタリの理論をもちいて表裏から徹底的に読み解いた文芸評論

【目次】
はじめに
第1部 荒巻義雄のSF機械のスキゾ分析
 第1章 荒巻義雄とドゥルーズ/ガタリ
 第2章 スキゾ分析の手順

第2部 荒巻作品のスキゾ分析
 [短編]
 第1章 シュルレアリスムの絵画との境界消滅
 第2章 物語の世界との境界消滅
 第3章 主体はその時点で生成される
 第4章 世界の始まりと終わり
 [長編]
 第1章 『時の葦舟 SF連作集』
 第2章 『白き日旅立てば不死』
 第3章 『神聖代』
 第4章 『カストロバルバ——エッシャー宇宙の探偵局』

おわりに
解説


『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 上』 ピーター・トライアス著、中原尚哉訳
2016.10.25、早川文庫SF、Kindle版693円(税込)
第二次大戦で日独の枢軸側が勝利し、アメリカ西海岸は日本の統治下にある世界。巨大ロボット兵器「メカ」が闊歩するこの日本合衆国で、帝国陸軍の検閲局勤務の石村大尉は特別高等警察の槻野課員の訪問をうける。槻野は石村のかつての上官、六浦賀将軍を捜していた。将軍は軍事ゲーム開発の第一人者だったが、アメリカ人抵抗組織に協力しているというのだ――

『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下』 ピーター・トライアス著、中原尚哉訳
2016.10.25、早川文庫SF、Kindle版385円(税込)
六浦賀将軍は、先の大戦でアメリカが勝利した改変歴史世界を舞台とする違法ゲーム「USA」を開発し、アメリカ人抵抗組織がゲリラ戦に勝利する方法を示したという。石村は心ならずも、片腕にガンアームを装着することになった槻野とともに将軍を捜索するはめに。二人は優秀だが毒舌なメカ操縦者、久地樂の助けを得て、地下ゲーム競技会へ、荒廃した流刑島へ、そして石村の過去へと旅することになるが……。

『安倍宗任伝』と『岩手謎学漂流記』

『安倍宗任伝』平谷美樹著、朝江丸装画/伊藤康子題字、実業之日本社、2530円、Kindle版2479円(税込)、2025.7.24発行

北に生きる者たちの
誇りを賭けた戦い!

朝廷・源氏軍に抗う安倍一族の命運は!?
陸奥の英雄、激動の生涯を描く大河巨編‼


『岩手謎学漂流記』
高橋政彦著、エンジェルパサー、1870円(税込)、2021.9.13発行
【目次】
歴史と古伝
第 1話 蛇の島貞任伝説
第 2話 義経北行伝説
第 3話 頼朝は巖鷲山を見たか
第 4話 忠衡はここにいた
第 5話 忠衡の野望
第 6話 最後の武士・江釣子源吉
信仰と祈り
第 7話 烏帽子岩、出現す
第 8話 6人目の如来さん
第 9話 石神座ノスタルジア
第10話 能傳房神社譚
第11話 疫病よけの系譜
第12話 烏枢沙摩明王と厄災よけの祈り
第13話 盛岡大仏探訪記
聖域と伝承
第14話 盛岡城下と鬼門封じ
第15話 日本一好きな民俗博物館
第16話 竜棲まう山塊・南昌山
第17話 盛岡の海嘯難死者供養碑
第18話 ぬさかけの滝異聞
第19話 角塚古墳と大蛇伝説
伝説と風習
第20話 山の神談義
第21話 スネカの夜
第22話 鬼喜来タラジガネ
第23話 兜明神岳貞任黄金埋蔵伝説
第24話 御船霊様の証言
第25話 男助・女助の言い伝え
動物と所伝
第26話 盛岡城下トラ騒動
第27話 幻魚クニマス探検隊
第28話 ニホンオオカミは生きている
第29話 鹿踊に縄文の精神をみる
第30話 摩訶不思議キツネ譚
第31話 愉快で可愛いツキノワグマ
文学と物語
第32話 「経埋ムベキ山」の謎かけ
第33話 早池峰山麓河原の坊奇譚
第34話 空飛ぶ『遠野物語』
第35話 『遠野物語』の大津波災害譚
謎学と浪漫
第36話 姫神山は“宝の山”
第37話 南昌山塊が生む怪光現象とは何か
第38話 古代文字探検へのいざない
第39話 前世と宿命〈前編〉
第40話 前世と宿命〈後編〉
奇談と説話
第41話 何か尋常ではない物音たち
第42話 座敷わらしの夏
第43話 花街とザシキオナゴ
第44話 お菊の皿を見た話
第45話 黄金の“河童”を見た話
第46話 龍神滝と雨を呼ぶ渓谷
風土と文化
第47話 旅し移ろい漂着する文化
第48話 閉伊街道よろず話
第49話 語源考察シトマエ談義
第50話 『筆満可勢』で読む幕末盛岡
特別寄稿 謎学と妄想のすすめ 平谷美樹
岩手謎学漂流記地図


『夢幻∞シリーズ 冥界パティスリー 第1話 世界を壊すケーキ』
大平しおり著、ゆうしよう装画、2022.3.18、小学館、220円Kindle版(税込)
現世と異界の境界に存在する「乞骨(こうぼね)商店街」。常世の国へ向かうためのターミナルには、妖怪変化や幽霊から神々まで生身の人間以外の者が行き交うところだ。この商店街にある洋菓子店「睡蓮堂」が舞台の心暖まるファンタジー。


『ものいわぬ農民』 大牟羅良著、第13刷、1967.3.20、岩波新書、990円(税込) 「日本のチベット」といわれた岩手県――その山村で,貧困と因襲を背負いながら黙々と働く農民たちは,いろり端で,行商してあるく著者に対して,自分のことばで,その生活の喜びや悲しみを語った.嫁姑の確執,二・三男問題,土地への愛着,子供や老人の姿等々.日本社会の最も深い鉱脈をなす農民たちの語る言葉に耳を傾けよう.

松崎有理先生、2025年 第56回星雲賞受賞(日本短編部門)「山手線が転生して加速器になりました。」で受賞

「松崎有理先生著者インタビュー」特設ページ
『あがり』著者インタビュー
前編
後編 東京創元社、小浜さんにもご参加頂いてます。



『代書屋ミクラ』 『洞窟で待っていた』著者インタビュー
取り上げた作品は以下
『代書屋ミクラ』『洞窟で待っていた』「幸運の神を追う」


『5まで数える』著者インタビュー
取り上げた本は以下
『5まで数える』『未来製作所』


『イヴの末裔たちの明日』著者インタビュー
取り上げた作品は、以下
「痩せたくないひとは読まないでください。」「数学ぎらいの女子高生が異世界にきたら危険人物あつかいです」「超耐水性日焼け止め開発の顛末」「秋刀魚、苦いかしょっぱいか」「掃除と掃除用具の人類史」『イヴの末裔たちの明日』


『シュレーディンガーの少女』著者インタビュー
取り上げた作品は、以下『シュレーディンガーの少女』「不屈の蛙は青い海をみるか」「山のくらし」と「街のくらし」


『山手線が転生して加速器になりました。』著者インタビュー
取り上げた作品は以下
『山手線が転生して加速器になりました。』「アルカディアまで何マイル」
松崎有理先生、2025年 第56回星雲賞受賞おめでとうございます
( ^_^)/q□☆□p\(^_^ ) カンパァーイ!

『貸し物屋お庸謎解き帖 絵草紙と隠金』著者インタビュー関連本

『貸し物屋お庸謎解き帖 絵草紙と隠金』『貸し物屋お庸謎解き帖 絵草紙と隠金』平谷美樹著、丹地陽子装画
2025.5.15、だいわ文庫、924円(税込)
「十六文の貸し物」軽業を披露する旅回りの童が全財産を損料にして借りた物とは?
「風鈴を三十」深夜の店に忍び込み、何も盗らずに出て行く賊の正体は?
「絵草紙と隠金」絵草紙に描かれた隠金の言い伝えの虚実は?
「名残雪の別れ」庸の家に現れた赤子の化け物が家人を脅す目的は?


《百夜・百鬼夜行帖シリーズ》紅い紐玉『百夜・百鬼夜行帖 紅い紐玉』平谷美樹著、本田淳装画
2025.3.21、小学館eBooks、Kindle版154円(税込)
百夜のもとに舞い込んだ新たな依頼は、何者かに憑かれ、正気を失った名主の次男の除霊だった。
百夜の心眼は、名主の家を取り巻く黒い霞のようなものを見る。単なる付喪神の仕業ではなさそうだが…?


「rakra」2025年3.4月号「rakra」2025年3.4月号 [うれしたのし贈り物 2025]
2025.2.25、rakra編集室、880円(税込)
●北東北(青森・岩手・秋田)の貰って嬉しい贈り物を特集
●エッセイ「さんりく巡礼」平谷美樹 その五十六【最終回】「そして気仙沼へ」
始まりが八戸だったから、最後は隣県の気仙沼になったそうです。長期にわたる連載、ご苦労様でした。
気仙沼では、大学の同級生が開業しているなあ。
 あと、同誌の「仕事人図鑑」には、国立天文台水沢VLBI観測所所長の本間希樹教授が載っていました。本間教授は、2023年に地元の天文台で「岡山天文博物館60周年記念『電波×光の最新天文学』―水沢と浅口からのぞく宇宙―」という講演をして下さったのです。次号掲載だったら、買ってないだろうから、見ることはなかった(汗;)
平谷美樹先生近影

平谷美樹先生近影

武石勝義先生著者インタビュー関連書

『神獣夢望伝』『神獣夢望伝』武石勝義著、zunko装画
2023.6.21、新潮社、Kindle版1683円、単行本1780円(税込)
くり返し見る夢の景色を探して旅立つ少年、恋人を取り戻そうと村を出奔する青年、一度は愛した男に裏切られた女、政争と権謀術数の渦に巻き込まれる人々――不条理な運命に翻弄され抗う先に救いはあるのか。キャラクターの濃さとストーリーの構成力を選考委員から絶賛された、日本ファンタジーノベル大賞2023受賞作。


『シメオンの柱』『シメオンの柱 ~七つ奇譚~』涼海風羽編、わみず装画
2025.2.15、文芸社文庫NEO、文庫858円、Kindle版770円(税込)
収録作:「今日も運び屋は車輪を回す」かずなしのなめ
「腹を空かしたバカが因習胸糞トンチキ宗教集落にやってきて、すべてを暴力でバチクソに滅ぼした後グルメする話」しば犬部隊
「断片ババア」星月子猫
「獣の花園 ルルディ・ナ・ベイスティア」涼海風羽
「クライマーズ・ドリーム」武石勝義
「アンダーサッド」十三不塔
「隆の襟にキスした」人間六度
【シェアード・ワールド】としての四つの共通設定
◆大きな石造りの橋。
◆目の前は霞がかって十メートル先も見えない。
◆ただし霞の向こう(橋の向こう)には、巨大な塔がぼうっと光って見える。
◆塔の周りにはクリーチャーっぽいのが浮かんで見える。
「クライマーズ・ドリーム」
天井からぶら下がった何本もの蠢く管から得られる肉塊が日々の糧である閉ざされた階層。まだ幼い少年は、少女の反対をはねのけ、食料を求めて上階を目指すが……


夏のカレー『夏のカレー 現代の短篇小説 ベストコレクション』日本文藝協会編、上楽藍装画
2024.9.20、文春文庫、文庫990円、Kindle版950円
収録作:江國香織「下北沢の昼下り」
三浦しをん「夢見る家族」
乙一「AI Detective 探偵をインストールしました」
澤西祐典「貝殻人間」
山田詠美「ジョン&ジェーン」
小川哲「猪田って誰?」
中島京子「シスターフッドと鼠坂」
荻原浩「ああ美しき忖度の村」
原田ひ香「夏のカレー」
宮島未奈「ガラケーレクイエム」
武石勝義「煙景の彼方」
私は思い出す。寂しがる私のためにと、祖父が煙草の煙でつくった輪っかの向こうに見えた母の働く姿。その後、煙の輪の中に二度と母親の映像を見ることはなかった……
(どこかで武石先生がカレー好きと読んだ記憶があって、カレーのアンソロジーかと思っていたのは内緒^^;)


小説新潮2022年12月号「小説新潮2022年12月号」2022.11.22
<日本ファンタジーノベル大賞2023決定発表>選評、受賞作抄録「夢現の神獣未だ醒めず」
<ファンタジー特集>「ようこそ幻想世界へ」一條次郎、岸本惟、高丘哲次、藍銅ツバメ


小説新潮2023年6月号「小説新潮2023年6月号」2023.5.22
特集【生まれたての作家たち2023】青波杏、実石沙枝子、寺嶌曜、藤つかさ、横山拓也
「牌神」武石勝義
ボロアパートで麻雀に興ずる四人組。一人負け状態のトシは、アルバイト代が吹き飛んでしまうほど負けがこんでいた。
そんなとき突然牌の中からから「勝たせてやろう」と声が……
(大学時代、囲碁将棋(麻雀)部でした。よく麻雀もやってましたが弱かったです。)


小説新潮2024年12月号「小説新潮2024年12月号」2024.11.22
【日本ファンタジーノベル大賞2025決定発表】◆大賞:明里桜良「宝蔵山誌」
【歴代受賞作家競作】
◆高丘哲次「諸葛孔明vsエイリアン」
斯界唯一無二の巨星、諸葛孔明。禁断の秘録が明かされる!
◆武石勝義「少女は薄暮に影を剥ぐ」
あいつさえいなくなれば。「影剥がし」を知った由紀は……
学校ホラー。地味な志津美と快活な知里、それを見ている由紀。三人の関係が壊れたのは、由紀が志望していた大学の推薦入学枠を知里も狙っていることがわかってからだった……
以下ネタバレにつき白フォントで
これも女がこわい話になるのかな。死んだ志津美と消えた由紀。残された知里のこれからを思うと、そこが一番のホラーになっている
【特集】私にはSFが必要


sci-fire2024『sci-fire2024 特集:海』2024.12.1、1,500円、BOOTHにて販売中
「あなたと融けあう日まで」武石勝義著
生命の源でもある「海」にまつわる話。
その昔、子どもがまだ小さかった頃、添い寝で寝かしつける際に、適当版「水の一生」を話してやると喜んで聞いてくれていた記憶が(笑)


東京銀経社アンソロジー いつかあの空を越えて『東京銀経社アンソロジー いつかあの空を越えて』九頭見灯火編
2024.11.29、東京銀経社、2550円(pdf版、書籍版は売り切れ)
「BOOTH」にてpdf版販売中【収録作品】
六塔掌月 「ブラインド・パイロット」
あぼがど 「セリとナズナとふたりの宇宙船」
新星緒  「都を追われてひとり旅(ただしネコもいます)」
柏沢蒼海 「Journey Home」
伊和千晶 「藤の花をみたら思い出しておくれ」
甘衣君彩 「もう一度。ファンタジーを。」
かんな  「ぼくは明日トマトを買いに行く」
渋皮ヨロイ「ほしのもと」
武石勝義 「真字名解記」
松田夕記子「黄金の高野豆腐」
海猫   「北緯十七度の幽霊」
平沼辰流 「Lebensunwertes Leben」
鳥辺野九 「オモイ」
秋待諷月 「透明な伝書鳩」
Yoh クモハ「月経樹」
蒼桐大紀 「いつかあの空を越えて」

「まどいのいきもの」永田礼路著(ビッグコミック3月増刊号)

ビッグコミック書影 現在発売中の「まどいのいきもの 銀河生物観察記」連載一回目が掲載されたビッグコミック3月増刊の表紙です。
この表紙を目印に買いましょう!(^o^)/
宇宙からの放射線(γ線?)の影響が、地球の生物に影響したらという生物系SF。
永田先生の著者インタビューはこちら!

『江戸の性愛業』永井義男著

江戸の性愛業『江戸の性愛業』永井義男著
2024.12.20、作品社、2400円(税別)
復刊コムで販売中!
蔦屋重三郎が生まれた「吉原」だけじゃない!
図版120点以上! 2025年大河ドラマ必携!
▼目次
はじめに
第一章 個人営業のセックスワーカー
–1 夜鷹–茣蓙をかかえた街娼
–2 囲い者–口入屋が斡旋するセックスワーカー
–3 湯女–江戸のソープ嬢
–4 舟饅頭–船上のセックスワーカー
–5 比丘尼–頭を丸めたセックスワーカー
–6 ひっぱり
–7 見世物
–8 地獄
–9 茶屋女・矢場女
–10 娘義太夫
–11 綿摘
–12 芸者
–13 陰間
–14 舞台子
–15 男妾
第二章 ハコモノのセックスワーカー
–1 ハコモノのセックスワーカーの特色
–2 吉原の遊女
–3 岡場所の遊女
–4 宿場の飯盛女
引用・参考文献
著者紹介

平谷美樹先生著者インタビュー関連書

『天酒頂戴』

『天酒頂戴』

『天酒頂戴』平谷美樹著、水口理恵子装画
2024.11.6、小学館時代小説文庫、文庫Kindle版共891円(税込)
1968年晩春。陸奥国の南端に位置する東堂藩で大組藩士として奉職する若侍の左馬之助、重蔵、隼人は、大組番頭から呼び出しを受け、詰所の広敷に座っていた。江戸にいる藩主小笠原是信の意向で、江戸屋敷を守るようにとのお達しだ。
江戸幕府が消滅し、東堂藩も新政府派か佐幕派か、今後の判断を迫られていた。幼い頃から共に過ごしてきた三人だったが、意見は真っ向から対立する。東堂藩が新政府に従うことを決め、上野寛永寺周辺にたむろする彰義隊を討伐する命が下されるが、隼人は彰義隊への加入を志願していた。重蔵は新政府派で、左馬之助は、どうせ自分たちの意見は通ることはないのだから当面は上の者の言うとおりにしておく、と立場が別れていた。
そして左馬之助は、そんな立場がどうこうというより、これからも三人の友情が変わらず続くことのほうが気がかりだと言うのだが……


年代/題名 楢山佐渡『柳は萌ゆる』
『大一揆』
『天酒頂戴』 『鍬ヶ崎心中』 原敬『国萌ゆる』
1830 生誕(1831)
1840 左馬之助、重蔵、隼人生(1845?) 和磨生(1844?)
1850 盛岡藩家老・三閉伊一揆(1853) 生誕(1856)
1860・明治(1868) 切腹(1869) 天酒頂戴(1868) 宮古湾海戦(1869)
1870
1880
1890
1900 内務大臣(1906)
1910・大正(1912) 首相(1918)
1920 暗殺(1921)

岩手怪談『岩手怪談』平谷美樹・ 岡本美月共著
2025.1.29、竹書房、803円(税込)
・未曽有の震災から4年、沿岸部に釣りに行ったのだが…「海の声」
・幼いころ遊びに行った遠野市近郊の親戚宅。蔵の二階から窓を覗くと…「蔵から見た風景」
・深夜、友人宅から車で帰る道すがら辿り着いたのは…「呼ばれる」
・東日本大震災の体験者たちから聞いた不思議「震災にまつわるもろもろの話」
・フライフィッシングに入った遠野の川で遭遇した美しく奇妙な光景「川面の蝋燭」
など、怪異もまた日常の一部と受け入れる人も多い岩手ならではの、土地と死者の記憶の怪談65話収録。


GORT創刊号『GORT創刊号』表紙と三橋薫編集長の巻頭言
2024.12.2、小学館、Kindle版506円、ムック本1096円(税込)


詳しくは、Amazonの当該サイトを参照してください。
奥付に編集者として室越さまの名前もあります。
紙にこだわった新文芸誌とありますが、申し訳ないことに私はKindle版で読みました(汗;)
新九郎、奔る!『新九郎、奔る! 1』ゆうきまさみ著
2018.8.9、ビッグコミックス、Kindle版文庫共759円(税込)
Amazonの当該頁で12/25日まで無料で読めます!
戦国大名の先駆け、伊勢新九郎(後の北条早雲)の物語!
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康……
かの有名な武将たちが活躍する時代の少し前、戦乱の世のはじまりを生き抜き、切り開いた男がいた―――
その名を伊勢新九郎。彼はいかにして戦国大名となったのか。彼はそもそも何者だったのか。
知られざる伊勢新九郎の生涯を、まったく新しい解釈で描く意欲作!

『約束の念力ランド 未来短歌会 笹公人選歌欄合同誌』

約束のネバーランド


『約束の念力ランド 未来短歌会 笹公人選歌欄合同誌』
発行:笹公人、表紙イラスト・題字:うすはる
酒井景二朗・鈴木麦太朗・蜂谷希一・魚虎サチ・壮太・卯月なな子・不動哲平・齋藤育美・本条恵・中田美喜・中山一朗・山口ヤスヨ・高橋泰源・ゴウヒデキ・夜森だゐすけ・西藤智・小林礼歩・具志川具志男・高野文・熊谷涼音・高橋夜子・高島はとみ・砂岡春奈・深山睦美・水須ゆき子・鹿苑牡丹・小柳とかげ
BOOTHから購入できます
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『抒情の奇妙な冒険』笹公人先生著者インタビューでインタビュアーとしてご一緒させてもらった壮太先生に送っていただきました(汗;)壮太先生ありがとうございました。
冒頭の「80年代保管計画」での笹公人先生の一番好きな句は……
一秒に16回もベルが鳴り高橋名人来訪を知る
です。他の句も全部面白い(80年代あるある)のでぜひ手にとって見て下さいませ。