
日常系SFヒューマンドラマ「まどいのいきもの-銀河生物観察記-」永田礼路著(ビッグコミック10月増刊号)連載第十回「魅惑のガスマスター」
田んぼの水路に繁殖しているドジョウ。それを獲って食べたひとたちに、やたらおならが出る症状が(笑)しかも、人によっては異性を魅惑するニオイを発するようになるらしい……
ラストのほうで、薄羽医師の謎が呈示されてますが、「幽霊に感染」とは……
おならの原因として呑気症というのもありまして、食事の時に食べ物と一緒に空気を飲み込んじゃうんです。

日常系SFヒューマンドラマ「まどいのいきもの-銀河生物観察記-」永田礼路著(ビッグコミック10月増刊号)連載第十回「魅惑のガスマスター」
田んぼの水路に繁殖しているドジョウ。それを獲って食べたひとたちに、やたらおならが出る症状が(笑)しかも、人によっては異性を魅惑するニオイを発するようになるらしい……
ラストのほうで、薄羽医師の謎が呈示されてますが、「幽霊に感染」とは……
おならの原因として呑気症というのもありまして、食事の時に食べ物と一緒に空気を飲み込んじゃうんです。

『龍体文字の神秘』森美智代著
2024.3.7、1590円(税込)」
以前、『岩手謎学漂流記 読んで旅するイワテ50の奇譚』の著者、高橋政彦先生へのインタビュー時に、本の中の「古代文字探検へのいざない」で取り上げられていた北海道異体文字に似ているという古代文字に一番ロマンを感じて、その際に“龍体文字”というものがあると初めて知りました(汗;)
日本神話の時代、神代から伝わっている文字らしく、神事を司る人々が使用していた不思議なパワーを持つ文字だそうです。本書では、龍体文字が発するエネルギーやパワーを解説してますが、学術的な本ではありません。

こちらは、本書に同封されている、貼ると運気があがるという触れ込みの龍体文字シールの一部です。
怪しさ満載ですけれど、嫌いではありません(笑)

2026.5.9、2200円(税込)
【収録作】(秋待様、阿下様、七名様、萬朶様はインタビュー記事にリンク)
「お前の血は何味噌だ」秋待諷月
「聖なる干潟とサンセット」坂乃水
聖なる干潟と称される藤前干潟と、そこにトランジットの合間時間にやってきたと思われる異邦人が、かつて干潟を守る運動に参加したことがある老婦人と出会う……
往年の名作、シマックの『中継ステーション』へのオマージュとも思われる雰囲気と地域愛に溢れた作品です。オールドSFファンには刺さる短編だと思うので、特にお薦め。
「まあいっぺん天下布武」太田忠司
“天下布武(てんかふぶ)”とは、織田信長が印章に用いた言葉で、「武力によって天下を統一する」という意味。名古屋市長選で「まあいっぺん天下布武」だけがスローガンの候補者が当選するが、その目的は織田信長の復活だった。
う~む、相当なバカSFですねぇ(笑)
「アイを受けとるもの」阿下潮
「ギャラクティック☆レイヤー」日比野心労
銀河コスプレサミットを巡るあれやこれや。特に超能力を持った参加者の取り扱いルールを真面目に考察しているところがグッド・ジョブです!いやはや、審査員と助言者に抜擢されたベテランコスプレーヤーの苦労は幾ばくか(笑)
「天満宮の封印」武石勝義
「天満宮」とは天神(アマツカミ)と化した菅原道真公の怨念を鎮める社殿なのだが、太宰府と北野天満宮だけでは不十分とする安倍晴明の一族は、日本全国で百八つの封印の楔を打ち込んだ。その中心にあるのが名古屋にある上野天満宮だった。
「人鳥たちの四半世紀天下」七名菜々
「かつて名古屋は地上にあった」偲凪生
ポストアポカリプスもの。熱害によって地下都市となった名古屋。その名古屋の「地上課」に務める職員、鶴丸イロハは元ヒーローの赤羽ナギから地上での研修を受けることに。アニメのヒロアカを思わせるツチクレとの熱いバトルが(笑)
「名古屋金シャチ盗難伝説」山本倫木
岐阜に県民の誇りを取り戻すために、「岐阜城に名古屋城の金のシャチホコを!」。
なるほどと唸ってしまう、よく考えられたミステリタッチの馬鹿話(笑)
「本山原人の逆襲」淡中圏
名古屋大学を舞台とした綺譚。田中康夫氏の『なんとなく、クリスタル』を彷彿とさせる注釈が面白い(笑)
名古屋大学はキャンパスがあちこちにあるたこ足大学だったようで、同じくたこ足大学の東北大を卒業した私は親近感を持ってしまう(笑)星雲賞受賞した松崎有理先生も、たこ足大学をネタにした短編を書かれています。私が在学していた当時は、部室の一部は、進駐軍が使っていたというトタン屋根のバラック建造物でした(囲碁将棋部でした)
注釈で、名大文芸サークルは工学部のメンバーが中心だったので、テキストエディタを使っていたとあり、この文章を「秀丸」で書いている私は親近感を。Vzエディタ→Wzエディタ→秀丸、と変遷(笑)
「喪われた感情のしずく」で創元SF短編賞を受賞された稲田一声先生も名大文芸サークル出身らしい。
題名の「本山原人」とは私大生が名大生の時代遅れのファッションを揶揄した言葉と映画「北京原人の逆襲」とが組み合わさった題名。同映画は、色っぽい金髪美人しか記憶に無い(汗;)
「激走ドラゴンロード超!!」十三不塔
名古屋でタクシードライバーをやっているシングルマザーのむっちゃんは、ある日、交通寄生体の調査をしているという交通調査員を乗せたのだが……。
都市のインフラに情報生命体として寄生し、不条理な交通システムを設計・構築させるよう担当者の深層心理に干渉するという交通寄生体の存在が凄い。バカSFの醍醐味、ここに極まれり(笑)
文中に“四国の境港には水木しげる先生の妖怪ロードがあります”とあり、これは舞台が平行世界であることを示唆してますね。ドラゴンロードは、ドラゴンボールからですが、中日ドラゴンズからの連想はないのだろうか。太陽系の運行にまで広がった奇想の行き着く先は……
「ヴァイパーインフレーション」萬朶維基
「セーラー服の白線が伸びる先に」長尾たぐい
地元に戻って女医として働く女性と、その女医の出身校である女子専門学校のセーラー服に憧れる女生徒の交流を通して、戦時下の苦難と絶望の中から垣間見た未来の女生徒たちへの憧れが鮮烈に描かれていて胸をうちます。伸びたセーラー服の白線は、現代へと繋がったのでしょうか。
【解説:人間六度】
人間六度先生の解説をそのまま掲載できれば、わざわざこれを書くことも無いのにとは、言ってもしょうがないけど(汗;)
かなりレベルの高いアンソロジーであることは確かです。お手にとってその完成度の高さをお確かめ下さいませ。第二弾も出る予定みたいで、期待度大ですね。
人間六度先生の新連載「男子校宇宙人 Homo social aliens」、始まってます。
編者の阿下さまによる著者紹介もあります。

『名古屋SFアンソロジー』の栞
表紙画の一部を切り取っただけかと思ったら、『名古屋SFアンソロジー』のロゴが違うのに最近になってやっと気がつきました(汗;)
海老フライとシャチホコのシルエットがナイスです。イラストのしおひがり様とロゴデザインの秋待諷月様とデザイン協力の七名菜々様に敬意を表して紹介させて頂きます。

『The Typewriters 第五号』2025.9.5、あだん堂、2750円(税込)
編集長:ロナルド始澤、表紙:板守二未『未来の相棒』
【小説】
六塔章月『塔』
東谷駿吾『猫系彼氏のルゥ王子』
三浦新『取り憑き踊りて喰うもの(前編)』
【エッセイ】
ロナルド始澤『ザ・タイプライター・ダンディ #6 仏には桜の花をたてまつれ』
せつこ。『ふとしたときに』
あだん堂ゆき『読者は読心理の達人じゃない。』
【コラム】
野沢文哉「足立正生監督との出会い ―『第2回テロ審議会』と映画『断食芸人』の思い出」
藤和『ギャラリーに行ってみよう!』
【インタビュー】
長澤正紀『クリエイターと同じ目線で』
【ブックレビュー】
「The Typewriters Book Review」

『季刊A.R.P.L.A.4月号: 九龍城塞』、touhukan (編集)
「思想・哲学・文学・芸術の会」著、2025.3.31、Kindle版500円(税込)
Association of Religion and Philosophy and Literature and Art.
略して『A.R.P.L.A.』は2025年の2月に5周年を迎えました。
そんな中、何か形に残るものを作ろうと企画、この本が出来ました。
今回、サーバー内のメンバーから寄稿者を募り、全1,000ページを超える内容は、エッセイや小説、論文から漫画や短歌と多くのジャンルがごっちゃになって、とても楽しい1冊になっております。(以上、アマゾンの紹介から)
六塔掌月著「「泣いている人を探す」収録