『SFする思考: 荒巻義雄評論集成』荒巻義雄著、◉第43回日本SF大賞受賞作!
2021.11.25、小鳥遊書房、5940円(税込)
SFの理論
第一章 日本戦後SFの思想的背景
A 高度成長と他人指向の時
B 構造主義と〈人間の死〉の時代
C SFとフーコー
D ポスト・モダンとアメリカン・サブカルチャー
第二章 道具的哲学思考へ――ジル・ドゥルーズ登場第一部
A 〈差異と反復〉&〈襞〉の思想
B 〈アンチ・オイディプス〉という機械
C 垂直思考からリゾーム的平面思考へ
D 文言と言説
E 定住思想から遊牧思想へ
F ポスト・モダンと記号
付 章 欲望の哲学史――新哲学の名は新実在論
第三章 SF評論と批評の基礎
A 日本SFの勃興期
B 構造主義批評への長い道のり
C 構造主義とは何か
D 〈隠喩〉〈換喩〉〈提喩〉
E 記号表現と記号内容の切断
F SFと現象学
J ロラン・バルト/神話とSFの関係
K ラカン問題
L メルロ=ポンティ/身体/ロボット
M 決定論/カオス
N 集合的無意識と近代理性
O デリダはSFに馴染む
第二部 単行本解説とわたしの読み方
【単行本解説】
筒井康隆・著『ベトナム観光公社』他一二項目
【わたしの読み方】
『浴槽で発見された日記』(スタニスワフ・レム・著)他五七項目
第三部 作家論
山野浩一の世界
眉村 卓の世界
小松左京の世界
星 新一の世界
筒井康隆の世界
他、一三名
第四部 雑記帳
【美術】+【科学と精神医学】+【自分史】+【文学】+【未来学】+【思想と宗教】九二項目
第五部 わたしの修行時代 (ファンジン同人誌「CORE」「宇宙塵・他)
【CORE】一六項目
【宇宙塵】アメリカSF論(I~VII)
【SF新聞】BEMの笑い――グロテスク考
付 録 術の小説論・他
解 説 メタSF的実験とマニエリスム遊戯 (巽孝之・著)
『天蓋都市ヒカル』荒巻義雄著、
2024.7.12、小鳥遊書房、2420円(税込)
【目次】
第一部 ChatGPTによるSF小説の創作支援は可能か
I はじめてのChatGPT
仮題『ARの陰謀』AI作家 チャット・著
II ChatGPTは絵画を鑑賞できるか
III 建築印刷と建築基準法
IV なぜ、ChatGPTはこのようなことができるのか
―大規模言語モデルの謎
V 創作開始
第二部 『天蓋都市ヒカル』創作編 荒巻義雄・作
第I章 拡張現実(VR)の街
第II章 大規模プリントタウン詐欺事件
第III章 サイボーグCEO
第IV章 秘密の絵画工房と記号設置問題
第V章 漆黒の麗人警部
第VI章 ゴールデン・ミカド・カジノの狂宴
第VII章 〈ヒカル〉のディオゲネス
第VIII章 キングの正体
あとがき―作家は生き残れるだろうか
解説 ChatGPTと創作/安田圭一