鉄腕アトム 宇宙の勇者

鉄腕アトム初の劇場アニメ、1964年にパートカラーで公開された。
テレビシリーズの46話「ロボット宇宙艇」、56話「地球防衛隊」
71話「地球最後の日」の三本を劇場用に再編集した。
56話「地球防衛隊」は鉄腕アトムの原作でなく『ナンバー7』の設定をアトム用に流用したもの。
映画全編をフルカラー化した特別版が、NHKで2025年3月放映された。

合体・分離可能なロボット宇宙艇の誕生、人工島司令官、ベガ大佐との戦い
月世界の地球防衛組織ナンバー7と共闘しての宇宙人との戦い
冷蔵庫を所持する謎の少年ベムとの出会い、地球滅亡の危機。

アニメはフルカラー化も違和感無く、及第点は軽くクリア-しています。
1960年代で仕方ないのでしょうが、科学文明礼賛の勧善懲悪的なストリ-になっています。

原作は手塚治虫の漫画。月刊誌 少年1952年4月号 – 1968年3月号 
サンケイ新聞「アトム今昔物語」1967年1月24日 – 1969年2月28日他で掲載された。

原作ではバラツキは有りますが、悩み苦しむアトムと現実の厳しさが描かれ
読後考えさせられる優れた作品でした。
特に「アトム今昔物語」は絵物語で情報豊富、重い話が続き読むのが辛かった記憶が。

余談
1963年2月号から1964年2月号まで早川書房「SFマガジン」に掲載された
『SFファンシーフリー』(SF and Fancy Free)全9話は楽しい作品でした。
SF漫画によるショートショート群で奥が深い。
9話中4話は絵物語タイプ(活字多く読み応え充分)でした。                            

手塚治虫は絵物語タイプも多く作品化しています。
「サンケイ新聞」に1961年8月13日から1964年10月9日に記載された
「オズマ隊長」はSFの各種テーマが網羅されていました。
SF漫画の当時の水準と較べると格段に上位で、悲劇的要素も少なく
考えさせられる要素も有り楽しく拝読していました。
薬で知能を上げた世界の赤ん坊たちが、悪い大人たちから世界を守るため、
「世界子ども連盟」を結成します。
日本本部パトロール隊長のオズマは、アッぺ警部と共に、大活躍します。

現代の視点では、薬で知能を上げる是非をとやかく言われそうですが、
まあ物語ですから私は許容範囲です。
タイトルで雰囲気が解かるでしょうか?
1話  ユダ結社
2話  ヒュ-マノイド・チル
3話  放射能ヤドカリ
4話  モンテ・クリスト星
5話  オバケ植物事件
6話  超音波車ミリ-
7話  八八八八号衛星
8話  電子頭脳ゴルゴン
9話  地底探検
10話 奇術王ムリダ-
11話 ドッグマン
12話 宇宙オリンピック
13話 ワンザ王国
14話 消えた富士山

迷子@岡山 の紹介

団塊の第一世代、1948年3月生まれです。 基本的に甘い話、夢のある話が好きです。 アニメ、漫画が大好きな「オタク老年」です。
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