悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~

原作は「七夕さとり」によるライトノベル。

「小説家になろう」で 2018年 6 月から連載中。

小説 既刊6巻

 コミック 既刊4巻

 アニメは 2024年1月9日 - 3月26日 全12話 放映

乙女ゲームの悪役令嬢・ユミエラに転生した主人公。
魔王を倒した後に登場する裏ボスの設定だった。
倒される結末を回避する為にレベル上げを徹底した結果
王立学園入学時にレベル99に到達してしまう。
平穏な学園生活を望むユミエラが手にする未来はどうなるか?
本来のヒロインアリシア、エドウィン王子、学友二人、ユミエラ合計5人が
魔王討伐に向かう。

第1話 裏ボス、学園に入学する
第2話 裏ボス、実力を見せる
第3話 裏ボス、お城に招かれる
第4話 裏ボス、野外演習に出る
第5話 裏ボス、話し相手が出来る
第6話 裏ボス、武術大会に出る
第7話 裏ボス、ダンスに挑む
第8話 裏ボス、ドラゴンに出会う
第9話 裏ボス、敵国に勧誘される
第10話 裏ボス、ダンジョンにもぐる
第11話 裏ボス、告白される
第12話  裏ボス、魔王と戦う

★登場人物

ユミエラ・ドルクネス

闇属性魔法を使う、乙女ゲームの悪役令嬢であり「裏ボス」設定。
前世は日本の女子大生。
黒髪という理由で、周囲からは敬遠されている。
基本無表情で喜怒哀楽が乏しい。
平穏な学園生活を望んでいるが、トラブルが押し寄せる。

パトリック・アッシュバトン

辺境伯家出身、戦闘での指揮能力が高く、クラスメイト達からの人望は厚い。
ユミエラの常識外れな行動に振り回されがちだが、周囲に嫌われやすい彼女をフォローする
好青年。

アリシア・エンライト

物語の舞台である乙女ゲームのヒロイン。貴重な光属性魔法の持ち主。
基本的に明るく人懐っこく邪心などはない。しかし、考え足らずな部分があり、
貴族主義社会で生きている平民という自身の立場をよく理解できていない。

エドウィン・バルシャイン

乙女ゲームの攻略対象のひとり。バルシャイン王国の第二王子。
剣と魔法を両方使いこなせる魔法剣士。物腰は柔らかいが、ユミエラがレベルをカンストしていることを信じられず、彼女には厳しく当たる。
剣と魔法を両方使いこなす魔法剣士。

魔王討伐に向かった5人、ユミエラ以外は相手にならない。
魔王は王国と魔王に関する真実を語り始める。
初代国王が力の強さを恐れ、裏切りの濡れ衣を着せて封印した、というのが真相である。
激闘の末ユミエラは魔王を倒す。

媒体によって討伐メンバ-、原作ヒロインの扱いが違ってくる。
web版では3人死亡(原作ヒロインも)
小説版では全員生き残るが3人幽閉(原作ヒロインも)
テレビアニメ版では全員生き残るハッピ-エンド。

テレビアニメ版では、魔王討伐後シナリオの強制力に操られたアリシアがユミエラを襲う。
ユミエラに焚き付けられたエドウィン王子がアリシアに向かって愛を告白。その結果シナリオの強制力は効力を失った。

テレビアニメ版第1話Aパートでアリシア達をメインとしたオリジナル展開が描かれている。
原作第1巻だけでテレビアニメは終わってしまった。
続編は作りにくい展開でしょうか。

アニメは適度にお話を膨らませて、ハッピ-エンドに纏めました。
ユミエラがエドウィン王子を焚き付ける、棒読みのセリフには笑ってしまいました。

どの場面でも冷静、無表情なユミエラ、EDのミニキャラ等楽しませてもらいました。

視聴後あまり考えさせてくれませんが、面白かったのでまあ良しとします。

以下王様との対話、ドライ、あっさりユミエラのキャラクタ-が生きてます。

国の剣となってくれ>盾として頑張ります
好きなものをやろう>いらないです
王子と結婚して>ヤダ

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佐々木とピーちゃん

原作はぶんころりによるライトノベル。
「小説家になろう」「カクヨム」で 2018年12月から連載中。

 小説   既刊8巻
 コミック 既刊3巻
 アニメは 2024年1月5日 -3月22日 全12話 放映

シーズン1は、原作2巻までの内容を元にしてアニメ化された。
2024年3月24日には、シーズン2の制作決定が発表された。

中年の社畜サラリーマン・佐々木が
癒やしを求めてペットショップで購入した文鳥ピーちゃんは異世界から転生してきた
賢者・ピエルカルロだった。佐々木はピーちゃんと契約して魔法を使えるようになる。
ピーちゃんのいた異世界との交易を始める。
会社からの帰宅途中、襲われていた女性・星崎を氷の魔法を使って助ける。
星崎は「内閣府超常現象対策局」に所属する異能者で、半ば強制的に対策局に
転職することになる。
スロ-ライフを望む佐々木だが異世界と現実世界のトラブルに
巻き込まれて悪戦苦闘していく事になる。

第1話    現代と異世界
第2話    初仕事とパートナー
第3話    戦とお嬢様
第4話    王子と賢者
第5話    魔法中年と三つ目の世界
第6話    面談と接待
第7話    武力と政治力
第8話    疑念と観光
第9話    処刑と交渉
第10話   価値と尊厳
第11話   妄想と攻略
第12話   現代と異世界と四つ目の世界

★登場人物

佐々木
冴えない39歳の会社員だったが 「内閣府超常現象対策局」へ転職となる
スローライフを目指す、未成年キラー(少女 幼女)

ピーちゃん
人間の言葉を理解し喋る事が出来る文鳥。異世界から転生した魔法使いで本名は
「ピエルカルロ」。前世では「星の賢者」と呼ばれていた。

星崎さん
「内閣府超常現象対策局」の局員。佐々木の先輩であり上司にもなる。
厚化粧をしているが現役女子高生

二人静(ふたりしずか)
「内閣府超常現象対策局」と対立する異能力者の組織の一人。触れた相手の生命力を
吸い取ることができるエナジードレインの異能を持つ。
常人を超越した身体能力、再生力、寿命を持ち、見た目は年若い少女だが、
実年齢は三桁と目されるロリババァ。「内閣府超常現象対策局」へ転職する。

魔法少女マジカルピンク
アニメに出てきそうな派手な色の髪と可愛らしい服装だが、ホームレスの少女。
家族・友人を殺されたため、所属に関係なく異能力者全員を
殺すことを目的に動いている。

お隣さん
佐々木が暮らすアパートに住み、佐々木の1つ隣の部屋に暮らす中学生実母から
虐待を受けている。佐々木を慕っている。

十二式
遥か宇宙の彼方からやってきた高度な技術力を持つ機械生命体が製造した
地球人型アンドロイド。シーズン2から登場となるでしょう。

アニメは原作をソフトにした感じで原作にはほぼ忠実でした。
異世界・魔術・異能力者・サラリーマン社会・異世界とのビジネスと題材は
てんこ盛りでスケールも大きく、話も要り組んで楽しく視聴しました。
荒唐無稽、出鱈目、物語が広がりすぎの評価も有りましたが、何でもありの
疾走感を評価します。
異世界であれ戦闘中であれ基本はビジネス敬語で通す佐々木。
声優は杉田智和さん、懐かしいですね。
涼宮ハルヒの憂鬱(2006年 – 2009年、キョン役)
翠星のガルガンティア(2013年、チェインバー役)
恋愛要素は薄く家族愛が中心?。
佐々木の周りには少女、幼女が集まる。高校生(星崎さん)中学生(お隣さん、子爵の娘)
小学生(二人静、外見のみ実年齢は3桁)
強力な異能力とメンタルの強さを持つ二人静も魅力的。
ボス(元)と二人静の会話
「静ちゃんもしかしてパパ活しちゃった」
「いかんせん身内からの当たりが強くてのう。パパ活してもうた」
「まじか。もう戻るつもりはないの」
「できれば戻りたくないの」
「下手に敵対されても面倒だしそれなら今日でさようならかな」
戦闘中に、こういうこと言い合える関係は洒落てます。

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即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが

原作は藤孝剛志のライトノベル

「小説家になろう」に 2016年2月21日 – 2023年3月15日 連載
 小説は 全15巻
 コミック 既刊10巻
  アニメは 2024年1月5日 – 3月22日 全12話 放映

原作4巻までのアニメ化で旅はまだまだ続きます。
アニメの続編はどうなるでしょうか?

修学旅行中、バスで移動していた高遠夜霧達クラス一同は
賢者シオンによって異世界へ召喚される。
夜霧や壇ノ浦知千佳など「ギフト」を受け取れなかった一部の生徒は、ドラゴンが迫るバスに置き去りにされてしまう。夜霧の持つ「即死能力」で敵対者を倒し現実世界への帰還を探る旅が始まる。

高遠 夜霧(たかとお よぎり)
「ギフト」と呼ばれる特殊能力を受け取ることができずバスに置き去りにされ
たが相手を瞬殺することができる「即死能力」を持っていた。
他人にはきわめて関心が薄い(少数の友人を除いて)喜怒哀楽も薄い。

壇ノ浦 知千佳(だんのうら ともちか)
「ギフト」を夜霧と共に受け取れなかった高校二年生女子
家伝の古武術である「壇ノ浦流弓術」の使い手、格闘能力が高い。
本作におけるツッコミ役。

Episode.01    即死チート
Episode.02    私の守護霊が最強すぎて、異世界だって楽勝です!
Episode.03    一方的に攻撃できるほど世の中甘くない
Episode.04    この映像をお前が見ているということは
Episode.05    ΑΩ
Episode.06    助けられといて文句を言うほど野暮じゃないですよ
Episode.07    第一門の常時開放を確認
Episode.08    機関
Episode.09    自分だけ助かりたい一心のクラスって感じよね
Episode.10    むかしのおんながあらわれた。ともちかはおどろきとまどっている……
Episode.11    Phase 2
Episode.12    自分の好きなように力を使えばいいんだよ

すべてが無茶苦茶な作品です。しかし新鮮で面白い作品でもありました。
賢者、剣聖、魔神、バッタバッタ倒します。
人が死にまくってるのを面白がっては不謹慎では有るのですが。
まあ即死コメディですね 真面目に受け取る方は視聴しない方が良いでしょう
只「存在する」とは何かと考えさせてくれたので私にとっては良い作品でした。

高遠夜霧のセリフ 

『俺の能力は任意の対象を即死させるというものだ』
『俺が殺したいと思っただけで即座に相手は死ぬ』
『俺はね 俺に対する殺意を確実に認識できるっていう能力も持ってるんだよ』
『だから2つの能力を組み合わせると俺に殺意を持っただけで相手が死ぬってのも可能だったりする』

賢者アオイの「高遠夜霧」鑑定結果
( すべての運命の行き着く先。そこから先は何もない
すべての終わりが人の形を取っている)

高遠夜霧とは何者か?
ネタバレしてしまうと高遠夜霧は人では無い 
「おかくしさま」「祟り神」「究極集合世界を規定する存在」 高位の神的存在

以下の感想が最も適格ですので紹介します。

この作品は
意識を向けるだけで相手が不死だろうが居場所が次元で隔てられていようが、問答無用で概念的な死をもたらす事ができる呪いの塊みたいな神性存在が
高校生の形をとって異世界転生に巻き込まれた結果どれだけ迷惑な事態が巻き起こるかってのを見守るギャグ作品です
彼にとっては壇ノ浦さん以外はとるにたらない虫みたいなものなので死が驚くほど軽い
あまり真面目に受け取らないように

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本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません

原作は香月美夜氏のライトノベル。
「小説家になろう」で2013年9月から連載投稿され、
2017年3月に全5部677話で完結した。
本編全33巻+外伝1巻+短編集2巻 が出版されている。
鈴華による作画でコミカライズ 第一部完了、第二部が進行中。
第三部、第四部のコミカライズは、それぞれ別の漫画家が担当している。

原作は下記五部で構成されている。
第一部   兵士の娘
第二部   神殿の巫女見習い
第三部  領主の養女
第四部   貴族院の自称図書委員
第五部  女神の化身

アニメは
第1期 2019年10月から12月、第2期 2020年4月から6月、
第3期 2022年4月から6月に放映された。 
上記原作の第二部までとなる。

「小説家になろう」掲載作品はとにかく長い。
当然読むのも大変ですが、物語は良く作りこまれていて
すらすら読めます。
しかし本編全33巻ですので、毎日1冊づつ読んでも1ヶ月以上かかります。
アニメも端折らなければ第8期位までかかりそうだ。

現代日本に暮らす本須麗乃(もとすうらの)は、
念願である図書館への就職が決まった日に本に埋もれて亡くなってしまう。
もっと多くの本を読みたかった、そんな未練を抱いた
彼女は気が付くと異世界の幼女マインとしての体を持っていた。
中世ヨーロッパ風のファンタジー世界で、幼なじみのルッツと共に
現代知識を駆使して本作りを目指す悪戦苦闘の日々が始まる。

アニメ版のサブタイトルは以下となる
雰囲気が伝わるでしょうか?
第1期
第一章 本のない世界
第二章 生活改善と石板
第三章 冬のできごと
第四章 初めての森と粘土板
第五章 洗礼式と不思議な熱
第六章 会合
第七章 不信感の芽生え
第八章 ルッツのマイン
第九章 ギルド長の孫娘
第十章 二度目の冬に向けて
第十一章   究極の選択と家族会議
第十二章 洗礼式と神の楽園
第十三章 巫女見習いという選択肢
第十四章 決着
第十四.五章 外伝第一章・ユストクスの下町潜入大作戦
    外伝第二章・コリンナ様のお宅訪問
第2期
第十五章 神殿の巫女見習い
第十六章 青い衣と異なる常識
第十七章 与えるべきもの
第十八章 孤児院の大改革
第十九章 大掃除と星祭り
第二十章 ルッツの行く道
第二十一章 新しい側仕え
第二十二章 ヴィルマと子供用聖典
第二十三章 収穫祭のお留守番
第二十四章 騎士団からの要請
第二十五章 トロンベ討伐
第二十六章 夢の世界

第3期
第二十七章 冬の始まり
第二十八章 冬籠もりと今後の話
第二十九章 奉納式と春の訪れ
第三十章 祈念式
第三十一章 青色神官の贈り物と帰宅
第三十二章 神殿の捨て子と色作り
第三十三章 デリアとディルク
第三十四章 不穏な動き
第三十五章 黒いお守り
第三十六章 祝福

アニメ版の感想ですが、今一歩でした。
原作を逸脱している訳では無いのですが、物語の膨らませ方が巧くない。
深夜アニメとは思えない子供向け的作品になっている。
第八章 「ルッツのマイン」はマイン転生の秘密をルッツが糾弾するシーン
が有ります。
★ アニメ版では作画も軽く描かれ心理描写も甘い。
  マインの心の声はもっと大人の口調にするべきと思う。
マイン『ルッツは私が消えちゃわなくていいの?本当のマインじゃないんだよ…?』
ルッツ「…いい。お前が消えても、マインは戻って来ないんだろ」
ルッツ「それに…一年前からずっとお前だったんなら…俺の知ってるマインって、ほとんどお前なんだよ」「だから…俺のマインは、お前でいいよ」
マインの心の声(ルッツの言葉に…私の心の奥で、何かがカチャリとはまった)
(それは目に見えない、小さな変化だけど…私にとっては大事な変化だった)

★ コミカライズでは マインの心の声は「モノローグ」として
分割されている。作画も角度を変えて心理描写が巧く処理されている。
感動的なシーンに思わず引き込まれてしまう。

ルッツの言葉に
わたしの心の奥底で
何かがカチャリと
はまった

それは目には見えない
小さな変化だったけど

わたしにとっては
大事な変化だった

★ 原作では
ルッツの言葉にわたしの心の奥底で何かがカチャリとはまった。
ふわふわしていたものがストンと落ち着いた。
それは、目には見えない小さな変化だったけれど、
わたしにとっては大事な変化だった。

第二十六章「夢の世界」は神官長に前世の記憶を覗かれる場面です。
コミカライズでは丁寧に描かれています、巧い。
重要なシーンですが、アニメ版では端折りすぎです。
原作は長いので省略はやむを得ないですが、
大事な場面の認識が甘く感じました。
今後に期待したいのですが、どうなるのでしょうか。

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原作者と映像化作品

日本テレビで昨年10月に放送された連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で
漫画家の芦原妃名子さんが1月29日、死去されました。
芦原さんは生前、X(旧ツイッター)の投稿で、ドラマ化にあたり
「漫画に忠実に」などの条件を小学館を通じて日テレに伝えていたが、
当初の脚本では「大きく改変された」などと訴えていた。
詳しくはウィキペディアで「セクシー田中さん」の「脚本を巡って」をご覧ください。

事実として脚本家がweb上で暴露しなければ芦原さんが死去する事は無かったと思う。
暴露後、小学館 日本テレビが芦原さんをしっかりサポ-トして上げれば
悲劇は防げたとも思う。
なぜ、芦原さんが死ななければならなかったのか、小学館、日本テレビは自社では無く
「第三者の究明委員会」を結成し、視聴者や芦原さんの愛読者に対して、
説明する必要があると思う。
(ご遺族の方はそっとして欲しいとの報道も有るのですが)
この件で各種報道、論評が有り真実が良く解らない現在ですが、
余りにも悲しい出来事に声を上げざるを得ない自分がいます。

第二、第三の不幸が訪れる前に、出来る事は何か。
コミカライズ、アニメ化はまだ原作と親和性が高いが
漫画や小説を実写化すると同じものには絶対になり得ない。
原作者も「実写化は別物」と考えている方もいます。
この場合はトラブルは起きにくいでしょう。
問題は「作品に忠実に」と原作者が望んだ場合ですが、
トラブルを防ぐ為に
時間をしっかりかけて落しどころを探す。
合意できなければ映像化中止も覚悟する。
この現実を原作者と映像化作品関係者双方が十分に認識して
契約書を作成するしか無いでしょう。

この不幸な出来事を契機に原作者と映像化作品関係者双方が
Win-Winの関係になるのを望んでいます。

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青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない

原作は鴨志田一氏のライトノベル。
2014年4月から電撃文庫より既刊13巻。
テレビアニメは2018年10月より放映。
原作第1巻から第6巻の序盤までを描いている。

映画版は下記3作が上映されました。
★ 映画:2019年6月15日
青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
★ 2023年6月23日
映画:青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
★ 2023年12月1日
映画:青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない

ここではテレビアニメを取り上げます。
摩訶不思議な出来事が次々と起こります。
先輩女性の姿が認識出来なくなる、同じ日を繰り返す、
友人女性がふたりに増える、ヒロインが妹と外見が入れ替わる。
事件は解決しますが謎は残り次へと誘います
テレビアニメは原作を上手に膨らませてくれました。
荒唐無稽なお話を抵抗感無く見せてくれます。
映画版は、まあ泣けるアニメですね。

 ★ 友人 理系女子の解説。
「人間の脳は見たくないものを見ようとしない」
「観測理論というものある」
「この世の中にあるものは誰かが観測して初めて存在が確定するという理論だ」
「梓川も箱の中の猫の話くらい聞いたことあるでしょ」
「シュレディンガーの猫」
「桜島先輩は学校の誰からも観測されておらず、存在が確定していない」
「桜島先輩にとってこの学校こそが…猫を入れた箱なんだよ」
「ラプラスの悪魔って聞いたことない?」
「この世界に存在するあらゆる物質は同じ物理法則の支配下に平等である」
「その法則を数式化して計算してしまえば未来の状況が導き出せる」
「その悪魔には一瞬でこの世界に存在する全ての原子の位置と
 運動量を把握する力があって、瞬時に未来を計算出来る」
「言った通り…三日前からこの世界には双葉理央が二人居る」
「マクロの世界で量子テレポーテーションが成立するなら可能性はあるかもね」
「前に量子もつれの話はしたよね?今回の件に当てはめて簡単に説明すると、             
 例えば私を構築している情報の設計図があるとするでしょ?」
「そう。学校にある私を構築する情報は誰かに観測されることで
 双葉理央の姿に確定される」

  ★ サブタイトル
1  先輩はバニーガール
2  初デートに波乱は付き物
3  君だけがいない世界
4  ブタ野郎には明日がない
5  ありったけの嘘を君に
6  君が選んだこの世界
7  青春はパラドックス
8  大雨の夜にすべてを流して
9  シスターパニック
10  コンプレックスこんぐらっちゅれーしょん
11 かえでクエスト
12  覚めない夢の続きを生きている
13  明けない夜の夜明け

  ★ 原作のタイトル
(第1巻)青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
(第2巻)青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない
(第3巻)青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない
(第4巻)青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない
(第5巻)青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない
(第6巻)青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
(第7巻)青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない
(第8巻)青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
(第9巻)青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない
(第10巻)青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない
(第11巻)青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない
(第12巻)青春ブタ野郎はマイスチューデントの夢を見ない
(第13巻)青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない

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Re:CREATORS(レクリエイターズ)

「 Re:CREATORS(レクリエイターズ)」日本のオリジナルテレビアニメ
2017年4月から9月放映。
「ノベライゼーション」小説 全2冊「コミカライズ」全6巻

ある日突然、水篠颯太の目の前にアニメのキャラクター、
セレジア・ユピティリアと、軍服の姫君が現れる。
水篠颯太はこの出来事以後召喚された被造物同士の戦いに巻き込まれていく。
世界の崩壊を目指すアルタイル(軍服の姫君)グル-プとそれを防ごうとする
セレジア、メテオラたちの被造物と被造物を創り出した創造主たちは、
日本政府と共に戦うことになる。

主要登場人物
★ 水篠 颯太(みずしの そうた)男性 16歳
  物語の狂言回しでもあるサブカル好きの高校生。
★ シマザキ セツナ 
  颯太の数少ない友人で、アルタイルの創造主である少女。劇中では既に故人。
★ 松原 崇(まつばら たかし)男性 38歳。
  『精霊機想曲フォーゲルシュバリエ』の原作者。ライトノベル作家。
★ 高良田 概(たからだ がい)男性 
  『精霊機想曲フォーゲルシュバリエ』の原作者。ライトノベル作家。

★ セレジア・ユピティリア  女性 19歳
  アニメ『精霊機想曲フォーゲルシュバリエ』のヒロイン。
★ メテオラ・エスターライヒ 女性 
  RPG『追憶のアヴァルケン』の登場人物、賢者。
★ 鹿屋 瑠偉(かのや るい)男性 16歳
  『無限神機モノマギア』の主人公搭乗型巨大ロボット
  「ギガスマキナ」のパイロット。
★ 弥勒寺 優夜(みろくじ ゆうや)男性 
  漫画『閉鎖区underground-dark night-』のラスボス。
★ 星河 ひかゆ(ほしかわ ひかゆ) 女性17歳
  美少女ゲーム『ほしぞら☆ミルキーウェイ』のヒロイン
★ アルタイル(軍服の姫君)女性 
  本作の黒幕。様々な物語世界の人物たちを現実世界に現界させている張本人。
★ アリステリア・フェブラリィ 女性。
  漫画『緋色のアリステリア』の主人公。 
  神聖ウルターシュタイン王国の姫君。気高い性格の持ち主。
★ 煌樹 まみか(きらめき まみか) 女性。 
  アニメ『マジカルスレイヤー・まみか』の主人公。
★ ブリッツ・トーカー 男性 
  漫画『code・Babylon』主人公である「カンナギ リュウスケ」
  の相棒を務める元刑事。
★ 築城院 真鍳(ちくじょういん まがね)女性 年齢17歳。
  ライトノベル『夜窓鬼録』第5巻の『蒼玄宮殺人事件』の犯人。
  因果を逆転する「言葉無限欺(ことのはむげんのあざむき)」を使う。

   サブタイトル 

01 素晴らしき航海
02 ダイナマイトとクールガイ
03  平凡にして非凡なる日常
04 そのときは彼によろしく
05 どこよりも冷たいこの水の底
06 いのち短し恋せよ乙女
07 世界の小さな終末
08 わたしにできるすべてのこと
09 花咲く乙女よ穴を掘れ
10 動くな、死ね、甦れ!
11 軒下のモンスター
12 エンドロールには早すぎる
13 いつものより道もどり道
14 ぼくらが旅に出る理由
15 さまよいの果て波は寄せる
16 すばらしい日々
17 世界の屋根を撃つ雨のリズム
18 すべて不完全な僕たちは
19 やさしさに包まれたなら
20 残響が消えるその前に
21 世界は二人のために
22 Re:CREATORS

登場人物がこれまでの物語を好き勝手に改変しながら
語り直す総集編(13話 いつものより道もどり道)は神回である。
メテオラの偏見と感想が面白い。

上記で解るとおり、荒唐無稽な群像劇で遊び心満載、登場人物も多い。
メタフィクションであり、クリエイターという職業に焦点を当てた
ストーリーが展開される。合わない人には全く合わない作品である。
全てのキャラが個性を発揮できており、印象的な会話も多い。
2017年ベスト作品の一つである。

アリステリアが自分の戦乱世界を救う為に「原作者、高良田」と交わす会話。
『お前は私の世界を救うつもりがあるのか?』
『お前の世界を救うのは俺じゃない…お前次第だ…お前にしかあの世界は救えない…』
『なぜだ?』
『だってお前主人公じゃんよ!』
『主人公という肩書は万能というわけか。神のお墨付きと解釈していいのか?』
『そういうことじゃない!言ってもわかんねぇかもしれねぇけどな!
 主人公だからじゃない!誰も辿り着けない所に辿り着こうとするから
 そいつは主人公になれるんだよ!』
『俺が都合よく助けてやる事なんかできない。お前が戦って
 お前が解決してくれなきゃあの世界はどうしようもできねぇんだ!
 俺に出来るのは帳尻を合わせる事だけだって!』
『…もう一つ聞く。私はこの世界で私の物語を読んでいた少年と会った』
『お前の作品は、煉獄煮え立つ私の世界は不幸な物語だが同時に
 この世界の者達に力と勇気と正義の有様を教える物語だと彼はそう言った』
『改めて貴様に聞く。私の物語は力と勇気を語る物語か?
 私が血を流しこの身を捧げて正義を尽くすに値する世界か?』
『知らねぇよ!そんな恥ずかしい事自分で言えるか!馬鹿みたいじゃねぇか!』
『思うことがあるなら言え。私とお前以外に聞く者はおらん。
 そして私はお前の恥ずかしい物語の主人公だ』
『わかったよ!値する!そのつもりで描いてるに決まってるだろうが!
  じゃなきゃこんな話描かねぇよ!』
 ( 途中略 )
『そうか。うんと面白いものを死ぬ気で描け』

「コミカライズ」版ラストの語り(アニメ12話迄で終了)
 承認力を稼ぎ空想と現実の狭間でケ-ジを現界させ誘導するのは、
 創作者たちでなければ果たせない。
 そして最後の戦いが始まれば後は全てがアドリブで進行する
 どこに転がるか誰にも解らない物語
 物語を超えた物語を創るために。

 ★私にとって良い物語とは楽しませてくれる他に鑑賞後に
  様々な事を考えさせてくれる作品となります。
  期待に応えてくれた良い作品でした。

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「ダンジョン飯」「とんでもスキルで異世界放浪メシ」

2024年冒頭から地震、航空事故と相次いでいます。心よりお見舞い申し上げます。

「ダンジョン飯」
アニメは2024年1月4日から連続2クール(24話)で放送中、只今3話放映済。
24話でどこまでいけるでしょうか。
原作は漫画 で2014年2月15日から連載開始、作者は九井諒子氏。
全14巻(完結済)で発売中のグルメ・ファンタジー漫画である。
冒険者ライオス一行は、ダンジョン下層でレッドドラゴンに挑むが失敗。
ライオスの妹ファリンの脱出魔法により地上へ帰還。
しかしファリンはドラゴンに喰われる。
ドラゴンに消化される前に救出し、魔法で蘇生させるため再度ダンジョンへ挑む。
探索に必要な食糧を調達出来ない為(資金不足)ライオスは
食料の現地調達を図る。(ダンジョンに巣食うモンスター等を食材にする)
ライオスは即席で料理を作ろうとするが、適切な調理法を知らず難儀する。
その場に通りかかったセンシが手助けを申し出て見事な手際で調理を行う。
その魔物料理の美味さにライオスたちは驚く。
センシは一行の目的を聞き、レッドドラゴンが
料理できる可能性に惹かれ、新たな仲間となる。
こうしてライオス一行は、モンスター等を食べながら、ダンジョンを踏破していく。

博覧強記なSさんの推薦で視聴始めましたが、奥の深い物語と感じています。感謝感謝
漫画版ではコマ割りの影響でゴチャゴチャ感が有りますが
アニメ版ではスマ-トにまとまって、牧歌的にも見えます
架空食材をもっともらしく調理するのは感服します。
3話までの主要登場人物
ライオス 種族 トールマン (人間)男性 剣戦士。ファリンの実兄 主人公
センシ  種族 ドワーフ 斧戦士 男性  食事面でパーティをサポート
マルシル 種族 ハーフエルフ  女性 魔法使い パーティメンバ-
チルチャック 種族 ハーフフット 男性 扉や宝箱の開錠等をこなす パーティメンバ-
ファリン 種族 トールマン(人間)女性 ライオスの実妹で魔術師 パーティメンバ-

最終話の語り  マルシル
「私たちにとってこの旅は死を受け入れるためのものだったと思う
蘇生が叶う迷宮の中で忘れかけてた他の命を糧に生きていること
自分自身も例外ではないということ」
最終話の語り  ライオス
「食は生の特権だ 生きるためには食べ続けなくてはならない」

厳密にいうと「いただきます」と「ごちそうさま」に対応する英語はありません。
「いただきます」には「あなたの命をいただく」という意味が込められていますが、
そのまま英語にすると怖い意味になります。
キリスト教では、食事は神の恵みのようです。
日本の(神道、仏教)アミニズム的考えは嫌いでは有りません.
全ての事物に感謝、他に迷惑をかけながら生きているとの概念は悪く有りません。
他の命を糧に生きている事を改めて考えさせてくれました。

「とんでもスキルで異世界放浪メシ」
2023年1月から3月までテレビアニメ放映。
第2期制作決定、放送時期についてはまだ未定。
「小説家になろう」で2016年1月から連載を開始 まだ完結していない。
作者は江口連氏、小説既刊15巻(未完)、漫画既刊9巻(未完) 

「勇者召喚」に巻き込まれた平凡なサラリーマン向田剛志(ムコーダ)は、
異世界「レイセヘル王国」に召喚されてしまう。
「レイセヘル王国」の王様の話に違和感を感じたムコーダは
国外脱出を決意し一人旅に出る。
料理が趣味のムコーダの固有スキル「ネットスーパー」は
元の世界から様々な商品を取り寄せられる、すごいスキルでした。 
旅の護衛冒険者達に「ネットスーパー」の調味料で味付けした生姜焼き
をふるまっていると匂いにつられて現れたフェンリルと出会い従魔契約します。
いつの間にか結界の中に居た特殊個体のスライムとも従魔契約。
甘い物に目がない女神に「異世界の甘味」をお供えして
「女神の加護(小)」を授かる。
かくて一人と2匹は冒険と美食の旅を続けていくことになる。

暴力的・残虐的なシーンが少ない、ハーレム要素も無い。
物語は無いも同然ですが、ほのぼのしていて癒しのアニメです。
出てくる料理が全部美味しそうで食べてみたくなります。
「ダンジョン飯」の料理はちょっと怖いですね。
料理を扱いながら、かなり方向性の違う2作品でした。

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少女終末旅行

原作漫画は2014年2月21日 – 2018年1月12日 くらげバンチに掲載
 作者 つくみず氏  新潮社から全6巻が発売されています。 
アニメは2017年10月放映、全12話。
2019年7月27日、第50回星雲賞のコミック部門を受賞。

文明が崩壊した後の終末世界。
主人公のチトとユーリは半装軌車
(前輪はタイヤ、後輪の代わりにキャタピラーを持つ車)
のケッテンクラートで巨大廃墟都市の上層を目指し移動を続ける。
宗教施設、様々な兵器、文化施設の発見、生存者二人との出会い。
白い生き物である「ヌコ」との出会いと別れ。
「ヌコ」の成体「エリンギ」は謎の白い生き物で
高エネルギーを吸収して無力化、地球の終末を処置しています。
アニメ版のラストは 二人がさらに上層階へ向かう場面で終わる
ユーリ   「そうだチーちゃん一番上に行ったらさ、
そしたらその次は月に行こうよ!月に!」
チト 「月?」
ユーリ  「行こうって言ったのチーちゃんじゃん!」
チト   「そうだっけ? でも月か。それもいいか」
ユーリ   「約束だよ」
チト   「あぁ」

アニメ版サブタイトルで雰囲気が伝わるでしょうか?

星空、戦争、風呂、日記、洗濯、遭遇、都市、街灯、写真、寺院、住居、昼寝
雨音、故障、技術、離陸、迷路、調理、記憶、月光、技術、水槽、生命、電車
波長、捕獲、文化、破壊、過去、接続、仲間

終末世界での、どこかほのぼのとした物語でした。
主人公のチトとユーリの丸っこい顔がいいですね。劇画調ではこの雰囲気は出ません。
ここが好き嫌いの分かれる所と思います。
アニメは上手に原作を膨らませて、感慨深い作品に仕上げています。
声優さんの声も、ドストライクでした。
良い作品は、面白いのは勿論。様々な事を考えさせてくれます。
アニメは原作の4巻まで描いています。余韻が残って良い感じでした。
その後原作では紆余曲折の末到達した最上階は一面雪が
積もって黒い石だけが有りました。
暗い結末のようですが、あまりにも残っている人が少ない→どこかへ転移した。
後書のイラストでは二人が野原にいます。最上階から転移したと信じたいですね。

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「僕が愛した全ての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」

劇場アニメ
「僕が愛した全ての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」 
 2022年10月映画公開。
原作はハヤカワ文庫JAから2016年6月刊行、著者は乙野四方字氏。

並行世界の存在が確認された世界での人生と恋愛の物語。
主人公が7歳の時、両親が離婚する。
母親に引き取られるのが「僕が愛した全ての君へ」
父親に引き取られるのが「君を愛したひとりの僕へ」
「僕が愛した全ての君へ」は主人公がまあ無事に恋愛が成就する物語。
「君を愛したひとりの僕へ」は主人公が失った恋人(事故で死亡)
を一生かけて取り戻そうとする物語。
ふたつの物語はある時点でリンクする事になる。
アニメは原作を超えられなかったと感じました。
物語はちょっと複雑で活字の方がすんなり理解出来ます。
「君を愛したひとりの僕へ」は泣ける物語で
並行世界における「アイデンティティ」について考えさせてくれました。
で思い出したのが
「次元を駈ける恋」平井和正氏 SFマガジン1965年2月号掲載
(古くて申し訳ない)
恋人を病気で失う青年が次元を超える能力で(時間跳躍も出来る)
改変を行い病気にならなかった恋人を探す物語。
物語最後の主人公の独白。 

多元宇宙には無数の世界がある。
ぼくはその任意のどれかを選ぶ。
きっとうまく行くだろう。
希望にみちたぼくの世界が待っているはずだ。
とはいえ、やはりぼくの胸は痛む。
ぼくが愛した絢子はただひとりの絢子であって、
ほかのどんな絢子ともちがうのではないかという
疑いが執拗にこびりついてはなれないのである。

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