『発狂する唇』『血を吸う宇宙』

佐々木浩久監督の2作品。エログロナンセンスを詰め込んだ怪作。昭和の映画のエネルギーを感じました(笑)
知らなかったらピンク映画全盛期の日活映画か!とも思う(爆)
どちらでも阿部寛さんが変な役柄にもかかわらず真面目に演技されていて笑いを誘います(笑)
独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2

『発狂する唇』2000年2月公開、佐々木浩久監督作品
女子中学生の首が切り落とされるという連続殺人事件が発生するが容疑者は行方をくらましていた。兄の無実を願う妹は、兄の捜索と真犯人探しを、霊能者に依頼する。降霊実験により呼び出された殺された首の無い少女たちの霊は自分の首をもとめてさまよい始める。そして霊能者が家にやって来てからは、まわりの世界は呪われたように狂っていく……

『血を吸う宇宙』2001年12月公開、佐々木浩久監督作品
宇宙人による地球侵略計画に巻き込まれた女性の呪われた運命を描く怪作。
娘が誘拐されたと信じる里美は警察に通報したが、夫は刑事に、娘など元々いないと告げる。そこに乱入した霊媒師(前作にも登場)の導きで、里美は怪奇の館に潜入するが……

2024年11月18日

『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』『聖闘士星矢 The Beginning』

どちらも原作(マンガとアニメ)がある作品の実写化。
どちらの監督にも原作に対する愛と敬意は感じられるのですが、たぶんその受け取り方が日本と海外とではずいぶん違うのではないかと。

『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』2017年8月公開、三池崇史監督作品
原作:「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない」荒木飛呂彦著
独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2
 美しい海沿いの町・杜王町で次々起こる変死事件、その裏にはスタンド使いの黒い影が。SFファンにはお馴染みのジョジョの実写化。若干の違和感はあるものの、なるほどそう来たかという感じです(笑)熟年世代にもお薦めできます(^o^)/

『聖闘士星矢 The Beginning』2023年4月公開、トメック・バギンスキー監督作品
原作:『聖闘士星矢』車田正美著
独断と偏見のお薦め度☆☆1/2
 アニメが流行ったのは、40年弱前かなぁ。息子たちが幼稚園→小学校で剣道を始めたころなので懐かしい(笑)
 カードを集めるのが流行っていて、本体のスナック菓子は捨てられて、そういう問題のハシリだった気がします。
 主人公は新田真剣佑君なのですが、やはり作りというか全体にバタ臭い作品になってます。←好き好きだとは思いますが。どっちかというと私のような熟年世代より一世代前の、アニメを見て育った世代向け。

2024年11月18日

『ある用務員』『ベイビーわるきゅーれ』『ベイビーわるきゅーれ 2』『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』『グリーンバレット 最強殺し屋伝説国岡[合宿編]』

『ある用務員』2021年1月公開、阪元裕吾監督作品
 深見は、幼少期にヤクザだった父を殺され、日本を裏から牛耳る真島に育てられた。今は真島の娘・唯の影のボディーガード役になり、高校で用務員として働いていた。そして彼は真島に訓練を施された「殺し屋」という裏の顔も持っていた。ある日真島総裁は、国内から撤退しアジア諸国で闇ビジネスを展開することにするが、それに反発する配下の西森組長が、唯を狙って殺し屋を送り込んでくる。
 《ベイビーわるきゅーれ》シリーズの主演二人が初めてコンビで出演!

『グリーンバレット 最強殺し屋伝説国岡[合宿編]』2022年8月公開、阪元裕吾監督作品
 女の子6人がプロの殺し屋を目指し、最強殺し屋伝説国岡の主人公が教師の訓練合宿に参加する。
 女子は全員ミスマガジン2021年度の受賞者。演技経験もアクションの経験もないため、相当コメディ寄りの作品になってます。
 
『ベイビーわるきゅーれ』2021年月7公開、阪元裕吾監督作品
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』2023年3月公開、阪元裕吾監督作品
『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』2024年9月公開、阪元裕吾監督作品
独断と偏見のお薦め度☆☆☆
 二人の殺し屋の少女の日常を、オフビートなタッチで描いた作品。
 アクションがなかなか様になっているんだけれども軽いというか、予定調和というか。ジャッキー・チェンのアクションを更に軽くした感じで、肉弾相打つという感じからはほど遠いです。まあそこを追求した作品ではないので。まあ、スタイリッシュな殺し屋二人組の話ですな。よくぼろぼろにされているけど(笑)

2024年11月18日

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』『太陽は動かない』

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』2015年1月公開、本広克行監督作品
独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆
 人間のあらゆる心理状態や性格傾向を計測し、それを数値化する機能を持つ「シビュラシステム」が導入された西暦2112年の日本が舞台のアニメ。この値は通称「サイコパス(PSYCHO-PASS)」と呼ばれ、ストレスから解放された人生を送るため、人々はその数値を指標として生きていた(数値に支配されているとも言う(笑))
 特に犯罪に関しての数値は「犯罪係数」として計測され、罪を犯していなくても、基準値を超えれば「潜在犯」として裁かれていた。犯罪を抑圧する厚労省に属する「公安局」の刑事は、システムに接続されている特殊拳銃「ドミネーター」を用いて、治安維持活動を行っていた。

『太陽は動かない』2021年3月公開、羽住英一郎監督作品
独断と偏見のお薦め度☆☆☆
 産業スパイ組織「AN通信」の2人の日本人エージェントが、次世代エネルギー開発の機密情報を巡って、他国のエージェントや権力者達との闘いに身を投じていく。
 AN通信のエージェントたちは、心臓に近い部分に爆破装置入りのカプセルが埋め込まれていて、まる一日連絡が取れない時は、敵組織の手に落ちたと見なされ、情報秘匿の名目で起爆装置が作動し、消される運命にあった。
 まあ目茶苦茶な設定ではあります(笑) 
 逃走シーンに、FIAT X1/9が出てきて懐かしかった(笑)←かつての愛車です。

 二作品の面白さの違いはどこにあるのかと考えたら、アニメの場合はどんな派手なシーンがあっても制作費にはあまり差が出ないけど、実写だと制作費が少ないとどうしてもショボい映画になるということかと思いました(汗;)

2024年10月5日

『教祖誕生』『ロストケア』

『教祖誕生』1993年11月公開、天間敏宏監督作品
原作:ビートたけし
独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2
 ある青年が、暇を持て余していたところ新興宗教の教団に遭遇し、明らかにサクラを使った公開秘蹟などに興味を持ち、同行することになる。その後、元ホームレスでお飾りの雇われ教祖が追放され、2代目教祖に祭り上げられることとなる。
 新興宗教の胡散臭さと儲け主義に痛烈な批判を突きつけた一作。

『ロストケア』2023年3月公開、前田哲監督作品
独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆
 ケアセンターの職員、斯波はとても献身的な介護士で、センターの利用者から好感を持たれ、後輩や同僚、センター長からも信頼されていた。ある日、自宅で要介護者とセンター長が亡くなっているのが発見される。最初は、借金があるセンター長が、窃盗目的で犯行に及んだ際の事故死ではないかと思われていたが……。
 その事件とは別に、ケアセンターでの利用者の死亡件数が県平均よりも抜きんでて多く、斯波の休日に亡くなる要介護者が多いことが判明するに及び、事件は急展開する。
 要介護者とその家族、ヘルパーにまつわる問題を正面から取り上げた問題作。介護認定審査会の委員を務めているのですが、各家庭で様々な案件があり、大変な家庭は本当に大変そうで昔はどうやって乗り切ったのだろうかと……

2024年10月5日

『ペンギン・ハイウェイ』『雨を告げる漂流団地』

『ペンギン・ハイウェイ』2018年8月公開、石田祐康監督作品
独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆
 突然、ペンギンの群れが出現する怪事が起こり始めたある街。ペンギンの正体と彼らの目指す先についての研究を始めたアオヤマは、歯科医院のお姉さんがペンギンを出現させる瞬間を目撃する。
 ペンギンの出現法則を解明しようとお姉さんと実験を始めたアオヤマは、友人の男の子と、同じクラスの女子の3人で、森の奥の草原に浮かぶ謎の球体〈海〉についての共同研究を始める。
 理系少年少女の真理を追究しようとする姿が愛おしい(笑)

『雨を告げる漂流団地』2022年9月公開、石田祐康監督作品
独断と偏見のお薦め度☆☆☆
 小学生6年生の少年少女が、解体を待つ団地の建物に入り込み、その団地が海上を漂流するというファンタジー。
 こちらは、ファンタジーというか幻想譚というか。漂流する団地をなんとかしようとする少年少女、頑張れ!(笑)

2024年10月5日

『二代目はクリスチャン』『包帯クラブ』

『二代目はクリスチャン』1985年9月公開、井筒和幸監督作品
原作・脚本:つかこうへい
独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2
 ヤクザの二代目が、教会のシスターに懸想して……結局、情にほだされて結婚することになるが、新婚早々夫が殺され、シスターが組を継ぐことに。シスター役の志穂美悦子さんが、アクションを封印して健気なヒロイン役に徹していて可愛い(笑)
 女子高生が跡目を継ぐという『セーラー服と機関銃』(1981)を意識しているのは当然ですが、コメディ系に振り切っていて、そこが面白いです。あ、かなりヤクザ映画も意識してます(笑)

『包帯クラブ』2007年9月公開、堤幸彦監督作品
原作:『包帯クラブ』天童荒太著
独断と偏見のお薦め度☆☆☆
「傷ついた出来事をサイトで受け付ける→その人が傷ついた場所に包帯を巻きに行く→包帯を巻いた風景をデジカメで撮影して投稿者に送る」という一連の行為で傷ついた人のトラウマを癒やそうという包帯クラブ。
その包帯クラブを巡る事件とトラブルを通して高校生達の成長を描く。
有名俳優達の若かりしころが観られます。石原さとみさん、とりわけ可愛い(笑)

2024年9月14日

『なくもんか』『謝罪の王様』

 阿部サダヲさんの怪演を楽しむ二作品(笑)
『なくもんか』2009年11月公開、水田伸生監督作品、宮藤官九郎脚本
独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆
 「究極の八方美人」と呼ばれる下井草祐太は、東京の下町で絶品ハムカツで有名な総菜店を営んでいた。
  実の息子でないにも関わらず、店を切り盛りする裕太は「デリカの山ちゃん」と呼ばれ、周りに人たちから何かと頼られ、また彼もニコニコ笑いながらそれを引き受けていた。そこに亡くなった店の主人の娘が子連れで出戻って来た。ある日、TVでも名な人気漫才コンビの一片割れが、裕太の生き別れの弟だと判明し連絡を取るが……

『謝罪の王様』2013年9月公開、水田伸生監督作品、宮藤官九郎脚本
独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2
 黒島譲は、窮極の謝罪をレクチャーする「東京謝罪センター」の所長。
 帰国子女で謝ることが出来ず、ヤクザとトラブルを起こした若い女性を助け、その女性が助手を志願してきたため雇うことに。
 そして、国際問題に発展したトラブルを解決するように依頼された黒島の成果は如何に。
 窮極の謝罪とはいったい何だったのだろうという疑問が……(笑)

2024年9月13日

『セルロイド・クローゼット』『ヌードの映画史~黎明期から現代へ~』『インスペクション ここで生きる』

『セルロイド・クローゼット』1997年2月公開、 ロブ・エプスタイン・ジェフリー・フリードマン監督作品
ハリウッドの映画史において、性的少数者(LGBT)はどのように描かれてきたのかを、映画のシーンと映画関係者へのインタビューを通して描いたドキュメンタリー。

『ヌードの映画史~黎明期から現代へ~』2020年公開、ダニー・ウルフ監督作品
ハリウッドの映画史を、俳優のヌードを通して振り返ったドキュメンタリー。有名な映画人たちのコメントやヌードシーンが多々でてきます。

『インスペクション ここで生きる』2023年月8公開、エレガンス・ブラットン監督作品
独断と偏見のお薦め度☆☆☆
 ゲイであることから実の母親に疎まれ、16歳から10年間ホームレスとして過ごした青年が、存在意義を見いだそうと海兵隊に入隊した青年。教官から猛烈なしごきを受け、さらにゲイであることが周囲に知ると激しい差別にさらされてしまう。
 監督が自身の半生をもとにゲイであることと差別を真っ向から描いた実録ドラマ。

2024年9月13日

《マルドゥック・スクランブル》シリーズ、《ばいばい、アース》シリーズ

原作の冲方先生著者インタビュー、SFファンなら見るべしですね。
『ばいばい、アース(上・下)』に関しては、中々手に入らずハードSF研の石原先生の蔵書をお借りして読みました(汗;)
石原先生ありがとうございました。

『マルドゥック・スクランブル 圧縮』2010年11月公開、工藤進監督作品、冲方丁原作
『マルドゥック・スクランブル 燃焼』2011年9月公開、工藤進監督作品、冲方丁原作
『マルドゥック・スクランブル 排気』2012年9月公開、工藤進監督作品、冲方丁原作
独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆
 面白かったけど、絵柄はちょっと古風かも。←なんか意図があるとおもうけど不明(汗;)

《ばいばい、アース》シリーズ
アニメは、2024年7月より放映中、西片康人監督作品、冲方丁原作
独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆
アニメになると、想像力の無さを補える(汗;)

2024年9月13日