カテゴリー別アーカイブ: フランス映画

『フィル・ティペット 狂気と怪物たち』『マッドゴッド』

『フィル・ティペット 狂気と怪物たち』2019年9月公開、ジル・パンソ&アレクサンドル・ポンセ監督作品 インタビューを交えたフランスのドキュメンタリー映画。日本では未公開。wowowで放送。 視覚効果の巨匠フィル・ティペット監督が語る、創造力の源流と次世代への架け橋 元々は、『ロボコップ2』(90)を終えた後に、『マッドゴッド』に着手したものの、視覚効果のデジタル化の波が押し寄せて撮影が中断。それから20年も放置されていたが、そのフッテージを偶然目にしたスタジオの若い人たちが興味を持ち、ティペット氏が指導する流れになった模様。 『マッドゴッド』2022年12月公開、フィル・ティペット監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆1/2 荒廃した未来(?)世界で、異形の地下世界に潜り込んだ孤高の暗殺者が、廃棄された地下壕やそこでうごめく不気味なクリーチャー達のあいだを通り抜け、化け物たちの巣窟と化した世界の終わりを目撃する。SFファン必見のパペットムービーです。 「エイリアン」のギーガー氏とか「ブレードランナー」のシド・ミード氏とか、SF映画で有名な造形作家がいらっしゃいますが、フィル・ティペット氏はそれ以上に人間の根源的な恐怖とか気味悪さに迫っているような気がします。 詳しくは、映画.comのフィル・ティペット監督インタビュー 『マッドゴッド』公式サイト(トレイラーあり)

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『レッド・グラビティ』『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』

『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』2018年3月公開、リュック・ベッソン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆1/2 《スターウォーズ》のネタ元ではないかと言われるフランスのSFコミックが原作。主人公コンビは美男美女、スタイリッシュでかつアクション満載で面白いという。フランスのSFコミックが原作で映画化されたというと、オールドファンには『バーバレラ』がまず思い浮かぶと思います。ロジェ・バディム監督とジェーン・フォンダの良さが満載の楽しくてエロい映画でしたが、本作も面白かったです。言うなら、映画《TAXi》シリーズの宇宙版かな。SF映画ファンなら、見るべき!(笑) 『レッド・グラビティ』2022年7月公開、ロマン・キロット監督作品 『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』と違って、こちらはいかにもフランス映画って雰囲気が満載(笑) 惑星レッドムーンが衝突コースに出現し、それを防げるのは主人公ただひとりという設定なんですが、かの『妖星ゴラス』とは違い地球を動かす話ではありません(笑) 結局描きたかったのは、親子の葛藤と兄弟間の確執であるような気がします。 劇中にエアカーが出てくるのですが、主人公が乗るのはオンボロのプジョー504(たぶん)の改造車。で、追跡してくる弟(悪役設定)の乗るクルマがポルシェ928の改造車。抜きつ抜かれつのシーンもあり、ここらあたりはフランスの心意気といったところ(笑)

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 『シャイニー・シュリンプス! 愉快で愛しい仲間たち』

『シャイニー・シュリンプス! 愉快で愛しい仲間たち』2021年7月公開、セドリック・ル・ギャロ監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ LGBTQ+によるスポーツと文化の世界的祭典「ゲイゲームズ」出場を目指す、実在するゲイの水球チーム「シャイニー・シュリンプス」をモデルにしたヒューマンドラマ。ギャロ監督は実際のメンバーでもある。 ゲイへの差別的な発言の罰として、ゲイの水球チームがフランス代表として「ゲイゲームズ」に出場できるようにすることを命じられた元オリンピックの水泳選手が、くせ者ぞろいのメンバーをコーチする中で信頼関係を築いていく…… フランス映画って、こういう題材は上手いこと撮るよなあ。変に構えることも無くさらっと描いていてしかも深いという。

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