月別アーカイブ: 9月 2023

『コーヒーが冷めないうちに』『ブレイブ -群青戦記-』『四畳半タイムマシンブルース』

『コーヒーが冷めないうちに』2018年9月、塚原あゆ子監督作品 原作:『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和著 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ なんといっても面倒くさい設定が面白いです(笑) 1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない 2.過去に戻って、違うことをしても、現在は変わらない 3.過去に戻れる席には先客がいる。座れるのは、その先客が席を立った時だけ 4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない 5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、冷めてしまうまでの間だけ  これだけの制約の中で、人は何を求めて何を得るのかが見所。個人的には、認知症で夫のことも分からなくなった妻と彼女を支える看護師の夫のエピソードが好きです。←松重さんと薬師丸さんが夫婦役で、身につまされるというか…… 『ブレイブ -群青戦記-』2021年3月公開、本広克行監督作品 原作:『群青戦記』笠原真樹著 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 連載時に読んでました。突如、学校ごと戦国時代にタイムスリップした高校生達の運命や如何。 映画『戦国自衛隊』は、戦国時代に自衛隊がタイムスリップしたらどんだけ無双できるか!という話でしたが、この映画では、高校生アスリートたちの能力が、戦国時代でどれだけ通用するかが描き方の妙味になると思います。戦国時代の男性の平均身長は155cm程度だったみたいなので、そこらあたりもキャスティングで加味するとよりリアル感が増したかも?(笑) 『四畳半タイムマシンブルース』2022年9月公開、夏目真悟監督作品 原作:『四畳半タイムマシンブルース』森見登美彦著 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ ググると森見登美彦の『四畳半神話大系』と、上田誠の戯曲『サマータイムマシン・ブルース』のコラボレーション作品であるとか。それで設定・展開が映画『サマータイムマシン・ブルース』似通ってるんだ。エアコンのリモコンが重要なキーアイテムなところも同じです。主人公も同じように屈折してます(笑)

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 『インナー・スペース』『地球最終戦争ロボット・ウォーズ』

『インナー・スペース』1987年12月公開、ジョー・ダンテ監督作品(製作総指揮:スピルバーグ) 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 先行作品として、かの有名な『ミクロの決死圏』(1966年)がありますが、こちらの作品はコメディタッチになってます。ドタバタSF映画でもあります(笑) アメリカ空軍パイロットのタック・ペンドルトンは、特殊潜行艇・クラーケンIIに乗り込んでミクロ化しウサギの体内に注入される実験に参加するため研究所に配属された。ところが、潜行艇のミクロ化直後に研究施設が産業スパイに襲撃されてしまう。潜行艇の入った注射器を持った研究員は逃げ惑う際にスーパーの店員・ジャックの尻に潜行艇を注射してしまう(笑) ジャックが自分の体内にいるタックと通信しながら悪者連中から逃げ回るシーンが笑えます。 『地球最終戦争ロボット・ウォーズ』1993年4月公開、アルバート・バンド監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ 2041年、地球を二分した戦争はロボット兵器の投入で決着が着いたものの荒廃してしまった。 観光客を運ぶ仕事をこなしているサソリ型メガロボットをテロリストが襲い奪ってしまう。  メガロボットのパイロットだったドレイク大尉と部下のスタンピー、乗客の考古学者のリーダは、地下に眠る人型メガロボットを発見し、テロリストの操縦するサソリ型メガロボットに立ち向かう…… まだこの頃は本格CG(映画『トロン』が1982年)が非常に高価だったため、ストップモーションで撮られたメガロボットの動く姿が素敵です(笑) 「未知との遭遇」(1977年)当時にも、CGそのものはあったみたいですが、あまりに高価だったとか。

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『マーズ』『シャドー・ウォー 聖戦』

『マーズ』2021年6月公開、ワイヤット・ロックフェラー監督作品 移住者たちがそれぞれ居住地(コロニー)を作り、厳しい環境で生活を営んでいる火星。ある日、辺境のコロニーで生活する父母と娘の三人家族は何者かの襲撃を受け、父親が殺されてしまいます。 厳しい環境ゆえの悲劇というか、母親を殺された男と両親を殺された少女の行く末は…… ものすごくメッセージ色の濃い映画です。舞台は火星ですが、極限の世界を構築するのに火星が都合が良かったというだけでしょう。男と女、支配側と被支配側等さまざまな問題が投げかけられていて重苦しい作品です。 こういうテーマは、フランス映画だともっと明るくて洒脱なタッチになるような気がしてますが…… 『シャドー・ウォー 聖戦』2022年3月公開、エミール・ハリルザデー監督作品 珍しい(?)トルコ映画 伝説のアークのありかを示すという、紀元前から伝わる二つに分けられたの地図の片方を守り続けていた一族の末裔。敵は、何世紀もの間アークと地図の行方を追っていた政府にも食い込んでいるキリスト教系の秘密結社。預言者ムハンマドの子孫であり地図の守り手“献身者”であった兄の後を継ぎ、彼は決死の戦いを続ける……

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『ザ・ローブ』『エッジ・オブ・トゥモロウ』『スペース・プレイヤーズ』

『スペース・プレイヤーズ』2021年8月公開、マルコム・D・リー監督作品  バスケ界のスーパースター、レブロン・ジェームズは、息子のドムがeスポーツには熱中しているものの実際のバスケットボールの練習に不熱心なのを心配していた。ある日ひょんなことから、映画会社のAIスーパーサーバー“ワーナー3000”に二人が吸い込まれてしまう。そこは、ワーナーの様々なキャラクター達が住む“バーチャル・ワールド”だった…… 『エッジ・オブ・トゥモロー』2021年9月公開、イップ・ウィンキン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆(アクション映画としての出来は最高!快調なテンポ) 戦闘用パワードスーツが開発された研究所。けがの後遺症に苦しむ娘の手術費を稼ぐために主人公は、その装着者を選ぶテストに参加するが、武装テロリスト集団が研究所を襲撃してくる…… ラストにどんでん返しには賛否両論があるかも(笑) 『ザ・ローブ THE HEROES HIGHT VOLTAGE』2023年1月公開、シーン・オライリー監督作品 パルスと呼ばれる災害が世界を襲い、その影響で特殊能力を持った超人が生まれるようになった世界。その能力者たちが収容された刑務所での物語。 俳優廃業を宣言したブルース・ウィリス出演作品。悲しいことに最近の彼が出た作品はどれも面白くないという(泣;)この作品はラストで少し盛り返すからまだ良い方なのですけど。 アクションは出来なくても、脚本次第でなんとかならんのか。やはり予算が必要なのかなぁ……

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『あやしい彼女』『そばかす』『女子高生に殺されたい』

『あやしい彼女』2016年月6公開、水田伸生監督作品 2014年公開の韓国映画『怪しい彼女』の日本リメイク版 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 73歳の頑固おばあちゃんが、とある写真館で撮影したことから20歳の娘に若返り、やりたくても出来なかった過去のあれこれを実現しようとするが…… 『そばかす』2022年12月公開、玉田真也監督作品 恋愛にも結婚にも全く興味がない独身女性の生きざまを描く。 どんな映画が好きですかという質問に「『宇宙戦争』でトム・クルーズがただひたすら逃げ回るシーンが好きです」と答えていてツボにはまりました(笑) 『女子高生に殺されたい』2022年4月公開、城定秀夫監督作品 原作:古屋兎丸作『女子高生に殺されたい』 ただ女子高生に殺されるためだけに高校教師になった男が立てた、9年間におよぶ「理想的な自分殺害計画」に巻き込まれた女子高生たち。こういう変な映画は城定監督の得意とするところだと思いますが、それにしても変な設定だわ(笑)

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