作成者別アーカイブ: admin_sasabe

『二代目はクリスチャン』『包帯クラブ』

『二代目はクリスチャン』1985年9月公開、井筒和幸監督作品 原作・脚本:つかこうへい 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  ヤクザの二代目が、教会のシスターに懸想して……結局、情にほだされて結婚することになるが、新婚早々夫が殺され、シスターが組を継ぐことに。シスター役の志穂美悦子さんが、アクションを封印して健気なヒロイン役に徹していて可愛い(笑)  女子高生が跡目を継ぐという『セーラー服と機関銃』(1981)を意識しているのは当然ですが、コメディ系に振り切っていて、そこが面白いです。あ、かなりヤクザ映画も意識してます(笑) 『包帯クラブ』2007年9月公開、堤幸彦監督作品 原作:『包帯クラブ』天童荒太著 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ 「傷ついた出来事をサイトで受け付ける→その人が傷ついた場所に包帯を巻きに行く→包帯を巻いた風景をデジカメで撮影して投稿者に送る」という一連の行為で傷ついた人のトラウマを癒やそうという包帯クラブ。 その包帯クラブを巡る事件とトラブルを通して高校生達の成長を描く。 有名俳優達の若かりしころが観られます。石原さとみさん、とりわけ可愛い(笑)

カテゴリー: 一般映画 | コメントは受け付けていません。

『なくもんか』『謝罪の王様』

 阿部サダヲさんの怪演を楽しむ二作品(笑) 『なくもんか』2009年11月公開、水田伸生監督作品、宮藤官九郎脚本 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆  「究極の八方美人」と呼ばれる下井草祐太は、東京の下町で絶品ハムカツで有名な総菜店を営んでいた。   実の息子でないにも関わらず、店を切り盛りする裕太は「デリカの山ちゃん」と呼ばれ、商店街の人たちは何か困ったことがあれば祐太を頼り、彼もいやな顔一つせず引き受けていた。そこに亡くなった店の主人の娘が子連れでで戻ってくる。  ある日、TVでも有名な人気漫才コンビの一人が、裕太の生き別れの弟だと判明し、連絡を取るが…… 『謝罪の王様』2013年9月公開、水田伸生監督作品、宮藤官九郎脚本 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  黒島譲は、窮極の謝罪をレクチャーする「東京謝罪センター」の所長。幼い頃から謝罪で注目されることが快感だった黒島は、人々が謝ることを苦手としていてトラブルを大きくするのを見て、この仕事を始めたのだ。  謝ることが出来ず、ヤクザとトラブルを起こした若い女性が助けを求めてくるが、派手に土下座し、誠意を尽くした謝罪の後に円満に解決したのを見て助手を志願する。  国際問題に発展したトラブルを解決するように依頼された黒島の成果は如何に。  窮極の謝罪とは何だったのだろうという疑問が……(笑)

カテゴリー: お仕事系, 一般映画 | コメントは受け付けていません。

『セルロイド・クローゼット』『ヌードの映画史~黎明期から現代へ~』『インスペクション ここで生きる』

『セルロイド・クローゼット』1997年2月公開、 ロブ・エプスタイン・ジェフリー・フリードマン監督作品 ハリウッドの映画史において、性的少数者(LGBT)はどのように描かれてきたのかを、映画のシーンと映画関係者へのインタビューを通して描いたドキュメンタリー。 『ヌードの映画史~黎明期から現代へ~』2020年公開、ダニー・ウルフ監督作品 ハリウッドの映画史を、俳優のヌードを通して振り返ったドキュメンタリー。有名な映画人たちのコメントやヌードシーンが多々でてきます。 『インスペクション ここで生きる』2023年月8公開、エレガンス・ブラットン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  ゲイであることから実の母親に疎まれ、16歳から10年間ホームレスとして過ごした青年が、存在意義を見いだそうと海兵隊に入隊した青年。教官から猛烈なしごきを受け、さらにゲイであることが周囲に知ると激しい差別にさらされてしまう。  監督が自身の半生をもとにゲイであることと差別を真っ向から描いた実録ドラマ。

カテゴリー: LGBTQIA+, ノンフィクション系, 一般映画(洋画) | コメントは受け付けていません。

《マルドゥック・スクランブル》シリーズ、《ばいばい、アース》シリーズ

原作の冲方先生著者インタビュー、SFファンなら見るべしですね。 『ばいばい、アース(上・下)』に関しては、中々手に入らずハードSF研の石原先生の蔵書をお借りして読みました(汗;) 石原先生ありがとうございました。 『マルドゥック・スクランブル 圧縮』2010年11月公開、工藤進監督作品、冲方丁原作 『マルドゥック・スクランブル 燃焼』2011年9月公開、工藤進監督作品、冲方丁原作 『マルドゥック・スクランブル 排気』2012年9月公開、工藤進監督作品、冲方丁原作 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ アニメは、2024年7月より放映中、西片康人監督作品、冲方丁原作 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆

カテゴリー: SF系(邦画), アニメ・アニメーション | コメントは受け付けていません。

『宇宙探索編集部』『アステロイド・シティ』

『アステロイド・シティ』2023年9月公開、ウェス・アンダーソン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  舞台劇の制作過程を舞台裏から覗こうというテレビ番組。その番組のために創られた架空のドラマが始まった。  隕石クレーターがあることからアステロイド・シティの名前が付いた町で、イベントの天体観測が行われている最中に、UFOが飛来し、現れた宇宙人が展示品の隕石を持ち去ってしまった。そこに情報が漏れることを恐れる軍がからみ、ドタバタ劇が始まる……  有名俳優が出演していて、なんか壮大な話になるかと思えばそうでもない不条理コメディ。  『宇宙探索編集部』2023年10月公開、コン・ダーシャン監督作品、中国映画  映画大学の卒業制作作品  30年前、大人気だったUFO雑誌『宇宙探索』も、いまや廃刊寸前。編集長のタン・ジージュンは部下たちと共に四川省のとある村に怪現象の調査に向かう。その村では夜空から謎の光が降り注ぎ、獅子の石像が咥えていた石の玉が消える等の変異が起きているというが、本当にUFOが存在するとなると……

カテゴリー: SF系(洋画), お仕事系 | コメントは受け付けていません。

『身も心も』『愚行録』『ある男』『零落』『花腐し』

荒井晴彦監督インタビュー 荒井監督は1947年生まれ。団塊の世代・全共闘世代。年齢もあまり変わらないので共感しやすい。ピンク映画出身というのも作品の手法からからよくわかる気がする。 石川慶監督インタビュー ポーランドで映画を学んだ石川監督の特異性(?)と手法や映像に込められた想いがよく分かるインタビュー記事。読んでから観直すとなるほどと納得した部分が多々ありました。 『身も心も』1997年10月公開、荒井晴彦監督作品 学生運動にのめり込んでいた岡本と関谷は、火炎瓶を投擲した罪で関谷だけ逮捕され3年刑務所に入る。関谷が服役中に、彼の恋人の綾とできてしまった岡本は、結婚したものの25年後の今では綾の愛情が冷め切ってしまい別居中の身だ。ここに綾の親友である麗子が登場し、四人の想いが絡み合う。 全共闘世代にはちょっと分かるところもある映画。志を共にした同志の関係性が危うい。かたせ梨乃さんと永島暎子さんの脱ぎっぷりの良さを楽しむ映画かも(笑) 『愚行録』2017年1月公開、石川慶監督作品 原作:貫井徳郎『愚行録』 迷宮入りした1年前の一家惨殺事件の取材を始めた週刊誌の記者。同僚や友人たちからの取材で、理想的に見えた夫婦の意外な裏側が明かされる。また、同僚や友人たちの本性、そして記者自身の本性もあぶり出されていく。 『ある男』2022年9月公開、石川慶監督作品 平野啓一郎原作 亡くなった夫の兄を名乗る人物に遺影を「これは弟ではない」と言われた女性。彼女から夫の身元調査をしてほしいと依頼を受けた弁護士の城戸。調査に乗り出した城戸は、死んだ夫・大祐の本当の出自と他人に背乗りしたその理由に迫っていく。 『零落』2023年3月公開、竹中直人監督作品 原作マンガ:『零落』浅野いにお 8年間連載してきた漫画が完結してしまった漫画家の深澤は、次回作が描けずイライラを募らせていた。マンガ編集者で多忙を極める妻との関係も冷え切り、鬱屈した日々を過ごす彼は、ある日、風俗店を訪れ、猫のような眼をした女に出会い惹かれていく。ふとしたことから一緒に彼女の故郷へ行くことになるが…… 「これは俺が描きたい漫画じゃないんだ!」という叫びが聞こえてきそうな映画。しかし売れなきゃ読んで貰えないわけで、そこらあたりがジレンマでしょう。 『花腐し』2023年11月公開、荒井晴彦監督作品 女優・祥子と同棲している最近新作映画を撮ってないピンク映画の監督。家賃を滞納している彼は、大家から家賃の値下げと引き換えに、アパートに居座る住人の立ち退き交渉を頼まれる。そこで出会った二人はなぜか気が合い、酒を酌み交わすうちに過去付き合った女性の話に……

カテゴリー: 一般映画 | コメントは受け付けていません。

『ザリガニの鳴くところ』

『ザリガニの鳴くところ』2022年7月公開、オリビア・ニューマン監督作品 原作:ディーリア・オーエンズの同名ミステリー小説 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  ノースカロライナ州の湿地帯で、金持ちの青年が変死体となって発見される。犯人として疑われたのは、「ザリガニが鳴く」と言われる湿地帯で育った少女カイア。彼女は6歳の時に両親に捨てられて以来、学校へも通わずに湿地の自然から生きる術を学び、たった1人で生き抜いてきた。カイアに同情する元弁護士の助けを借りて、彼女は法廷で自身の半生について語り始める。  「法律<自然の規範」というSFファンにも馴染む考えがベースとなった映画です。

カテゴリー: ミステリ, 一般映画(洋画) | コメントは受け付けていません。

『死刑にいたる病』『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』

『死刑にいたる病』2022年5月公開、白石和彌監督作品 原作:『死刑にいたる病』(『チェインドッグ』櫛木理宇著) 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆1/2  20人以上の少年少女をいたぶり殺害した死刑囚から、「最後の一つだけは、自分の犯行ではない。その件に関しては冤罪であるので真犯人を突き止めてほしい」と言われた大学生は、調査を進めていくうちに数々の禁断・驚愕の事実が明らかになっていく。  『死刑にいたる病』という題名の意味は、シリアルキラーは人為的に伝染させることができるということでしょうか。阿部サダヲさんの怪演ぶりが光ります。怖いぞ(笑)万人向けとは言いがたいですが、必見の映画だとは思う。 『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』2023年6月公開、内田英治・片山慎三監督作品  新宿ゴールデン街にある小さなバーのバーテンダー兼探偵の女性・マリコがFBIから「宇宙人を連れ去ってしまった自衛隊員を探してくれ」という依頼を受け、恋人の自称忍者・MASAYAの助けを借りて捜索を進めていくが……  ドタバタ・ハチャメチャ系かな(笑)一瞬宇宙人も出てきますが、当然SFではありません(笑)

カテゴリー: ファンタジー(邦画), ミステリ, 犯罪系 | コメントは受け付けていません。

『フェルミナ/インテグラルハード完全版』『アデル/ファラオと復活の秘薬』

『フェルミナ/インテグラルハード完全版』1985年6月公開、ダリオ・アルジェント監督作品、イタリア映画 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  「有名な映画俳優を父に持つ美しい少女」という主演のジェニファー・コネリー嬢そのままの役どころですが、昆虫と会話が出来て蠅を自由に操れるという設定なのでけっこうえぐいシーンが出てきます。   ジェニファー・コネリー嬢を愛でるスリラー・ホラー映画ですが、さすがに古めかしいです。 『アデル/ファラオと復活の秘薬』2010年4月公開、リュック・ベッソン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  テニス中の事故で意識不明の昏睡状態に陥った双子の妹を救うため、古代エジプト王の墓に隠されたとされる《復活の秘薬》を探す作家・考古学者のアデル。間違って復活させてしまったジュラ紀の翼竜と、妹を助けようとするアデルの奮闘ぶりが引き起こす大騒動が幕を開ける。オバカ映画です(笑)色んな変装をして恩師を助けようとするシーンが馬鹿馬鹿しくて特に好きです(笑)  主人公を演じるルイーズ・ブルゴワン嬢は、コスプレお天気お姉さんとしても有名だったそうで、チャーミングでサービス精神旺盛です。彼女を見るだけでも一見の価値あり(笑)

カテゴリー: ファンタジー(洋画), フランス映画, ホラーSF | コメントは受け付けていません。

『The Witch 魔女』『THE WITCH 魔女 増殖』『THE KILLER/暗殺者』

『The Witch 魔女』2018年11月公開、パク・フンジョン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  ある特殊な施設で育てられ、8歳の時に逃げ出したジャユン。記憶を失った彼女は、助けてくれた酪農家の娘として暮らしていたが、十数年後になって頭に異変を感じるようになる。その手術費用と貧しい養父母のため、オーディションを受けるジャユン。しかしテレビ番組で秘めた能力を発揮するのを見た謎の男たちに追われる身となった……。 『THE WITCH 魔女 増殖』2023年5月公開、パク・フンジョン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  済州島にある秘密研究所“アーク”が謎の集団に襲われ、ひとりの少女が生き残るが、彼女は遺伝子操作で超人的な暗殺者を養成する“魔女プロジェクト”の実験体であった。牧場主の女性とその弟と共に暮らすうちに人間らしい生活を送るようになった彼女を“魔女プロジェクト”の創始者は抹殺しようとする。さらに研究施設“アーク”を壊滅させた超能力者集団や地元犯罪組織にも狙われた家族と少女の運命は…… 『THE KILLER/暗殺者』2023年5月公開、チェ・ジェフン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  引退後は財テクで成功を収め、悠々自適名生活を送っている元暗殺者のウイガン。ある日、妻が友人と旅行へ出かけることになり、妻の友人の娘である女子高生ユンジの世話を頼まれてしまう。軽く考えて引き受けたものの、ユンジは人身売買組織に誘拐されてしまう。ウイガンは、ユンジを救うため再び戦いの世界に身を投じた……。

カテゴリー: アクション系, 韓国映画 | コメントは受け付けていません。