月別アーカイブ: 1月 2024

『劇場版 きのう何食べた?』『シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ』『ひみつのなっちゃん。』

『劇場版 きのう何食べた?』2021年11月公開、中江和仁監督作品 原作:マンガ《きのう何食べた?》シリーズ(よしながふみ作) 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ 人気TVドラマ「きのう何食べた?」のキャスト&スタッフで映画化した劇場版。 雇われ弁護士のシロさんとその恋人で美容師のケンジの日常(特に食事)を描いた作品。ある日、シロさんの提案で、ケンジの誕生日プレゼントとして京都旅行に行くことに…… マンガはモーニング誌で読んでますし、TVドラマもカミさんと観てます。大好き(笑) (^o^)/ しかし、ケンジ役の内野さんは、クネクネし過ぎではないでしょうか(爆) 『シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ』2022年10月公開、セドリック・ル・ギャロ&マキシム・ゴヴァール監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ 「シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち」の続編。フランス映画。 ゲイの水球チーム「シャイニー・シュリンプス」は、LGBTQ+の祭典のため東京へと旅立つ。しかしその道中で、ゲイを差別しゲイ狩をしているロシアの街で一晩を過ごす羽目になってしまう。 ほぼ東京は出てきません(笑)前作よりパワーダウンしたかも。お馬鹿で明るくてちょっぴり悲しくてパワー満載。 『ひみつのなっちゃん。』2023年1月公開、田中和次朗監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ 大切な恩人であり友人であるなっちゃんの死をきっかけに集まった3人のドラァグクイーンが、なっちゃんが“オネエ”であることを知らない家族のため、普通の“おじさん”としてお葬式に参列するまでのてんやわんやを描いたロードムービー。

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『HEX-地上4500m消失領域-』『シャザム! ~神々の怒り~』『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』

『HEX-地上4500m消失領域-』公開予定無し(2022製作)、クリス・ジョンストン監督作品  有名なスカイダイバーの父親を墜落事故で亡くしたサラは、ソロのスカイダイビングでその才能を発揮するが、スカイダイバーのペイソンから6人で団体競技をするチームに誘われて加わった。だが呪われているという噂がある“HEX”というフォーメーションに挑んだ練習で、メンバーのひとりが突然消えてしまう。さらにその後もメンバーが亡くなる事故が続き……。結末があっと驚くというか……。B・ウィリス主演のあれと類型パターンですな。 『シャザム! ~神々の怒り~』2023年3月公開、デヴィッド・F・サンドバーグ監督作 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  見た目は大人だが中身は子どものヒーロー、シャザムの活躍を描いた、DCコミックス原作のファンタジー。  魔術師シャザムに神々の力を授けられたビリー・バットソンと義兄弟達は、その力を使って街の平和を守っていた。ある日、魔力を取り戻したアトラスの娘達がシャザムに奪われた神々の力を取り戻そうと地球へと来襲してくる。  最強戦士の中身が実は子どもという設定で、全体的に子供たちも楽しめるように仕上げた映画ですが、アメコミが原作の映画は、あれこれ設定に凝ったものよりこういう映画のほうが面白いと思います。 『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』2023年3月公開、ジョナサン・ゴールドスタイン&ジョン・フランシス・デイリー監督作品 原案:RPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆  さまざまな種族やモンスターが生息する世界で、盗賊のエドガンと相棒の戦士ホルガは、ある目的のために旅に出る。困難な冒険に備えて、魔法使いサイモンとドルイドのドリック、聖騎士のゼンクを仲間に加え、最強パーティを組んだ。ダンジョンに立ちはだかる困難や手ごわい敵の数々、高難度のクエストを乗り越えていくうちに、彼らは全世界を脅かす巨大な悪の陰謀に対峙することになる。  こちらも悪役はどこまでも悪い奴で、善悪の区別がはっきりしていて楽しめる映画でした(笑)

カテゴリー: ファンタジー(洋画), ホラーSF | コメントは受け付けていません。

『映画 鈴木先生』 『ALIVEHOON アライブフーン』

『映画 鈴木先生』2013年1月公開、河合勇人監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ 中学校の2年生を受け持つ鈴木先生は、理想のクラス(生徒)を作ろうとしていた。理想の実現のためにある女子生徒に注目・期待しているうちに彼女の魅力にとりつかれ、良からぬ妄想をしてしまう。生徒会の立候補演説会で、ある生徒からただならぬ発言があり、生徒職員共にどよめく。そして投票日、卒業生が学校に立てこもり、生徒が人質に取られるという事件が発生する。 色々考えさせられるど直球の映画です。 『ALIVEHOON アライブフーン』2022年6月公開、下山天監督作品 監修:ドリフトキング“土屋圭市” 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ すべてのシーンが実写!のドリフトレース映画。私は、トラックでヨーロッパを巡るというドライビングゲームをやってますが、まじのレースゲームは、もう反射神経がついていけません(滝汗;) eスポーツで日本一のレーサーの男性が、解散の危機に陥ったドリフトチームにスカウトされ、リアルドリフトレースの頂点を目指す。クライマックスのレースシーンはドリフトの聖地と呼ばれたエビスサーキットの改修前の南コースで撮影された。 『ALIVEHOON アライブフーン』特設サイトhttps://alivehoon.com/

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『十階のモスキート』『スペーストラベラーズ』『茶飲友達』

『十階のモスキート』1983年7月公開、崔洋一監督作品  出世の見込みも無く妻に逃げられ毎月の養育費を支払うのにも汲々としている冴えない警察官の男は、マンションの十階に住んでいた。しかしなぜか女には不自由してない。それらに加えてバーのツケ、ギャンブルの借金がかさみ、ついに消費者金融に手を出してしまい、勤務先の交番まで借金取りが押しかけてくるに及んで、男は追い詰められてしまう。   当時話題になった問題作。実際に起こった事件を元にした映画でもある。 『スペーストラベラーズ』2000年4月公開、本広克行監督作品  極限状態で、被害者と犯人との間に心理的なつながりが構築されるという「ストックホルム症候群」を描いた映画(?)“スペーストラベラーズ”とは、犯人達と被害者たちの繋がりを表すモチーフとして登場するSFアニメの題名で、この映画がSF映画というわけではない。←題名だけ見て見始めたのだけれど(汗;)  銀行に、同じ孤児院で兄弟のように育った3人組の強盗団が押し入る。ところが、ほどなく彼らの計画は狂ってしまい、翌朝まで数名の行員と客を人質に立てこもることになる…… 『茶飲友達』2023年2月公開、外山文治監督作品  佐々木マナを代表にした怪しい会社は、新聞に“茶飲友達、募集”という広告を出していた。実は、彼らが運営しているのは売春クラブで、そこには多数の65歳以上の女性が所属し、行き所の無い熟年男性の欲望を満たすのを仕事としていた。ある日、マナはスーパーで万引きした高齢女性と出会い、彼女を売春婦にしようするが……

カテゴリー: お仕事系, 一般映画, 犯罪系 | コメントは受け付けていません。

『ヴァイラル』『NOPE/ノープ』

『ヴァイラル』2017年1月公開、ヘンリー・ジュースト&アリエル・シュルマン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  カリフォルニア州の住宅街に引っ越してきたばかりの二人姉妹と両親の一家。両親の関係は最悪で、母親が家を出て行く事に。ある日、学校で急いで物を食べたり、咳き込んで出血したりするなどの症状を現す生徒が出現。その後。近所でも謎の寄生虫が発生していることを知ることになる。  父親が空港に妻を迎えに行った間に、彼女たちが暮らす地区が政府によって完全に封鎖されてしまう。  ゾンビというとウィルス系なのですが、こちらは寄生虫タイプ。  非感染者の救助がある程度終わったら、残った者は感染者とみなしてガンガン銃撃・爆撃していく死滅・壊滅作戦になるところがアメリカ映画ですなあ。 『NOPE/ノープ』2022年8月公開、ジョーダン・ピール監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  これは誰が観ても、ジョーズのUFO版。  父親が突然の事故で亡くなったため、破産寸前の牧場を相続した息子と恋人が、上空を浮遊して獲物を狙うUFO様生命体に付け狙われる話。牧場だから馬も補食されるのですが、捕食されない馬もいて、その違いが生き残るポイントになったりします。  空中浮揚生命体の造形が見所か、あまり知能は高く無さそうですが、どうやって地球にやってきたのでしょう。

カテゴリー: SF系(洋画), エイリアン・モンスター, 侵略もの | コメントは受け付けていません。

『パラレル 多次元世界』 『マルチバース』

『パラレル 多次元世界』2018年4月公開、アイザック・エスバン監督作品  シェアハウスで暮らす男女4人はアプリ開発で一攫千金を狙っていた。  売り込みに行った企業から出された条件はたった数日でアプリを完成させろという無茶なものだった。  秘密の屋根裏部屋を探検していた彼らは、そこにあった大きな鏡に一人が触れるとなんと身体が鏡面へ吸い込まれたてしまう。その鏡の中には、自分たちと同じような世界があって、別の自分たちが存在していた。そして、平行世界の時間の流れのスピードが違うことを利用して一儲けしようと企むが…… 『マルチバース』、2022年5月公開、ガウラブ・セス監督作品  実験器材を積んで移動中の男女4人の大学生グループは、崖から落下寸前の車に遭遇し一人の女子学生がを助けに向かうが、一緒に落下して亡くなってしまう。5ヵ月後、実験を続ける3人の前に死んだはずの女子学生が現れた……

カテゴリー: ファンタジー(洋画), 平行世界 | コメントは受け付けていません。

『奇談 キダン』『LAMB/ラム』

『奇談 キダン』2005年11月公開、小松隆志監督作品 原作:漫画《妖怪ハンター》シリーズ「生命の木」(諸星大二郎著)  オールドSFファンなら何度か耳にしたことがあるフレーズ、“「ぱらいそ」さ行くだ”の映画です。  ほぼ基礎教養(笑)だと思いますので原作を読んだことのない人は是非。  渡戸村に伝わる聖書異伝『世界開始の科の御伝え』を調べるためにやってきていた考古学者・稗田礼二郎は、かつて一緒に遊んでいた少年と共に神隠しに遭い、その前後の記憶がなくなった女子大生と出会う。  この村の「はなれ」という集落の住人たちは、村ができる遥か以前から全員がキリシタンで、近親婚を繰り返した彼らは7歳程度の知能しかなく、そのうえ不死だと噂されていた…… 『LAMB/ラム』2022年9月公開、ヴァルディミール・ヨハンソン監督作品 アイルランド映画  山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリア。ある日、二人が羊の出産の介助すると、羊ではない何かが産まれてくる。子供を亡くしていた二人は、”アダ”と名付けその生き物を育てることにするが……  二人に奪われた我が子を求めて、窓の外にたたずむ羊が象徴的です。  どうやってこの生き物が生まれてきたかを考えると、まあ結末はこうなるしかない……  

カテゴリー: ファンタジー(洋画), ファンタジー(邦画), ホラーSF | コメントは受け付けていません。

『メランコリア』『ワーニング 地球最後の日』

『メランコリア』2012年2月公開、ラース・フォン・トリアー監督作品  巨大惑星の接近で終末を迎えつつある地球を舞台に、人々の孤独と絶望、魂の救済をワーグナー作曲の「トリスタンとイゾルデ」の壮大なメロディにのせて描き出していくドラマ。  最初はよく分からない映画だと思ったのだけれど、ミュージックビデオだと思えば、確かに命題に沿った映画だと思いますね。 『ワーニング 地球最後の日』2022年7月公開、アガタ・アレクサンダー監督作品  近未来。人々の生活にはAIやアンドロイドなど、高度な科学技術が密接に関わるようになっていた。  船外活動の途中で宇宙空間をさまよう羽目になった技師デイヴィッドを狂言回しにして、巨大隕石が追突する地球の命運を描いたパニックファンタジー。  個人的には、売れ残ったアンドロイドと彼を売り込もうとする販売員、アンドロイドを買いに来た若い女性とのやり取りが面白かった。なまじ知性を持つと、いつもでも売れ残るのは辛いよなぁ。

カテゴリー: カタストロフィー, ファンタジー(洋画) | コメントは受け付けていません。

『永遠の831』『かがみの孤城』

『永遠の831』2022年3月公開、神山健治監督作品 wowowオリジナルアニメ。  未曾有の大災厄によって、混迷を極めた世界。東京の大学生浅野スズシロウは、新聞配達で生計を立てていた。彼には、怒りに駆られると時間を止めてしまう能力があった。とある日、スズシロウが時間を止めた際、止まった世界で一人だけ動くことが出来る少女に出会う。後日、その少女なずながやむをえず犯罪に関わっていると知った彼は、衝動的に少女のグルーブに協力することになるのだが……  正義感に突き動かされてテロ行為に走る若者たちのグルーブと大人の世界のせめぎ合いが面白い。結末はちょっと消化不良でしたが。題名の”831″は、夏休み最後の日である8月31日のことです。 『かがみの孤城』2022年12月公開、原恵一監督作品 原作:同名の辻村深月の小説  中学1年生の女の子・安西こころは、いじめが原因で不登校になっていた。ある日、自室の鏡に吸い込まれたこころは、その向こうのオオカミさまという狼面をつけた謎の少女が仕切る絶海の孤城で、自分と似た問題を抱える中学生リオン、フウカ、スバル、マサムネ、ウレシノ、アキと出会い、隠された「願いの鍵」を見つけようとするが……  ちょっと風変わりなパラレルワールド・時間もの。心に傷を負った中学生たちは安息を見つけられるのか。

カテゴリー: アニメ・アニメーション, ファンタジー(邦画), 時間もの(邦画) | コメントは受け付けていません。

『フィル・ティペット 狂気と怪物たち』『マッドゴッド』

『フィル・ティペット 狂気と怪物たち』2019年9月公開、ジル・パンソ&アレクサンドル・ポンセ監督作品 インタビューを交えたフランスのドキュメンタリー映画。日本では未公開。wowowで放送。 視覚効果の巨匠フィル・ティペット監督が語る、創造力の源流と次世代への架け橋 元々は、『ロボコップ2』(90)を終えた後に、『マッドゴッド』に着手したものの、視覚効果のデジタル化の波が押し寄せて撮影が中断。それから20年も放置されていたが、そのフッテージを偶然目にしたスタジオの若い人たちが興味を持ち、ティペット氏が指導する流れになった模様。 『マッドゴッド』2022年12月公開、フィル・ティペット監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆1/2 荒廃した未来(?)世界で、異形の地下世界に潜り込んだ孤高の暗殺者が、廃棄された地下壕やそこでうごめく不気味なクリーチャー達のあいだを通り抜け、化け物たちの巣窟と化した世界の終わりを目撃する。SFファン必見のパペットムービーです。 「エイリアン」のギーガー氏とか「ブレードランナー」のシド・ミード氏とか、SF映画で有名な造形作家がいらっしゃいますが、フィル・ティペット氏はそれ以上に人間の根源的な恐怖とか気味悪さに迫っているような気がします。 詳しくは、映画.comのフィル・ティペット監督インタビュー 『マッドゴッド』公式サイト(トレイラーあり)

カテゴリー: SF系(邦画), ノンフィクション系, ファンタジー(洋画), フランス映画 | コメントは受け付けていません。