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『奥様は、取り扱い注意』『リボルバー・リリー』

 綾瀬はるかさんは、『僕の彼女はサイボーグ』(2008)あたりでSFファンタジー系映画に目覚め、NHKの「放送90年 大河ファンタジー『精霊の守り人』」(2015)で本格的に覚醒(アクション女優としても)したように思っているのですが、どうでしょう?  時代設定は異なりますが、二作品共に綾瀬はるかさんのアクションを愛でる映画である点は共通ですね。 『奥様は、取り扱い注意』2021年3月公開、佐藤東弥監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 綾瀬はるかと西島秀俊が元特殊工作員と公安エリートの夫婦を演じた人気ドラマの劇場版  記憶喪失に陥った元特殊工作員の伊佐山菜美と、菜美を監視するために夫婦になった現役の公安警察である伊佐山勇輝。2人が新生活を送る珠海市では、「メタンハイドレード」の発掘をめぐり、開発反対派と推進派の争いが激化していた。そんな中、新エネルギー源開発の裏でロシアが絡んだ陰謀が進んでいることを公安が突き止め、二人は否応なく大きな流れに巻き込まれていく。 『リボルバー・リリー』2023年8月公開、行定勲監督作品 原作:長浦京による同名小節 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  1924年、第一次世界大戦と関東大震災の爪痕が癒えぬ東京。冒頭、屋敷を襲い女中らを惨殺した謎の集団からからくも逃れた少年の前にリボルバーを握る美女が現れ少年を救った。  実は少年は、帝国陸軍資金の鍵を父親から託されており、それを奪おうともくろむ陸軍に追われていたのだ……

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『サイドバイサイド 隣りにいる人』

『サイドバイサイド 隣りにいる人』2023年4月公開、伊藤ちひろ監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  私小説ファンタジー。  東京生まれの未山は放浪したあげくに辿り着いた美しい村で、シングルマザーの詩織とその娘と知り合った。  未山は病気を癒したり、死者の想いを見ることができる能力を持っていて、村人たちから感謝されていた。そして彼の隣には彼にしか見えない、寡黙な金髪の青年が立っていた。  生霊の扱いが面白い映画ですが、結局の所、未山の過去のトラウマを解消する物語だったのだろうか?……  

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『ワールド・ウォー20XX 世界戦争』『グリーンランドー地球最後の2日間ー』『光の旅人 K-PAX』

『ワールド・ウォー20XX 世界戦争』2021年公開、デヴィッド・マイケル・ラット監督作品  20XX年。最新型A.I.搭載のロボット「メドゥーサ」が突然暴走。“機械”による世界支配のため、世界中のあらゆるネットワークに侵入し、邪魔をする者はドローン攻撃で殲滅を始めた。 『グリーンランドー地球最後の2日間ー』2021年6月公開、リック・ローマン・ウォー監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  突如現れた彗星の地球落下による人類の絶滅危機までの48時間を、巨大地下シェルターがあるグリーンランドを目指す一家の運命……  シェルターに避難させる対象として主人公と家族が選ばれたと言う政府の通知がスマートフォンに届き、一家は専用のリストバンドを装着する。まあこういう事をしたら、差別だ考え、嫉みと自分も助かりたいとの思いからリストバンドを奪おうとする輩が出てくるのは必然なのですけど、事前にそこらは考えなかったのかしらとは思う。映画を面白くするためだとしたら、それは違うぞ!(笑) 『光の旅人 K-PAX』2002年4月公開、イアン・ソフトリー監督作品 原作『K-パックス』(ジーン・ブリュワー著) 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  ほのぼの系宇宙人もの。  ニューヨークの中央駅に突如現れた男。彼はK-PAX星から来た異星人のプロートであると主張したが、記憶喪失と妄想の患者として精神科病棟に送られてくる。彼は担当医のパウエル博士に、自分は337才で宇宙を旅して報告をするのが仕事だと告げる。不可思議な知識と能力を発揮するプロートは、科学者たちを困惑させるが、同時に入院患者達の人気と信頼を勝ち得て行く……  

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『ドロステのはてで僕ら』『リバー流れないでよ』

『ドロステのはてで僕ら』2020年6月公開、山口淳太監督作品、ヨーロッパ企画制作 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ タイトルのドロステとは、ドロステ効果(SFでは有名なフラクタルのようなもの)に由来するもの ある夜、仕事を終えたカフェの店長が、2階の自宅でギターを弾こうと、ギターのピックを探していると、部屋においてあるモニターから声が聞こえてきた。モニターを見ると、そこにはもう一人の自分自身が!モニターの中のカトウは、自分のことを2分後の未来のカトウだと言い、自分の言うとおり行動してくれと告げる…… 『リバー流れないでよ』2023年6月公開、上田誠監督作品、ヨーロッパ企画制作 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 京都の奥座敷である冬の貴船の老舗旅館の従業員と客が、延々と繰り返す2分間のループに巻き込まれてしまい、困惑しながらもなんとか抜け出そうと努力する様を描いた。 こちらの映画も2分がキーワードみたいですが、なぜ二作品共に”2分”なのかは、上田監督への「インタビュー記事」で読むことが出来ます。

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『ボーダー 二つの世界』

『ボーダー 二つの世界』2018年8月公開、アリ・アッバシ監督作品 原作:「ボーダー 二つの世界」ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト著 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆1/2  凄い! 善悪、美醜、性別、貧富、国籍、宗教……異世界を描いて、人類問題点をえぐり出すのはSFの醍醐味の一つですが、それを現実世界の狭間で生きる人間とは少し異なる知性体を主人公にして成し遂げた作品。一見人間のように見えるが実は別個の生物であるトロールの生きざまが生々しくて、まるで明日にでも出会いそうで……  スウェーデンの税関に勤める女性ティーナは、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける驚異的な能力を持っていたが、生まれつきの醜い容姿に悩み、行きずりの男と同居しているものの孤独な人生を送っていた。ある日、彼女は勤務中に怪しい旅行者ヴォーレと出会うが、特に証拠が出ず入国審査をパスする。男性の外見をしているが実は女性器を持つヴォーレを見て本能的に何かを感じたティーナは、ヴォーレを自宅に招き離れを宿泊先として提供する。次第にヴォーレに惹かれていくティーナだが、ヴォーレはティーナの出生にも関わる大きな秘密を明かす……

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『ダークマン』『ザ・フラッシュ』

『ダークマン』1990年8月公開、サム・ライミ監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆  大火傷を負った後でギャング団に拷問され、顔と両手も使えなくされた科学者は、凄まじい痛みを止めるために神経遮断の手術を受けるのですが、感情の制御が出来なくなるという副作用が……  どうにでも変装可能な人工皮膚は99分のタイムリミットがあるし、う~んダークですけど面白い(笑)  恋人の女弁護士が手掛けている事件に巻き込まれ、人工皮膚を開発していた科学者が研究室ごと吹き飛ばされ、全身に大火傷をおい顔も失った彼は、人工皮膚を完成させるが、99分しか保たないという欠点が解決できないでいた。 『ザ・フラッシュ』2023年6月公開、アンディ・ムスキエティ監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆  バットマンやスーパーガールと、もう一人の自分が協力してゾッド将軍に立ち向かうのが見所かな。苦いけどしょうがないラストではありますが、そもそも二人のフラッシュが登場している時点でタイムパラドクスうんぬんを言い出してもしょうがない気が(笑)まあ、面白かったら許す(爆)  高速のヒーロー、フラッシュは、殺された母と殺人容疑をかけられた父を救うため、光速を超えて過去を書き換えようとし、該当する日時にタイムスリップして過去の自分と対面する。しかしこれによって歴史が変わり、かつてスーパーマンが倒したはずのゾッド将軍が再び地球に襲来する。世界を破滅の危機から救うため、バリーは過去の自分と、別世界のバットマンやスーパーガールと協力し、決戦を挑むのだが……。

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『ヘル・ディセント』『トライバル ゲット・アウト・アライブ』

『ヘル・ディセント』2022年8月公開、ニール・マーシャル監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  王道のSFホラーアクション映画です(笑)  厳密にはゾンビ映画ではないけど、似たようなもの(笑)  搭乗機を撃墜されたイギリス空軍パイロットのヒロインが、放棄されたソビエトの実験施設に迷い込み、モンスターと化した改造人間たちに襲われる。アメリカ軍が救助に来るが、その中継基地も改造人間たちに破壊され、残った生存者たちは必死に反撃するが。 『トライバル ゲット・アウト・アライブ』2022年7月公開、マット・ラウトリッジ監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  こちらも人体改造系ですが、体力・運動能力は上がるが知能は下がるので、ほぼゾンビ(笑)  警備会社に勤務し、腕っぷしが強いことで有名な元軍人の男女のコンビ。今回の仕事は、相続した農場・屋敷を不法占拠している浮浪者を追い出し、残った物資を運び出すことだった。  しかし、彼らが地下迷路のような研究施設に入り作業を始めると、仲間が何者かに殺されてしまう。実はそこでは闇の人体実験が行われていたのだった……

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『アフター・ヤン』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

『アフター・ヤン』コゴナダ監督作品、2022年12月公開 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  ジェイクとキラの夫婦は中国系の赤ん坊ミカを養女に迎え、彼女のために中国系アンドロイドの青年ヤンを購入する。物静かで知的なヤンを兄と慕って成長するミカだったが、小学生になった頃ヤンが故障して動かなくなってしまう。見た目は若く見えるヤンだが、実はかなり古いアンドロイドで内蔵メモリも非常に珍しいタイプで修理不可だと言われてしまう。  アンドロイドのメモリからわかってくる、彼の心の変遷の物語。ということは、主人公はヤンなのかも。 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート監督作品、2023年3月公開 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  コインランドリーを経営するエヴリンは、家族問題をはじめとして様々な悩みを抱えていた。所得税を申告するために訪れた税務署で、彼女は夫に乗り移った「平行世界の夫」からマルチバース総ての命運を託されてしまう。そして彼女は、カンフーの達人の「別の宇宙のエヴリン」の力を得て、宇宙最大の脅威ジョブ・トゥパキと戦うこととなる。  平行世界をだしに使った家族問題を描くファミリー・ストーリー。  第95回アカデミー賞において、作品賞、監督賞、主演女優賞など7部門を受賞。細やかな家族間の情愛を描いたところが評価されたか? 第95回アカデミー賞主演女優賞を受賞ミシェル・ヨーは、《スタートレック:ディスカバリー》シリーズとか『サンシャイン 2057』で真田広之と共演したSF映画にも馴染みのある女優さんです。← 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』と、スカパーでミシェル・ヨーさんの特集をやっていて、他のSF系の映画・ドラマと今回初めて脳内で繋がった(汗;)  他に『ワンダー・ガールズ 東方三侠』『ワンダー・ガールズ 東方三侠2』も見ましたが、香港映画が得意とするワイヤーアクションをバンバンこなしていて、なるほどアクション系が元々得意な女優さんだったのかと納得 ←遅い(汗;)

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『プロジェクト:ジェミニ』『ファイナル・インパクト』

『プロジェクト:ジェミニ』2022年10月配信、セリック・ビジオ監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  全編を通して色々と詰めが甘い感あり。    未知のウィルスが全植物に影響を及ぼし、地球の生態系に危機が訪れていた。科学者のスティーブは人類を救うために、数百光年離れた移住可能な惑星系を第2の地球としてテラフォーミングすることを考えつく。それを実現するためには、地球外物質で作られた謎の装置”スフィアとエンジンがテラフォームとワープに使えると判断し、スティーブは恋人を残し宇宙飛行士チームと出発する。しかしワープ中に宇宙船内にエイリアンが現れ、未知の惑星にたどり着いてしまうことに。 『ファイナル・インパクト』2024年4月配信、ドミトリー・キセレフ監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  ロシアの少女レーラは、ある事故によって火がトラウマになっていた。一方レーラの父親アラボフは、その事故の際に適切な行動が出来なかったことを悔やんでいた。ロシアの宇宙ステーション「ミラ」スタッフである彼が最初は逸れると報告していた流星群が、その後急接近し「ミラ」の一部を破壊、東アジア海域に衝突してしまう。そして日本・台湾、中国沿岸に多大な損害をもたらし、レーラがいるウラジオストックにも降り注いで大惨事を起こしてしまう。  「ミラ」のAIの助けをかりて、レーラと連絡を付けることに成功したアラポフは、宇宙から彼女を助ける手段を探すべく策を巡らすのだが……

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『BALLAD 名もなき恋のうた』『ミッドナイト・イン・パリ』

『BALLAD 名もなき恋のうた』2009年9月公開、山崎貴監督作品 原案:アニメ映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆  戦国時代の天正二年(1574年)にマイカーごとタイムスリップした現代の家族が、苦難にめげず活躍する話。結末はちょっとほろ苦いけど。  軸は、お互いに好意を持ちながらも、身分の違いから本心を明かせない廉姫と彼女を守る又兵衛のラブストーリーといっても良いでしょうね。 『ミッドナイト・イン・パリ』2012年5月公開、ウディ・アレン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  資産家の娘と婚約した小説家を目指す主人公が、彼の理想の時代である1920年代のパリにタイムスリップする。彼はそこでヘミングウェイやコクトー、ピカソ、ダリ等に出逢い彼らに魅了されていく……  SF風味は薄いです。ウディ・アレン監督らしい風刺は効いてる。

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