カテゴリー別アーカイブ: 時代小説

平谷美樹先生、2017年度の出版書籍

平谷美樹先生著者インタビュー関連書籍一覧 以下の8冊が、2017年度出版書籍です(『でんでら国』は上下巻なので2冊にカウント) 『江戸城御掃除之者!』2月 『鉄の王 流星の小柄』4月 『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 絆の煙草入れ』5月 (『でんでら国』(上・下)文庫化)6月 『雀と五位鷺 推当帖』10月 『江戸城御掃除之者! 地を掃う』11月 『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 唐紅色の約束』12月 以下は、平谷美樹先生2017年度出版書籍と関連シリーズの紹介です。 『江戸城御掃除之者!』平谷美樹著、平沢下戸カバーイラスト 2017/2/25、角川文庫、640円 江戸城の掃除を担当する御掃除之者の組頭・山野小左衛門は、上司から極秘の任務を命じられる。それは男子禁制の大奥の掃除。七代将軍徳川家継の生母である月光院付きの御年寄・音羽が何年も局に籠もり、局が汚部屋と化しているらしい。 精鋭の配下六人を集め、大奥へと乗り込むが、そこには大奥女中による防衛線が築かれていた……。 『江戸城御掃除之者! 地を掃う』平谷美樹著、平沢下戸カバーイラスト 2017/11/25、角川文庫、640円 江戸城の掃除を担当する御掃除之者の組頭・山野小左衛門は、またも上司から極秘の任務を命じられる。紅葉山文庫からある本がなくなったというのだ。 今回の任務は艶本探しなのか!?疑わしき人物を御風干の掃除に乗じて誘い出そうとするが、同時に黒鍬者たちとの掃除合戦もはじまって…… 『江戸城御掃除之者! 玉を磨く』平谷美樹著、平沢下戸カバーイラスト 2018/3/25、角川文庫、680円 「本丸御殿の御掃除を〈御掃除屋 武蔵〉に任せよ」。目安箱に投函された訴状をきっかけに、江戸城御掃除之者と民間掃除屋の御掃除合戦が勃発する! 上野の東叡山寛永寺双子堂を舞台に腕比べが行われることになったが、その裏には将軍位争いに遺恨を持つ尾張徳川家の影が見え隠れしていた。忍び寄る尾張の魔の手…… 『鉄の王 流星の小柄』平谷美樹著、遠藤拓人カバーイラスト 徳間文庫、2017/4/15、720円 時は宝暦四年(1754)、鉄屑買いの鉄澤(さなき)重兵衛は下野国の小藩の元・鉄山奉行だった。藩が改易になり、仲間と江戸に出てきたのだ。その日、飴を目当てに古釘を持って来た顔馴染みの留松という子が、差し出したのは青みがかった銀色の光を放つ一振りの小柄だった。それは、希少な流星鉄(隕鉄)を使った鋼で作られていたのだ。しかし、その夜、留松の一家は惨殺され、重兵衛たちは否応なく事件の渦中へ……。 『鉄の王 伝説の不死者』平谷美樹著、丹地陽子カバーイラスト 徳間文庫、2018/9/15、690円 多霧は13歳。歩き蹈鞴衆の橘衆の頭の長女だ。ある日、越後山野領の山中で、大量の惨殺死体が転がる蹈鞴場を見る。生き残りと思われる瀕死の若者を助けるが、手当後、目を離した隙に彼は姿を消した。「逃げろ、俺に関わるな」という一言を残して……。一方、橘衆は覆面武家集団の襲撃を受けていた。彼らの目的は「不死の者」を探すことだった。 『鉄の王 唐金の兵団』平谷美樹著、丹地陽子カバーイラスト 徳間文庫、2018/12/15、790円 多霧たち歩き蹈鞴衆の橘一党は、踏鞴場を求めて出雲にいた。その山中で唐金(青銅)の鎧に身を包んだ猪の集団が、山廻りの侍たちを全滅させるのを目撃。猪を操っているのは謎の唐金の踏鞴衆であった。猪のみならず、熊や狼をも操る唐金の踏鞴衆とは? 戦いに巻き込まれた多霧たちは、陸奥の国から駆けつけた夷月の霊力を持ってしても調伏できない恐るべき呪いと対峙することになる。出雲神話に隠された真実が明らかになる時、恐怖の王が解放される…… 『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末』平谷美樹著、丹地陽子カバーイラスト 2016/10/15、大和書房、680円 「謎を解いて、見事に怪異を鎮めてみせるよ」 時は文政、江戸の通油町にある本屋・草紙屋薬楽堂に戯作を持ちこんだのは、地味な三筋格子の着物を粋に着こなした、鉢野金魚。薬楽堂に居候する貧乏戯作者・本能寺無念とともに巻き込まれるのは、あやかしの仕業とも囁かれる怪事件…… 『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 絆の煙草入れ』平谷美樹著、丹地陽子カバーイラスト 2017/5/15、大和書房、680円 「気の強ぇ女が二人――こいつぁ危ねぇ組み合わせが出来上がっちまったな」 … 続きを読む

カテゴリー: 時代小説 | コメントは受け付けていません。

江戸幕府役職他(笑)

最近江戸時代の時代小説を読む機会が増えたので、江戸の幕府組織を知るために資料を買ってみました。参考にしたのは上田秀人先生の『武士の職分』です。上田先生ありがとうございます。 『武士の職分』上田秀人著、西のぼるカバーイラスト 2016/10/25、600円、角川文庫 役目を減らすことは、役人の席を奪うこと。己の存在意義と既得権益をめぐり、武士たちは熾烈な競争を繰り広げた。世襲を旨とする幕府が、唯一実力主義を徹底した医師。大名・旗本が敵に回すことを最も恐れた奥右筆。親兄弟であろうと罪を暴き、なりふりかまわぬ手柄を求めた目付。人も羨む出世と引き替えに、お手討ちもありえた小納戸等々。 歯科医でもある上田先生の変わった役職についての考察(笑)。実はこの本の前書きに記された資料から、以下の本を購入したのでありました。上田先生には、同業のよしみもあり、ぜひインタビューをさせて頂きたいものです。ファンになった切っ掛けは《奥右筆秘帳》シリーズを読んでからです。 『江戸町奉行』横倉辰次著、鈴木一誌+武井貴行装幀 2003/11/1、2000円、雄山閣 俗にいう八丁堀風の髪を毎日床屋に結わせ、朝風呂に入り、江戸八百八町を肩で風切って歩く。相撲取り、火消頭とともに江戸三男といわれた与力およびその下役、同心、目明し。彼らの日々の活動と生活を幕末名与力佐久間長敬の記録や豊富な史料によってその実像を紹介する。 『江戸の町奉行』石井良介著 2011/11/25、1800円、明石書店 大岡越前は本当に名奉行だったのか。町奉行、与力、同心、目明、火盗改、辻番、代官…南北に別れる江戸時代の警察裁判を司る町奉行システムから当時の江戸の治安システム、さらには庶民の日常までを紹介・解説する。 折り込みに、「江戸の朱引絵図」あり。 『江戸幕府役職集成』笹間良彦著 1965/7/10、2500円、雄山閣 江戸時代の武家の社会組織、職制、生活のしきたりなどについて、さし絵を用いてわかりやすく、ていねいに解説。武家社会を知るための入門書。 江戸城勤番武士の生活(勤番の意味;武士の給与;旗本と御家人の生活;大名の生活) 江戸城勤番武士の職制(幕臣の身分の区別;役方の区分;老中支配の諸役;若年寄支配の諸役;幕末動乱期の職制) 「黒鍬頭」将軍が遊獵に使い、平時はもろもろの触達に使ったもので、470人もおり、三名の頭が支配したと記述があります。「御掃除頭」と同じく、台所前廊下席、御譜代で百俵高であるとのこと。 『図説・江戸町奉行所事典』笹間良彦著 1991/1/25、3800円、柏書房 八百八町にはびこる犯罪と、派手な捕物、牢獄のしきたり、過酷な拷問、刑罰の諸々…。江戸の行政・司法・警察のいっさいを管轄した町奉行所の全貌を、綿密な考証と豊富な図版で再現する。

カテゴリー: 時代小説 | コメントは受け付けていません。

「《はぐれ名医》シリーズ」和田はつ子著

☆『大江戸ドクター』と《はぐれ名医》シリーズ 「アニマ・ソラリス」の「和田はつ子先生『大江戸ドクター』インタビュー」で、和田先生は、 “わたしの初期の作品に、医者、据物師、同心の三人が力を合わせて事件を解決する《やさぐれ三匹事件帖》シリーズというものがあります。実は『大江戸ドクター』は、彼らの十年後を設定し、医者ー克生中心に描いたものです。ですから三人にはかなりの思い入れがあります。現在、この《やさぐれシリーズ》を改変して、『大江戸ドクター エピソードゼロ』として刊行してはという話をいただいています。” と発言されています。 この言葉通り、『大江戸ドクター』は、《はぐれ名医》シリーズとして刷新されたとも言えましょう。まあ、これから読まれる方は《はぐれ名医》シリーズ だけ読めば事足りると思いますが、ファンの方は『大江戸ドクター』+『やさぐれ三匹事件帖1,2』と、《はぐれ名医》シリーズを読み比べて、どこが改稿されているかチェックされるのも一興でしょう(笑) 『はぐれ名医 事件暦』和田はつ子著、浅野隆広装画 2014.6.10、幻冬舎時代小説文庫、580円 「江戸に住む辰年生まれの者を、五日の内に殺める」という脅迫状が南町奉行所に届いた。木挽町で治療庵をひらく蘭方医・里永克生は、医学の豊富な知識と並外れた洞察力を奉行所に買われ、相次いで殺された辰年生まれの変死体を検分することに。人付き合いの苦手な医者が、死体から得た僅かな手がかかりを基に真相を明らかにする謎解きシリーズ第1弾。 ベスト時代文庫の『恋刀 やさぐれ三匹事件帖』と『三匹の侍捕り物控』を大幅に加筆修正。再構成したもの。 『はぐれ名医事件暦 女雛月』和田はつ子著、浅野隆広装画2015.6.10、幻冬舎時代小説文庫、600円 出産直後に殺された若い女の骸が発見される。赤子が消えているにもかかわらず自死と片付ける奉行所に不審を抱く蘭方医・里永克生。玉の輿を狙った娘達が足繁く通う甘酒屋をつきとめるが、女将はすでに殺され、訪れていた町娘達は行方知れずとなっていた。解明に乗り出す克生の前に立ちはだかったのは、名門武家が糸を引く非道な稼業だった。 ベスト時代文庫の『雪中花 やさぐれ三匹事件帖』を改題し、大幅に加筆修正したもの。 『はぐれ名医診療暦 春思の人』和田はつ子著、浅野隆広装画 2015.12.5、幻冬舎時代小説文庫、580円 十年ぶりに江戸に帰還した蘭方医・里永克生 は、神薬と呼ばれる麻酔を使った治療に奔走 していた。舌癌に苦しむ贅沢三昧の両替商、 痔瘻をひた隠しにする人気噺家、梅毒で鼻を 失った大名家のお世継ぎ……。冴え渡る医術 と並外れた洞察力で、一筋縄ではいかない過 去を抱えた患者たちの人生を蘇らせる。 幻冬舎の『大江戸ドクター』を改題したもの。

カテゴリー: 時代小説 | コメントは受け付けていません。

☆祝!★和田はつ子著《口中医桂助事件帖》シリーズ完結

《口中医桂助事件帖》シリーズ堂々の完結! 和田はつ子先生渾身の作:公式サイト http://hatsukowada.s9.xrea.com/ 装画は、安里英晴先生作:わくわく挿絵帖 https://sashieari.exblog.jp/ 発行は小学館:【自著を語る】歯医者さん大好き――和田はつ子『口中医桂助事件帖 さくら坂の未来へ』 粗筋は、いずれも文庫の表4の粗筋を引用しました。 『南天うさぎ』 2005.11.1発行 571円(税別) 虫歯で命を失うこともあった江戸時代、庶民たちに歯の大切さを説き、虫歯で悩む者たちを長崎仕込みの知識で次々と救う口中医・藤屋桂助。その幼なじみで薬草の知識を持つ志保と、江戸の歯ブラシ・房楊枝職人の鋼次は、ともに力を合わせる若き仲間同士である。しかし、桂助のまわりでは謎の事件が次々と起こり、得体の知れない大きな流れに巻き込まれていく。大奥まで巻き込んで続発する事件の真相とは…。口中医桂助事件帖シリーズ第一作 『手鞠花おゆう』 2006.3.1発刊 571円(税別) 歯の治療に訪れたおゆうは、女手一つで呉服屋を切り盛りする、あでやかな美女だった。おゆうは、店から独立して小間物屋をはじめるお紺のために、房楊枝を作ってほしいと桂助に頼んできた。ある日起こった火事の焼け跡から、その房楊枝を入れる袋が見つかり、下手人としておゆうが捕らえられた。彼女に好意を寄せる桂助と、それを心配する仲間の鋼次や志保も協力して、おゆうの嫌疑を晴らすために動くのだったが…。果たして、おゆう背後には!?『口中医桂助事件帖 南天うさぎ』に続く、大人気書き下ろしシリーズ第二作。 『花びら葵』 2006.7.1発刊 571円(税別) 桂助の患者だった廻船問屋橘屋のお八重の突然の死をきっかけに、橘屋は店を畳むことに。背後に、かつて桂助の家族とも関わりのあった岩田屋勘助の存在が浮かび上がる。自分の商売を広げるためには、どんな汚い手を使うことも厭わない岩田屋が…。そして、桂助の出生にまつわる真実が明らかになる。それは、将軍家のこれからをも左右する重大なことだった。ある事件に関わることになった桂助は、自ら望んで、秘密をかぎつけた岩田屋と相対することに!『南天うさぎ』『手鞠花おゆう』に続く、口中医桂助シリーズの第三作。 『葉桜慕情』 2006.11.1発刊 571円(税別) 桂助の名を騙った者に治療されて子供が殺され、そのあと妻も自害したという武士が、仇を討つといってあらわれた。表乾一郎と名乗る男は、桂助と面会して誤解だと納得したが、上総屋のおいとが殺され、桂助は捕らえられる。いったん犯人が見つかったかに思えた偽口中医の事件だったが、犯行はさらに広がりを見せた。そして、桂助がついに突き止めた真犯人から、意外な絡繰りと背後に潜む悪の存在が明らかになる。今回は、熱心に求婚を迫る男が登場することで、桂助への思いとの間で揺れ動く志保の微妙な女ごころも描かれている。書き下ろし人気時代小説第四弾。 『すみれ便り』 2007.6.11発刊 571円(税別) 永久歯が生えてこないという娘おてるを診ることになった桂助。彼女は、桂助とともに長崎で学んだ斎藤久善の患者で、その見たては間違いなかった。斎藤のところには患者が多数詰めかけ、“いしゃ・は・くち”は閑散としていた。桂助はその前に、亡くなった恋人・彩花が、奇しくもおてると同じ病気だったことを知り、衝撃を受けていた。そこに、同心の友田からの依頼で、傷のない死体を診た桂助は、すみれの花の汁がついていたことを見つけ、その真相に迫っていくのだが…。新たに入れ歯師が仲間に加わることになる、人気シリーズ第五弾。 『想いやなぎ』 2007.12.11 552円(税別) 鋼次と“いしゃ・は・くち”を誹謗中傷する紙がばらまかれ、房楊枝が戻されてきた。おきわという女性と知り合った鋼次は、好意を抱くようになり、店を手伝いに出かけていく。ところが、その鋼次に身の危険が迫っていた。さらには、志保や妹のお房も狙われていく。その背後には、桂助の出生の秘密を知り、自らの権力拡大のため、桂助に口中医を辞めさせようとする者の存在があった。一方桂助は、実弟であることは伏せられたまま、将軍家定の歯の治療を直々に行ったのだった。さらなる激動を予感させる、人気シリーズ第六弾。 『菜の花しぐれ』 2009.4.12 533円(税別) 紬屋の太吉が、女房お悦の着物を仕立てるために藤屋に出入りするようになった。不幸にしてお悦は亡くなるが、そんな太吉を妹お房は慕うようになる。しかし、桂助の養父長右衛門と太吉の父親である貞右衛門との間には、今まで知らされていなかった過去があった。お房の気持ちを知り、ある日貞右衛門に呼び出された長右衛門だが、行方不明になる。貞右衛門もいなくなり、目撃証言が出て長右衛門に殺害容疑がかかる。それは、桂助を次期将軍にしようという岩田屋の陰謀だった!養父を守るために立ち上がった桂助の苦悩を描く、書き下ろし人気シリーズの第七作。 『末期葵』 2009.5.13発刊 562円(税別) 貞右衛門殺しの容疑で捕らえられた義父・長右衛門。それは、岩田屋勘助の仕組んだ罠だった。岩田屋は自らの権力拡大のため、前の将軍のご落胤である桂助を、次期将軍にして自分の思うがままに動かそうとしていた。義父の命の鍵を握る岩田屋の命じるままに、次期将軍争いを繰り広げる南紀派と一橋派の両領袖の治療にあたった桂助。そして、側用人の岸田が襲われ、叔母とその孫が連れ去られるに至って、桂助は出生の証である“花びら葵”を、岩田屋に差し出すことを決意する。岩田屋の野望は達せられたかに見えた…。長年の因縁に決着が付く、シリーズ第八弾。 『幽霊蕨』 2009.12.9発刊 … 続きを読む

カテゴリー: 時代小説 | コメントは受け付けていません。