カテゴリー別アーカイブ: 著者インタビュー関連書籍

石川宗生先生関連本

『半分世界』石川宗生著、千海博美装画 2018.1.26、創元日本SF叢書、1900円 収録作:「吉田同名」第七回創元SF短編賞受賞作  ある日突然、19,329人に増殖した吉田大輔氏の奇想天外な物語。長男の親友に吉田大恭(読みは同じ)君がいて、月一で我が家を訪れるのだけれども、面白がってました(笑) 「半分世界」  突然縦に半分となり、世間の目にさらされることとなった家族と、それを観察(ストーカーとも言える)する人々を描いた表題作 「白黒ダービー小史」  全住民が、白と黒のサッカーチームに分かれ、街をフィールドに延々と試合を続ける物語。 「バス停夜想曲、あるいはロッタリー999」  999本のルートのバスが止まるという停留所。いっこうに来ないバスを待ちわびる乗客達の狂想曲(?)(笑) 「石川宗生さん『半分世界』刊行記念・飛浩隆先生によるインタビュウ!」Web東京創元社マガジン 『ホテル・アルカディア』石川宗生著、川名潤装幀 2020.3.30、集英社、2000円 第30回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作 【目次】 1.[愛のアトラス] 「タイピスト〈1〉」「代理戦争」「すべてはダニエラとファックするために」「愛のテスト」「本の挿絵」「アンジェリカの園」 2.[性のアトラス] 「測りたがり」「転校生・女神」「わた師」「ゾンビのすすめ」「No.121393」 3.[死生のアトラス] 「光り輝く人」「饗宴」「恥辱」「100万の騎士」 4.[文化のアトラス] 「激流」「A#」「糸学」 5.[都市のアトラス] 「チママンダの街」「機械仕掛けのエウリピデス」 6.[時のアトラス] 「時の暴君」 7.[世界のアトラス] [アトラス・プルデンシア]  藤井太洋先生との対談で、翻訳紹介するなら「タイピスト〈1〉」が候補という話が出てましたが、私も賛成。小説の中に入り込むとか仮想現実にジャックインする話はよく見かけるのですが、小説の文章をタイプするタイピストに憑依して読者体験を得るという新機軸。どこからこういう発想が出てきたのだろう。もうひとつ、目にするモノは何でも長さを測らないと気が済まない男性を描いた「測りたがり」もお薦め。 “石川宗生『ホテル・アルカディア』刊行記念エッセイ” 高山羽根子先生の『ホテル・アルカディア』書評 児玉雨子先生の『ホテル・アルカディア』書評 藤井太洋先生×石川宗生先生の刊行記念対談 『四分の一世界旅行記』石川宗生著、千海博美装画 2021.4.30、東京創元社、1800円 【目次】「パスポートナンバー TK49494949の叫び」「落下の山村」「笑いを灯す人」「摂氏四五・一度の異邦人」「世界の終わりとアンダーグラウンド・モスク」「時の旅人たち」「浴室」「旅のゆくえ」「ポータブル・ブコウスキー」「オン・ザ・エンディング・ロード」 【特別対談】宮内悠介 × … 続きを読む

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『眉村卓の異世界物語』ブックレビュー関連書籍

『眉村卓の異世界物語 トリビュート作品集』「眉村卓の異世界物語」刊行委員会 2022.10.20、岡本俊弥編集、村上知子協力、オンデマンド出版1320円 収録作は、この項の最後に入れますので、そちらを参照して下さい。 『静かな終末』眉村卓著、日下三蔵編、まめふくイラスト 2021.3.3、竹書房、1430円、Kindle版1287円 書影は、Kindle版。本来はカラーなのですが、こちらはモノクロになってます。うらぶれた感じが出ていて良いのかも。 【収録作品一覧】いやな話、名優たち、われら人間家族、 廃墟を見ました、大当り、誰か来て、行かないでくれ、応待マナー、ムダを消せ!、委託訓練、面接テスト、忠実な社員、特権、夜中の仕事、のんびりしたい、土星のドライブ、家庭管理士頑張る、自動車強盗、ミス新年コンテスト、物質複製機、獲物、はねられた男、落武者、安物買い、よくある話、動機、酔っちゃいなかった、晩秋、怨霊(おんりょう)地帯、敵は地球だ、虚空の花、最初の戦闘、最後の火星基地、防衛戦闘員、最終作戦、敵と味方と、すれ違い、古都で、雑種、墓地、傾斜の中で、あなたはまだ?、静かな終末、錆びた温室、タイミング、テレビの人気者・クイズマン(人間百科事典)、100の顔を持つ男・デストロイヤー(破壊者)、電話、店、EXPO2000、『ながいながい午睡』あとがき(さんいち・ぶっくす) 『仕事ください』眉村卓著、日下三蔵編、まめふくイラスト 2022.9.1、竹書房、1430円、Kindle版1287円 【収録作品】 [Ⅰ]奇妙な妻、ピーや、人類が大変、さむい、針、セールスマン、サルがいる、犬、隣りの子、世界は生きているの?、くり返し、ふくれてくる、機械、やめたくなった、蝶、できすぎた子、むかで、酔えば戦場、風が吹きます、交替の季節、仕事ください、信じていたい [Ⅱ]その夜、歴史関数、文明考、『奇妙な妻』あとがき(ハヤカワ文庫JA)、変化楽しや?、 編者解説 『日本SF傑作選3 眉村卓 下級アイデアマン/還らざる空』眉村卓著、日下三蔵編 2017.12.6、ハヤカワ文庫JA、1650円、Kindle版1485円 【収録作】 第一部:下級アイデアマン、悪夢と移民、正接曲線、使節、重力地獄、エピソード、わがパキーネ、フニフマム、時間と泥、養成所教官、かれらと私、キガテア、サバントとボク 第二部:還らざる空、準B級市民、表と裏、惑星総長、契約締結命令、工事中止命令、虹は消えた、最後の手段、産業士官候補生 『眉村卓の異世界物語 トリビュート作品集』収録作あれこれ 編者の岡本俊弥氏の編集後記によると、冒頭の眉村先生作の「じきにこけるよ」が異世界への入り口で、掉尾の村上知子さん作の「丸池の畔で」が異世界から現実への出口になっているとのこと。 なお、”私ファンタジー”とは、「私小説」のファンタジー版ともいうべき言葉で、眉村先生の諸作を表する際によく使われているようです。 「じきに、こけるよ」眉村卓著 “私ファンタジー”。眉村先生、75,6歳ころの作品。自分もその歳に近づいてきているので、気持ちが良くわかるところも多々ある。 「タク先生の不思議な放送―『メトロポリスの少年探偵』序章」芦辺拓著 中1の少年が「チャチャヤング」を聴きたくてたまらず寝床にラジオを持ち込んだものの寝落ちしてしまったことに端を発する”私ファンタジー”。私は高校生だったけど、「ウルトラQ」は当然のことながら、「ボーイズライフ」も読んでいて投稿したけど落選した(汗;)あれっ?「アウターリミッツ」は中2の時に見た記憶があるけどと思いググったら二期目の「ウルトラゾーン」は高1の時の放映だったのか。 「奇妙な妻と娘の断片」北野勇作著 『ぼくの砂時計』(1974)と「奇妙な妻」(1964、短編集収録1975)に触発された北野ワールド。そうだったのか、北野さんの身近な人間とかこの世界そのものが少し変(偽物)でも、普通に日常生活を営めるという不思議な感覚は眉村先生由来であったのか。 「時の養成所【完全版】」岡本俊弥著 「養成所教官」(1968)へのオマージュとのこと。人類が滅んだ未来の養成所で、何を養成しているのかというと……。こういう設定の時間ものはおしなべて暗いけど、読み切らせるパワーを感じるところも眉村先生ゆずりなのかも。 最近読んだ「ぴぴぴ・ぴっぴぴ」(久永実木彦著)でも、時間旅行を行使して人的災害を止める非正規職員が、段々と倫理観を喪失し静かに狂っていく様が描かれてました。 「あの頃、私は週に一本の作品を書くのも大変だったのに、眉村先生は一日一話を書いていて、本当にすごいと思った」藤野恵美著 眉村門下生から最初にプロ作家になり、かつ芸大の先生にもなった作者が、眉村先生の創作演習を思い出しながら書いた”私ファンタジー” 「残り火は消えず」雫石鉄也著 『消滅の光輪』へのオマージュとのこと。インサイダー・ファンタジー?倒産(消滅)ファンタジーなのかも。 「ファン二態」高井信著 「日課・一日3字以上」「コロナの呪縛」高井ワールド爆発(笑)眉村先生の言葉(生き方そのものかも)が、高井さんのバックボーンになっていると…… 「夜陰譚」菅浩江著 「あの真珠色の朝を」(1970)がお好きとのこと。不可思議な事象の後に残る不穏な”変わらなさ”を描いてるというと北野勇作さんと重なるけど、当たり前だが読後感はずいぶん違う。あ、短編集『夜陰譚』はブックレビューもしてます。 「SF作家パーティ殺人事件」竹本健治原作・ネーム、河内実加作画 … 続きを読む

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山口優先生著者インタビュー関連本

『星霊の艦隊 1』山口優著、米村孝一郎イラスト 2022.8.17、ハヤカワ文庫SF、1078円、Kindle版970円 ユウリ「地球時代の皆さん、《星霊の艦隊》主人公の翠真ユウリです。ボクたちの物語、どうぞ楽しんでください。」 アルフリーデ「ちょっとユウリ、それだけじゃ内容がわからないでしょ。銀河を舞台にAIと人間の関係を巡り大艦隊が激突する戦いを描く物語。AIのことはこの時代には『星霊』というのよ。」 『星霊の艦隊 2』山口優著、米村孝一郎イラスト 2022.9.14、ハヤカワ文庫SF、1166円、Kindle版1100円 ユウリ「ボクが性別決定の儀の前に襲撃された時の失われた記憶。それがキーポイントだったとは!」 ナオ「オレがやられるはずだったんだけどな。オレをかばったせいで、ユウリが……」 アルフリーデ「その時、亡命星霊だったワタシと出逢ったのよね」 『星霊の艦隊 3』山口優著、米村孝一郎イラスト 2022.10.18、ハヤカワ文庫SF、1232円、Kindle版1200円 ユウリ、アルフリーデ「《人類連合圏》の新型次元兵器〈クレバス〉の完成は、絶対に阻止するぞ」 ナオ「オレは、敵要塞に潜入して情報を集めてくる」 サロメ「臨時とはいえ《人類連合圏》の元帥になったからには、人類主義のために敵を叩く!」 ●「山口優『星霊の艦隊1』特別付録「用語集」Web限定版」 ハヤカワ書房謹呈、用語集。ということは、ハヤカワとしては、ハードSFとしての側面も重視しているのかも。 ●山口優(SF作家):note トップページ 1,「星霊の艦隊」シリーズ マシュマロ回答まとめ 著者が答える《星霊の艦隊》シリーズQ&A 「マイ・デリバラー」「SF Prologue Wave」にて連載 人間は裏方に引っ込み、戦争をするのもロボット、歌を歌うのもロボットの世界。人間型のロボットの上部に平たい円筒形のドローンを常に配置させ、それによって人間そっくりのロボットが人間ではないと分かるようにして、人間は彼らを単なる機械と認識していた。 中古ロボットとして配達員として働く元ボーカアンドロイドのリルリは、突然配達先で倒れてしまう。 「人間の仕事を肩代わりするほどに知性が発達した存在は、人間と同等の権利を持たなくて良いのか」という命題に基づいて書かれた、人間とAIの関係性を問う物語。 『ディスロリ』(pixivFANBOXにて連載中:日本SF作家クラブ) 「ディスロリ(無職の俺が幼女に転生したがとんでもないディストピア世界で俺はもう終わりかも知れない)」解題  ~シンギュラリティ時代に無職になるかもしれない多くの人々と、『仕事』の持つ本質的意味について~ 『ホモ・デウス』テクノロジーとサピエンスの未来 河出書房のサイトにリンク 『5分でわかる10年後の自分 2030年のハローワーク』図子慧著、山口優監修、柏原昇店イラスト 2019.4.25、 KADOKAWA、1320円 「10年後、消える仕事、残る仕事を考えなさい」という課題を出された中学生のミーンさんと4人の仲間たち。 「ちょうどわたしたちが社会に出るころ、AIのせいで仕事がなくなるってホント!?」 … 続きを読む

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門田充宏先生著者インタビュー関連本

《記憶翻訳者》シリーズの粗筋は、最初から順番に読んで頂くと分かりやすいと思います。 粗筋は、ネタバレも考慮して、門田充宏先生の「公式サイト」の「WORKS」から大幅に引用してます。雑誌掲載短編、Web掲載短編の粗筋も、公式サイトの「WORKS」にあります。 「風牙」門田充宏著 2014.8.8、東京創元社、Kindle版、220円 第5回創元SF短編賞受賞作 主人公の珊瑚は過剰共感能力者で、彼らは他人の感情に共感しすぎてしまう特異な体質のために、社会生活に支障をきたしてしまっている。珊瑚は、他人の感情と自分の感情を区別できないレベルの能力者故に、過剰共感能力を抑制するインプラントの助けを借りるまで、自我を発達させることが出来なかった過去を持っていた。生きづらさを抱える彼らの共感能力を生かし、本来はその持ち主にしか理解できない記憶を第三者にも分かるようにする“記憶翻訳”の技術を開発したのが九龍という企業だった。珊瑚はその中でもトップクラスの実力を持つ記憶翻訳者に育った。 『風牙』門田充宏著、しおんカバーイラスト 2018.10.31、創元日本SF叢書、2200円、Kindle版1935円 収録作:「風牙」「閉鎖回廊」「みなもとに還る」「虚ろの座」 この『風牙』は、以下の二冊に、改題・分冊・増補されて文庫版になっています。 『記憶翻訳者 いつか光になる』は、「風牙」「閉鎖回廊」+「いつか光になる」「嵐の夜に」 『記憶翻訳者 みなもとに還る』は、「みなもとに還る」「虚ろの座」+「流水に刻む」「秋晴れの日に」 『記憶翻訳者 いつか光になる』門田充宏著、日田慶治装画 2020.10.23、創元SF文庫、Kindle版、920円 「風牙」 インタープリタとは、個人個人によって独自のものである人の心から抽出した記憶データを“翻訳”し、他者に理解可能なよう立体的に再構築する技能者である。業界トップレベルの女性インタープリタである珊瑚が受けた仕事は前例のないものだった。”潜行”する先は、彼女自身の会社の社長の記憶。しかし珊瑚に先立って送り込まれたインタープリタ3人が、何れも社長の記憶の中で正体不明の存在に襲撃され病院送りとなっていた。社長の記憶世界でいったい何が起こったというのか。珊瑚は”統合サポートシステム”の孫子と共に、社長の記憶世界にアクセスする…… 「閉鎖回廊」 珊瑚のもとに、かつて共にインタープリタの導入研修を受け、今はトップクリエイタとなっている由鶴から奇妙なメッセージが届く。「お願い、今すぐ〈閉鎖回廊〉を止めて」。自分が作成した、疑験都市〈九龍〉で最大の人気を誇るコンテンツ、〈閉鎖回廊〉を由鶴は何故止めろと言ってきたのか? 連絡が取れない由鶴の事務所を訪れた珊瑚は、主のいない開発室で、由鶴の過去を巡る九つの記憶が保存されたモジュールを発見する。 「いつか光になる」 九龍の新しい事業、プロモーション用記憶翻訳。その提案者でもあり、記憶データ提供者でもあるハルには人生を賭けた密かな目的があった。ハルと共に新規事業に取り組む珊瑚は、その過程でハルと人生の一部を共有していく。ハルが目指していたものは、そしてその結末は…… 「嵐の夜に」 台風で電車が止まってしまった夜、珊瑚はハルと共にオフィスに泊まることになってしまった。嵐の中、少しだけぎくしゃくしていた二人に訪れる、静かで暖かな時間が…… 『記憶翻訳者 みなもとに還る』門田充宏著、日田慶治装画 2021.2.12、創元SF文庫、Kindle版、950円 「流水に刻む」 疑験都市〈九龍〉の第二階層、二狐。ファンタジイ世界を再現したこの階層に、本来登場しないはずの人間ー少年のNPCが出没する。少年は九龍側の制御を受け付けず、自由に二狐内を行動していた。珊瑚はプレイヤーのひとりとして光の妖精となり、同じくミノタウロスとなった上司の眞角と共に、少年を捕らえるために全力で鬼ごっこを繰り広げることに。果たして少年の正体、そしてその目的は。 「みなもとに還る」 レビューを依頼された疑験都市コンテンツの中で、珊瑚はうなじからどこまでも長く伸びる〈結びの緒〉を生やした子供、マヒロに導かれ、母と名乗る存在と出会う。もういないと聞かされていた母の存在に動揺した珊瑚は、導かれるように〈仮集殿〉と呼ばれる場所へと赴く。そこは、過剰共感能力者たちが肩を寄せ合って暮らす、〈みなもと〉という名の組織の本拠だった…… 「虚ろの座」 探偵の調査結果に従い、私は共感能力を礼賛する新興宗教団体、〈みなもと〉へと入信する。それがただひとつ、失った妻と子へと繋がる道だと信じて。だがそこで私を待っていたのは、考えてもいなかった出来事だった。 「秋晴れの日に」 珊瑚は二ヶ月ぶりに〈みなもと〉の仮集殿を訪れ、都や真尋と再会する。珊瑚には密かに心に決めた、小さな目的があった。 (著者談:こちらは「みなもとに還る」の後日談であり、珊瑚の決心の物語でもあります。) 『追憶の社』門田充宏著 2019.5.11、創元日本SF叢書、2585円、Kindle版1834円 収録作品: 「六花の標」 珊瑚が翻訳した記憶データが、ネット上に無制限に公開され始める。急死した料理研究家・雪肌女の最後の日々と、彼女と一緒に暮らしていた少年・仁紀の記憶――それが雪肌女の遺志だからと、仁紀は自分にとって大切な日々の記憶を公開し続ける。その結果、他人の記憶を覗き見ることを楽しむ人間が多く出る一方、記憶データの翻訳自体や、サービス提供元である企業・九龍に対する批判までが起こるようになってしまう。珊瑚は九龍と仁紀を護るため、雪肌女の本当の意図を探ろうするが…… … 続きを読む

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「小林ひろき自作を語る」関連

「小林ひろき自作を語る」で、 “ご指摘は本当に勉強になるので、私が火だるま(笑)になっているところをSF関係で知人になった人たちやTwitterのフォロワーに見せたいですね。きっと初めてSFを書き始めた人の参考になると思います。” とのことで、SF的な設定に対する突っ込みをぜひ公開して欲しいとの要望がありましたので、以下に公開しておきます。リンクの無い短編も、公開され次第順次リンクを張っていく予定です。 私からの指摘は、良くあるアイデアで古びていると言えば確かに使い古されているパターンなのでちとあれなのですが(汗;) それを踏まえて、さらにひねった構成・展開が欲しいところではあります。 「SFの小箱(1)テラフォーミング」 冒頭で“土の下には石灰石が埋まっていた”という記述があるので、SFファンだと、ここはかつて海が有りCaを含有した骨格をもった有機生命体が豊富にいてその残骸が石灰石になったんだなと考えます。←読む上での前提条件ですね。 石灰岩があればその成り立ちから、水棲のCaの外骨格を持つ生命体が大量に棲息していたと推測されるという話です。海中で二酸化炭素と結合した古代生物の遺骸の集積物ですから。大理石もその仲間です。玄武岩などは火成岩なのでCaCO3成分は無いはずです。石灰岩は、半分以上がCaCO3。 でもその後「石灰石を燃やす炉」というのが出てきて、石灰石は既に酸素を含んでいるので燃えないぞ!(一酸化炭素は燃えますが(笑))、それは何だと思うんです。まあ何かを燃やす時に石灰石を混ぜて二酸化炭素を出す装置かなとは想像しますが。 かようにSFファンは面倒くさいところに拘っちゃう(笑) 「SFの小箱(2)重力制御」 宇宙で波乗りというと、久美沙織先生(「マザー」のノベライズで有名)の出した短編集「星のキスメット」(宇宙船の廃棄エネルギー流に乗って遊ぶサーファーというサイケなやつが主人公)を思い出した(笑)(http://sasabe.com/SF/news/kumi6.shtml) “重力波は光速で伝播する波であるから、その曲面を滑っていくことは可能”ということなんですが、冒頭にこの文章が出てくるから「ああ、そういう雰囲気の話なのね」と思いました(笑) ただ、同じく光速で伝播する波である電波の曲面を滑ることが可能かというと?(笑) 重力波観測所LIGO、Virgo、KAGRA等の名前を出しているので、あまりファンタジー寄りにするのは無しにすると、無難なのは「先生は、自らを情報としてデジタル化し(城ごと?)、その情報で変調をかけた重力波となり、他の重力波に波乗りする」とかなんとか(笑) 「SFの小箱(3)タイムトラベル」 タイムトラベラーの“トロッコ問題”。9.11を予知できたら防ぐかどうか。それが本来の歴史ならやむなきの立場を取るかどうか、難しい問題です。 著者インタビューの久永実木彦先生は、一人でも死亡者が出たら、それは歴史改変の対象になる世界を描いて(なんと人手不足で担当者は非正規職員)怖かった。 同じく著者インタビューの岡本俊弥先生は、「時の養成所」で、人類が滅んだ時間線を守るタイムパトロールの人間を描きます(遠い未来では異生命体が地球を支配している。で、件のタイムパトロールは、その異生命体が養成している) どちらも、そりゃ職員は病みますわ(そういうタイムパトロールに私はなりたくない^^;) 「SFの小箱(4)タイムパラドックス」 これがちと分かりづらいかも。 進行順なのですが、/1→/2→/3……と考えると 【/1】では、主人公の息子である大海が未来からやってくる。ここでの大海は19歳、主人公は16歳。ううむ、息子が年上というのは変な気分ですね(汗;) 【/2】で、「一回だけ、過去に戻れるのか」は勇輝の言葉みたいですね。とすると過去に戻った勇輝は、どこかの時点の自分を励ましに過去に戻るのかなと考えられます。 【/3】だと、“大海の頬のほくろが僕と全く同じ場所にある”となっているので、ここでの“大海”は未来から来た勇輝なんですね。主人公が勘違いしているだけで。 【/4】で、母親=彩が登場。「ふたりの大海がいてくれた」とあるので、未来から大海がやってきたことによって改変された過去においても、勇輝が二人いてそれぞれの時間線の未来に二人の大海が居たことが示唆されている。 【/5】では、彼女=彩だとして、人生の終わりを迎えた夫婦が居る。幸せだったんだろうという暗示がある。 「SFの小箱(5)質量保存の法則」 「冷たい方程式」で扱った密航者の質量がそのまま効いてくる燃料問題とは異なって、新生児の酸素必要量はそれほど増加しないと考えられます(重量もそうですが)。妊婦さんの子宮にいる状態で、母親から酸素と栄養をもらっているわけですから(元々母親の消費が胎児の分増大している)。 あと搭乗者が全部で16人いたら、赤ん坊ひとり分の酸素くらいどうにでもなりそうです。 みんな強制的に眠らせておくとか(笑)やるなら夫婦二人くらいの搭乗者にして、緊迫性を増すのが良いと思います。 「彼女が生きるために、この宇宙船は引き返す判断をした。」のところも、その判断の根拠を描いて頂く方が面白いと思います。酸素消費量という時間的なものと、引き返すという今までの運動エネルギーを無駄にする行為(燃料消費倍増)ですね。それを入れるとソーラーセイルの必然性(?)が生きてくると思います。 引き返すということは得られた速度をなくしてさらに反対方向へ加速しないといけないので、燃料消費はかなり増えると思われます。 普通というか経済的な燃料使用を追求すると、最初は加速してその推進方法で得られる最高速度に達したら、エンジンを止めて等速度運動に移行、目的地に近づいたら逆推進で減速という行程になると思います(行程の半分に来たときに最大速度に達してない場合はこの限りにはあらず)。まあ相手が惑星の場合、公転しているわけで、出発時点でどの位置に居て、到着時点ではどの位置に来ているかも加味するともっとそれらしくなります(笑) 「SFの小箱(6)エントロピーの増大」 これ、面白いです。 ただ、主人公の形態がよく分からないのが難点かなと思います。大きさも不明だし。 読み取れるところからは、どうも宇宙空間に漂うガス状生命体の様に思えますが、それにしては固い交接器官があるようだし、雄雌の別もあるようだし。 あと、題名との乖離があるように思います。エントロピーの増大をうたうからには、それについての記述がもっと欲しいところです(落ちをエントロピー絡みにするとかも) … 続きを読む

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杉村修先生著者インタビュー関連(年代順)

『注文の多いカウンセラー』杉村修著 2016.12.16、北の杜編集工房、556円 宮沢賢治のような童話作家になりたかった引きこもりの主人公の成長譚。佐藤司、27 歳の前に突然可憐な美少女が現れた。彼女は「ひきこもりカウンセラー」を名乗り、司にあれこれと注文をつけ始める。彼女の注文に嫌々ながらも応じていくうちに、司の生活に変化が訪れていく。 『イーハトーブの風の音に』杉村修著 2028.4.10、北の杜編集工房、556円 収録作: 「坂口書店」童話作家を目指す若き書店の店主と彼をめぐる二人の少女のお話。 「僕は知らない」ある国からやってきたハーフの少女と出会った少年の学校生活と『星の王子さま』。 「イーハトーブの風の音に」イーハトーブ行きの列車で不思議な出来事に苦悩する青年の姿を描く。 『神話世界のプロローグ』杉村修著、ノブメイラスト 2019.3.13、マイナビ出版、Kindle版、550円 これは神話世界、『最後』で『最初』の物語……。 堕天使として地上へと下ったルシフェル=式部蓮の任務は、神に逆らった「落」を狩ることだった。 VRヘッドセット型の宝具を携え、リリスやベルゼブルと共に世界の敵アイオーンと戦い続ける。 「さあ、始めよう」 蓮が勢いよく剣を振ると、大気がはじけた。 『Jigsaw』岩手文芸サークル「一本桜の会」同人誌 2019.6.11、(有)ツーワンライフ、1000円 収録作: 「始まりは雪のように」杉村修 「心臓の寝坊」藍沢篠 「シンガー」今和立 「はじまりの壁ー坂本麗介」琴葉 「レンタル後輩」下ヶ谷ひろし 『始まりのフェルメイユ』杉村修著、岩村月子イラスト 2020.8.7、ボイジャープレス、Kindle版、275円 人間とアンドロイドの戦争が終わり、気の遠くなるほどの時間が経った世界。 カメラマンのドレ・リクサーはフェルメイユ行きの汽車に乗り、千年の旅を続けてきた。 戦争を終わらせた街『フェルメイユ』まであと少し。 ドレは人間とは何かアンドロイドとは何かについて考える。 しかし、そんな考えを揺するような事件が幾度となく彼に襲いかかる。 『雫町ジュークボックス』杉村修著 2020.20.1、ツーワンライフ出版、450円 収録作:「ベッドタウン」SF-天才研究者と彼女の作ったアンドロイド 「雫町ジュークボックス」プロローグ 「過去日記」恋愛-“想い”を過去に飛ばす過去日記 「始まりは雪のように」青春-想うひと、想われるひと 「水龍伝説」ライトミステリー先輩とめぐる水龍伝説の地 「色づく人生をもう一度」現代ドラマ-受賞後ぱっとしない僕の元にやってきた天使(笑) … 続きを読む

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 『夏の丘 ロケットの空』岡本俊弥著

『夏の丘 ロケットの空』岡本俊弥著 表紙: Photo: iStock by Getty Images/ Deklofenak 2022.3.28、スモールベアプレス、Kindle版、380円 収録作: 「子どもの時間」「銀色の魚」「空襲」「ネームレス」「パラドクス」「ソーシャルネットワーク」 「インターセクション」「さまよえる都」「スクライブ」「夏の丘ロケットの空」 以下、ネタバレを含む理系ネタをくだくだと書いてますので苦手な方はパスして下さい(汗;) あと、粗筋等はあまり書いてません。あくまで読了後の感想と独断と偏見の解説に特化してます。岡本先生とは歳が近いしSFファンということでの共通体験もあるので、それによって想起される思い出話が多いです。すみません(汗;) 岡本俊弥先生著者インタビュー、前編はこちら。後編はこちら。 「子どもの時間」 最近地元でロケハン(二回見に行きました。遠くから(笑))した映画『とんび』が話題になってますが、原作者の重松清先生は岡山県出身。重松先生の話題作でドラマ化された作品に『流星ワゴン』というタイムスリップ物があります。「子どもの時間」は、テイストとしては似ているのですけれど、最新の時空理論(量子力学も)が併記されることによって、一挙にSF的様相を呈してきます。その意味では、エントロピーとは関係ないけれど、岡本版の「宇宙の熱死」(パミラ・ゾリーン)とも言えると思います。 時間と空間の関係については、橋元先生からも“誤解を恐れずに言えば、時間が虚数になるということは、基本的には時間が空間に変わると言うことである”とうかがっているので納得できるところではありました。 しかし、岡本先生が書かれているストーリーの裏には、文化人類学者の野村直樹先生の提唱されている、マクタガードの時間系列を敷衍したE系列時間があるのではないでしょうか。なぜかというと、物理的な時間がどうであれ、社会的動物である人間には、他者との関わりのある生きた時間こそが必要だと思うからです。(例えるならオーケストラの演奏会において、指揮者と演奏者と聴衆のそれぞれ時間、参加者全員に共通する客観的時間、共通の楽譜、演奏者・聴衆・楽器・まわりの空気まで調和し、同調した生きた時間がある) 作中では、時間とは絶対的な物ではないことが例を挙げて説明されてますが、実は空間の方が絶対的ではないという説もあるわけです。そもそも総てが、光速度は一定で何者も光速を超えることが出来ないという大前提から導きだされているのは、ご存じの通り。 有名な「E=mc^2」という公式は、エネルギーがジュール、質量がkg、光速度がkm/sと様々な単位が一つの式に詰め込まれたもので、こんな式を書くと小学校の先生には怒られます(笑) この式から導き出されたものがミンコフスキー空間(相対論的空間)というもので、実際には三次元ですが便宜上左のような二次元の図として書くことも出来ます(図は橋元淳一郎先生の著書より引用) 図中の「非因果領域」というのは、光速度を超える世界線が含まれる領域です。人類には知覚できない領域ですね。←「あの世」? 左の図が意味しているところは、光の時間線の長さが”0″になるとしたら、時間か空間かどちらかが「虚数」にならないといけないことを現しています(図は橋元淳一郎先生の著書より引用) どちらを虚数として扱っても良いということですけど、詳しくは橋元淳一郎先生の著者インタビューを参照して下さい。1,2,3,4 そういう意味では、カントが『純粋理性批判』で“時間と空間は感性による直感(ア・プリオリ)に過ぎない”としたのはさすがですね。 本文中に出てくる「ループ量子重力理論」はここが上手くまとめられていると思います。 上記、「E系列の時間」に関してはここから。 「銀色の魚」 ある日突然全人類が失読失書になってしまう。いかに現代文明が文字(記号も含む)に依存しているかが、これでもかという具体例と共に描かれます。文字が失われた世界で口承によって知識を伝えようとするくだりは、「華氏451度」を彷彿とさせますが、さらに深刻な事態ですね。蔵書を誇るSFファンなんかは、もう死にたくなるでしょう←私もですが(汗;) 「空襲」 ある日、旧式(第二次世界大戦当時)の爆撃機が日本上空に現れ市街地を爆撃する事件が勃発する。どうもそれは大戦当時に海軍が採用していた九十六式陸攻ではないかと判明する。 岡本先生の「二〇三八年から来た兵士」は、言ってみれば未来に復讐される話でしたが、こちらは過去に復讐される話と言えます。残留思念のなせるワザだとしたら怖い。 爆撃機はそれほどでもないですが、戦闘機は小学生時代に読んでいた少年誌によく特集されてました。零戦、隼、マイナーどころでは鍾馗・桜花とか。もちろん米国機とか欧州機も。マンガ「紫電改のタカ」とかやたら格好良かった。零戦は今でも描ける。上空の零戦を見上げたアングルが好き(笑) 「ネームレス」 “日本空飛ぶ円盤研究会”の集まりを皮切りに、様々なSF関係の会合や大阪万博のパーティーの写真にまで写る一人の女性。誰ともわからないその謎の女性は、歳もとらないようだった。コンベンションとか例会の熱気は、参加した者にしか分かち合えないというのはよく分かります。もう一つの短編「インターセクション」を読んだ時にも強く感じたのですが、その頃の仲間の記憶はいったん失われてしまうと永久に不明になってしまいます。その昔「日経MIX」という商用BBSに参加していて途中からsf会議の議長役を引き継いだのですが、そのオフミでメンバーのgakio_01(なかじまたかお)さんとタクシーが一緒になりました。車中の会話が小松左京論から高橋和巳に飛び、なぜかゲーデルの「不完全性定理」の話になりました。この時からgakio_01さんは、私の中では「ゲーデルを語る銀行員」として印象づけられたのです。しかし独居生活で闘病中だった彼は、昨年故人となってしまいました。ゲーデルを語る銀行員だったことを知る人間は私ひとりになったかも知れません。 それと、関西・関東の老舗ファンクラブの会員のかたにインタビューさせてもらう機会があったのですが、創立当時のことは詳しく覚えてないとか。他の古株の会員の方に聞いて頂いてもやはり同じで、この短編を読んでいて切なくなってしまいました(私自身は学生時代のファン活動は皆無なのですが) 「パラドクス」 タキオンによる未来からの通信というと『タイムスケープ』(グレゴリイ・ベンフォード)がありましたが、困るのは情報の質を確認しようが無いと言うこと。本当に未来からの通信かどうかもわからないし。本文中にもそれらしき言及がありますが、その時点で最善と思われることをやるしかないですねえ(汗;) 「ソーシャルネットワーク」 … 続きを読む

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榛見あきる先生著者インタビュー関連資料

『虹霓のかたがわ』榛見あきる著、蔵西装画 2022.1.15、株式会社ゲンロン、Kindle版、440円 第4回ゲンロンSF新人賞受賞作 やむなき妥協策から観光都市と化した近未来のチベット。そこには世界最大の仏教学院(ラルンガル・ゴンパ)があり、赤い無数の僧房が山の斜面を埋めつくしている。そこでは、一万人以上の学員が暮らし、仏教 を学んでいる。14歳の少年僧ペーマは、同地を襲った大火で左手を失って以来、どこか周囲から隔絶された感覚を抱いていた。その欠落を埋めるように、彼はひそかにダンス教室に通い、貸与された「羅刹女」のアバターを身にまとってストリートで踊り続けていた。ある日、そのアバターのライセンスを返さなくてはならない事態が起こり、彼はやむなく僧院主催のダンスオーディションに参加し、その使用権利を取り戻そうとするが…… 『SCI-FIRE 2021』特集:アルコール 【目次】 ★ゲンロンSF新人賞正賞 全作家の書下し 高木ケイ「進化し損ねた猿たち」 天沢時生「ナキオ」 琴柱遥「悪魔から盗んだ女」 榛見あきる「大学六年生。密造酒、泥酔オセロ、」 田場狩「酩酊」 河野咲子「みそかごとめく」 ★謎のマイクロノベル「食パン小説」 食パンにかな文字をスタンプする―― 雑誌『小学一年生』ふろく「ドラえもんアンキパンメーカー」で、食パンが小説になった!? 北野勇作・飛浩隆・久永実木彦 ★書き下ろしアルコール小説・酩酊編 佐川恭一「職、絶ゆ」、今野明広「恋愛レボリューション12」 ★書き下ろしアルコール小説・酒怪編 久永実木彦「ガラス人間の恐怖」、吉羽善「或ルチュパカブラ」、藍銅ツバメ「蛇酒なんて置いてかないで」 ★書き下ろしアルコール小説・無重力 谷田貝和男「星を飲んだ話」、中野伶理「金魚酒」、揚羽はな「Pity is akin to Love」 ★書き下ろしアルコール小説・禁酒法 進藤尚典「お酒かな」、常森裕介「酔いどれ探偵vs泥酔した容疑者たちvsアルコール検知器」、遠野よあけ「しゅ」 ★書き下ろしアルコール小説・壺中天 井上宮「魔法博士と弟子」、稲田一声「掌の怨念」、名倉編「酒売りの少女(ディオニュソス・ガール)」、櫻木みわ「ジョッキー」 ★高丘哲次「実録ゴッドガンレディオ VS. サイファイア抗争史」 遠野よあけ「ぼくがダールグレンラジオで果たしたこと」 第5期生卒業文集 ★テーマ短編 … 続きを読む

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福江純先生著者インタビュー関連

『やさしいアンドロイドの作り方―SFはどこまで現実になるのか』福江純著、福田武比呂装画 1996.3.5、大和書房、1500円 タイムマシンの作り方・宇宙移住の実現性から遺伝子操作・不老不死、ロボットが持つ可能性まで、科学の「今」を解説する。わかり易く、滅法面白い、ロマンに満ちた本。 1,宇宙人はどこにいるのか? 2,宇宙旅行はどこまで可能なのか? 3,人類が宇宙に住む日はくるのか? 4,タイムマシンは可能なのか? 5,異次元の扉は開くのか? 6,ロボットはヒトの心がもてるのか? 7,遺伝子操作はモンスターを生み出すのか? 8,人類はどこまで進化するのか? 9,不老不死は実現するのか? 10,まとめに代えて―われわれは理解しあえるのか? 『アインシュタインの宿題』福江純著、モリナガ・ヨウ挿画、図版、オブジェ 2000.8.5、大和書房、1600円 「神はサイコロ遊びなどしない」「世界が理解できるという事実こそ、ひとつの奇跡だ」 アインシュタインの残した数々の言葉を入口に、相対性理論からブラックホール、量子力学から宇宙論までをやさしく解説。 1,あなたの時間、私の時間 相対性とはどういうことか 2,光と一緒に走る 光速度不変という原理について 3,エレベータの内と外 等価原理という考え方 4,なぜ星が見えるのか? 光量子仮説 5,時間と空間の統一 時空のダイアグラム 6,ウラシマ効果 同時性と時間の遅れ 7,最も有名なアインシュタインの式 E=mc^2 8,時空のカタチ 曲がった空間 9,ブラックホールなんか怖くない 謎の天体の秘密 10,生涯最大の過ち 静止宇宙とビッグバン 11,アインシュタインの夢 世界の法則の統一と理解 『科学の国のアリス―★入門!ニュートン物理学』福江純著、モリナガ・ヨウ図版、挿画、オブジェ 2005.6.10、大和書房、1600円 クラシックサイエンス=ニュートン物理学の世界をアリスが楽しくナビゲート。知っているようで知らない、“身近な不思議”を科学する本。 1,虹の国 ハートは何色? 2,光の国 光は一人二役 3,運動の国 自然のルール・運動の法則 4,重力の国 宇宙のルールと万有引力 5,電磁の国 電気と磁気の合体 6,熱の国 温度って何? 7,水の国 木の葉の行方 8,時空の国/真理の国 ニュートンの宇宙とアインシュタインの宇宙 『90分でブラックホールがわかる本』福江純著、カサハラテツロー:コミック・イラスト … 続きを読む

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松崎有理先生著者インタビュー関連本

『イヴの末裔たちの明日』松崎有理著、カシワイ装画 2019.11.29、東京創元社、Kindle版、1777円 【収録作】「未来への脱獄」刑務所で同室の男はタイムマシンを作ろうとしていた……「ひとを惹きつけてやまないもの」長く未解決だった数学予想の証明に取り憑かれた青年と、暗号解読に人生のすべてを捧げた宝探し人の行く末を追う「イヴの末裔たちの明日」ロボットが労働の大半を担うようになった未来、首を言い渡された男の行く末は……「まごうかたなき」遠い未来。温暖化のすえ荒れ果てた大地でどうにか命を繋いでいる人の集落に怪物がやってくる……「方舟の座席」異星人によって人類の大半が滅亡させられた時、衛星軌道で生き残った人は…… 『Genesis 白昼夢通信』創元日本SFアンソロジー Kindle版、2019.12.20、1980円 【収録作】 高島雄哉「配信世界のイデアたち」 石川宗生「モンステリウム」 空木春宵「地獄を縫い取る」 中村融〔エッセイ〕「アンソロジーの極意」 川野芽生「白昼夢通信」 門田充宏「コーラルとロータス」 西崎憲〔エッセイ〕「アンソロジストの個人的事情」 松崎有理「痩せたくないひとは読まないでください。」 水見稜「調律師」 『Genesis されど星は流れる』 創元日本SFアンソロジーKindle版、2020/8/28、東京創元社、2090円 【収録作】 宮澤伊織「エレファントな宇宙」 空木春宵「メタモルフォシスの龍」 オキシタケヒコ「止まり木の暖簾」 池澤春菜×下山吉光〔対談〕「プロの覚悟を届けたい――朗読という仕事」 松崎有理「数学ぎらいの女子高生が異世界にきたら危険人物あつかいです」 堀晃「循環」 宮西建礼「されど星は流れる」 折輝真透「蒼の上海」 『小説宝石』2021年7月号 2021.6.22、光文社、818円 “主人公が●●〈擬人小説〉特集” 黒木あるじ「春と殺し屋と七不思議」七不思議を処分する そえだ信「いみじく」カラオケマシンが…… 藤崎翔「勇者たちのオフ」ゲームキャラクタたちのオフタイム 松崎有理「山手線が転生して加速器になりました。」 松崎さんのが一番のおバカSFですなあ(笑) SFマガジン2021年6月号 2021.6.1、早川書房、1200円 《異常論文特集》【収録作】 「INTERNET2」木澤佐登志 「裏アカシック・レコード」柞刈湯葉 … 続きを読む

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