カテゴリー別アーカイブ: 著者インタビュー関連書籍

榛見あきる先生著者インタビュー関連資料

『虹霓のかたがわ』榛見あきる著、蔵西装画 2022.1.15、株式会社ゲンロン、Kindle版、440円 第4回ゲンロンSF新人賞受賞作 やむなき妥協策から観光都市と化した近未来のチベット。そこには世界最大の仏教学院(ラルンガル・ゴンパ)があり、赤い無数の僧房が山の斜面を埋めつくしている。そこでは、一万人以上の学員が暮らし、仏教 を学んでいる。14歳の少年僧ペーマは、同地を襲った大火で左手を失って以来、どこか周囲から隔絶された感覚を抱いていた。その欠落を埋めるように、彼はひそかにダンス教室に通い、貸与された「羅刹女」のアバターを身にまとってストリートで踊り続けていた。ある日、そのアバターのライセンスを返さなくてはならない事態が起こり、彼はやむなく僧院主催のダンスオーディションに参加し、その使用権利を取り戻そうとするが…… 『SCI-FIRE 2021』特集:アルコール 【目次】 ★ゲンロンSF新人賞正賞 全作家の書下し 高木ケイ「進化し損ねた猿たち」 天沢時生「ナキオ」 琴柱遥「悪魔から盗んだ女」 榛見あきる「大学六年生。密造酒、泥酔オセロ、」 田場狩「酩酊」 河野咲子「みそかごとめく」 ★謎のマイクロノベル「食パン小説」 食パンにかな文字をスタンプする―― 雑誌『小学一年生』ふろく「ドラえもんアンキパンメーカー」で、食パンが小説になった!? 北野勇作・飛浩隆・久永実木彦 ★書き下ろしアルコール小説・酩酊編 佐川恭一「職、絶ゆ」、今野明広「恋愛レボリューション12」 ★書き下ろしアルコール小説・酒怪編 久永実木彦「ガラス人間の恐怖」、吉羽善「或ルチュパカブラ」、藍銅ツバメ「蛇酒なんて置いてかないで」 ★書き下ろしアルコール小説・無重力 谷田貝和男「星を飲んだ話」、中野伶理「金魚酒」、揚羽はな「Pity is akin to Love」 ★書き下ろしアルコール小説・禁酒法 進藤尚典「お酒かな」、常森裕介「酔いどれ探偵vs泥酔した容疑者たちvsアルコール検知器」、遠野よあけ「しゅ」 ★書き下ろしアルコール小説・壺中天 井上宮「魔法博士と弟子」、稲田一声「掌の怨念」、名倉編「酒売りの少女(ディオニュソス・ガール)」、櫻木みわ「ジョッキー」 ★高丘哲次「実録ゴッドガンレディオ VS. サイファイア抗争史」 遠野よあけ「ぼくがダールグレンラジオで果たしたこと」 第5期生卒業文集 ★テーマ短編 … 続きを読む

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福江純先生著者インタビュー関連

『やさしいアンドロイドの作り方―SFはどこまで現実になるのか』福江純著、福田武比呂装画 1996.3.5、大和書房、1500円 タイムマシンの作り方・宇宙移住の実現性から遺伝子操作・不老不死、ロボットが持つ可能性まで、科学の「今」を解説する。わかり易く、滅法面白い、ロマンに満ちた本。 1,宇宙人はどこにいるのか? 2,宇宙旅行はどこまで可能なのか? 3,人類が宇宙に住む日はくるのか? 4,タイムマシンは可能なのか? 5,異次元の扉は開くのか? 6,ロボットはヒトの心がもてるのか? 7,遺伝子操作はモンスターを生み出すのか? 8,人類はどこまで進化するのか? 9,不老不死は実現するのか? 10,まとめに代えて―われわれは理解しあえるのか? 『アインシュタインの宿題』福江純著、モリナガ・ヨウ挿画、図版、オブジェ 2000.8.5、大和書房、1600円 「神はサイコロ遊びなどしない」「世界が理解できるという事実こそ、ひとつの奇跡だ」 アインシュタインの残した数々の言葉を入口に、相対性理論からブラックホール、量子力学から宇宙論までをやさしく解説。 1,あなたの時間、私の時間 相対性とはどういうことか 2,光と一緒に走る 光速度不変という原理について 3,エレベータの内と外 等価原理という考え方 4,なぜ星が見えるのか? 光量子仮説 5,時間と空間の統一 時空のダイアグラム 6,ウラシマ効果 同時性と時間の遅れ 7,最も有名なアインシュタインの式 E=mc^2 8,時空のカタチ 曲がった空間 9,ブラックホールなんか怖くない 謎の天体の秘密 10,生涯最大の過ち 静止宇宙とビッグバン 11,アインシュタインの夢 世界の法則の統一と理解 『科学の国のアリス―★入門!ニュートン物理学』福江純著、モリナガ・ヨウ図版、挿画、オブジェ 2005.6.10、大和書房、1600円 クラシックサイエンス=ニュートン物理学の世界をアリスが楽しくナビゲート。知っているようで知らない、“身近な不思議”を科学する本。 1,虹の国 ハートは何色? 2,光の国 光は一人二役 3,運動の国 自然のルール・運動の法則 4,重力の国 宇宙のルールと万有引力 5,電磁の国 電気と磁気の合体 6,熱の国 温度って何? 7,水の国 木の葉の行方 8,時空の国/真理の国 ニュートンの宇宙とアインシュタインの宇宙 『90分でブラックホールがわかる本』福江純著、カサハラテツロー:コミック・イラスト … 続きを読む

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松崎有理先生著者インタビュー関連本

『イヴの末裔たちの明日』松崎有理著、カシワイ装画 2019.11.29、東京創元社、Kindle版、1777円 【収録作】「未来への脱獄」刑務所で同室の男はタイムマシンを作ろうとしていた……「ひとを惹きつけてやまないもの」長く未解決だった数学予想の証明に取り憑かれた青年と、暗号解読に人生のすべてを捧げた宝探し人の行く末を追う「イヴの末裔たちの明日」ロボットが労働の大半を担うようになった未来、首を言い渡された男の行く末は……「まごうかたなき」遠い未来。温暖化のすえ荒れ果てた大地でどうにか命を繋いでいる人の集落に怪物がやってくる……「方舟の座席」異星人によって人類の大半が滅亡させられた時、衛星軌道で生き残った人は…… 『Genesis 白昼夢通信』創元日本SFアンソロジー Kindle版、2019.12.20、1980円 【収録作】 高島雄哉「配信世界のイデアたち」 石川宗生「モンステリウム」 空木春宵「地獄を縫い取る」 中村融〔エッセイ〕「アンソロジーの極意」 川野芽生「白昼夢通信」 門田充宏「コーラルとロータス」 西崎憲〔エッセイ〕「アンソロジストの個人的事情」 松崎有理「痩せたくないひとは読まないでください。」 水見稜「調律師」 『Genesis されど星は流れる』 創元日本SFアンソロジーKindle版、2020/8/28、東京創元社、2090円 【収録作】 宮澤伊織「エレファントな宇宙」 空木春宵「メタモルフォシスの龍」 オキシタケヒコ「止まり木の暖簾」 池澤春菜×下山吉光〔対談〕「プロの覚悟を届けたい――朗読という仕事」 松崎有理「数学ぎらいの女子高生が異世界にきたら危険人物あつかいです」 堀晃「循環」 宮西建礼「されど星は流れる」 折輝真透「蒼の上海」 『小説宝石』2021年7月号 2021.6.22、光文社、818円 “主人公が●●〈擬人小説〉特集” 黒木あるじ「春と殺し屋と七不思議」七不思議を処分する そえだ信「いみじく」カラオケマシンが…… 藤崎翔「勇者たちのオフ」ゲームキャラクタたちのオフタイム 松崎有理「山手線が転生して加速器になりました。」 松崎さんのが一番のおバカSFですなあ(笑) SFマガジン2021年6月号 2021.6.1、早川書房、1200円 《異常論文特集》【収録作】 「INTERNET2」木澤佐登志 「裏アカシック・レコード」柞刈湯葉 … 続きを読む

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《草紙屋薬楽堂ふしぎ始末》シリーズ完結記念著者インタビュー(丹地陽子作品集)

『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末』平谷美樹著、丹地陽子カバーイラスト 2016/10/15、大和書房、680円 「謎を解いて、見事に怪異を鎮めてみせるよ」 時は文政、江戸の通油町にある本屋・草紙屋薬楽堂に戯作を持ちこんだのは、地味な三筋格子の着物を粋に着こなした、鉢野金魚。薬楽堂に居候する貧乏戯作者・本能寺無念とともに巻き込まれるのは、あやかしの仕業とも囁かれる怪事件…… 『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 絆の煙草入れ』平谷美樹著、丹地陽子カバーイラスト 2017/5/15、大和書房、680円 「気の強ぇ女が二人――こいつぁ危ねぇ組み合わせが出来上がっちまったな」 時は文政。江戸の通油町にある本屋、草紙屋薬楽堂の面々に、曲亭馬琴に認められた武家の女、只野真葛が加わった。売出し中の女戯作者・鉢野金魚(はちのきんとと)と貧乏戯作者・本能寺無念(ほんのうじむねん)、もと御庭番の読売屋・北野貫兵衛らとともに、真葛は怪異がらみの噂と企みの背後の闇を探り始めるが…… 『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 唐紅色の約束』平谷美樹著、丹地陽子カバーイラスト 2017/12/15、大和書房、680円 「あたしはあんたがどこへ行ったって、必ず見つけてあげる」 時は文政、江戸の通油町にある本屋・草紙屋薬楽堂が特別に誂えた大切な表紙紙が盗まれた。知恵者の売れっ子戯作者・鉢野金魚と貧乏戯作者・本能寺無念は、金魚の遠き友への想いがこもった唐紅色の紙を取り戻すために、現場となった表紙仕立屋・播磨屋を訪ねるが……。 『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 月下狐の舞』平谷美樹著、丹地陽子カバーイラスト 2018/10/15、大和書房、680円 「見えないかい? 月明かりの中の妖しく美しい狐の舞が」 時は文政、ある雨の日、江戸の本屋・草紙屋薬楽堂に持ち込まれたありふれた人情噺の裏には、禍々しくも哀れな狐憑きの噂が……。 推当物を得意とする女戯作者・鉢野金魚と貧乏戯作者・本能寺無念、武家の女・只野真葛、高名な父を持つ女絵師・葛飾応為ことお栄は、切ない出口なしの物語を「一番の結び」に導く大芝居を計画する。 『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 名月怪談』平谷美樹著、丹地陽子カバーイラスト 2019/9/15、大和書房、680円 「次の百物語では必ず怪異が起こる」 時は文政、推当物が評判の女戯作者・鉢野金魚は、武家の女・只野真葛、貧乏戯作者・本能寺無念らとともに、怪異の謎を解き明かすべく、亡魂が現れるという百物語に参加するが……。 『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 凍月の眠り』平谷美樹著、丹地陽子カバーイラスト 2022/1/15、大和書房、740円 「生ける屍 本所深川反魂の宴」 ──時は文政。推当物が人気の女戯作者・鉢野金魚と貧乏戯作者・本能寺無念は、墓に埋められた死体が生き返ったとの噂を聞き、その真相を探ろうとする。 「本草学者 未練の訪れ」 若き本草学者が亡くなったあと、書物屋に持ち込まれた蔵書。幽霊と書き込みの無い本をめぐる謎とは。 「丑の刻参り 呪いの行方」 許婚に裏切られた女の呪い。いったい女の身に何が起こったのか、裏切った侍の真意は…… 「雪女郎 凍月の眠り」 吹雪の日に姿を消した薬楽堂短右衛門の娘・けいの足取りを追い、六部の装束を纏った童女が誘う空き家に踏み込むが、そこに居たのは…… 『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 凍月の眠り』の帯をとったバージョンです。 著者インタビューの本文中にもある通り、金魚さんの艶姿は、「丑の刻参り 呪いの行方」での出で立ちと藁人形。「生ける屍 本所深川反魂の宴」のモチーフが右上のさらばえた両手。 「本草学者 未練の訪れ」は背景で散らばる和書、「雪女郎 凍月の眠り」はたぶん雪景色と黒い蝋燭と人魂かなあ 『丹地陽子画集』丹地陽子著 2121.10.20、パイインターナショナル、1800円 丹地先生から許可が出たので掲載 SF・ファンタジー系の装画がわりと多いような。 ○「アニマ・ソラリス」で取り上げたことのある本の装画 上記《草紙屋薬楽堂ふしぎ始末》シリーズ全6巻 … 続きを読む

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『国萌ゆる 小説:原敬』関連資料

『国萌ゆる 小説:原敬』平谷美樹著、浅野隆広装画 2021.10.15、実業之日本社、1900円 日本初の本格的政党内閣を率いた政治家、激動の生涯。理想の国家を目指した平民宰相・原敬。 没後100年記念、傑作大河巨編! 憲政史上初の「平民宰相」原敬。 盛岡藩士の子として生まれ、戊辰戦争での藩家老・楢山佐渡の死に際し新しい国造りを志す。 維新後士族をはなれ平民となり、新聞記者、外交官、官僚として頭角を現し、政治の世界へ転じたのちは藩閥政治から政党政治への刷新を掲げる。 第19代総理大臣となり日本の政党政治、民主主義の基礎を築くが、1921年11月4日、東京駅で暗殺される。 原の出身地・岩手在住の歴史時代作家が、理想を追い続けた稀代の政治家、そして家庭での知られざる等身大の姿も描ききった、渾身の大河小説。 岡山の山陽新聞2021年10月3日(日)9面掲載の「あす第100代首相誕生」と銘打たれた特集記事 右に戦前戦後の「歴代首相の変遷」と、左に歴代首相の出身地の図が入っています。節目の100代首相と言うことで、こういう特集記事がくまれたのでしょうね。 「帝国議会を尊重するよう求める声が高まった大正デモクラシー期の1918年、立憲政友会総裁だった原敬が19代に就いた。初の本格的な政党内閣とされる。」と記されています。(右の図では1920年初のメーデーと記された写真から、24代の加藤高明氏のところに線がつながってますが、これは誤りで、原敬氏と結ぶべきですね) 岩手県出身の首相としては、原敬・斉藤実・米内光政・鈴木善幸と4名が。18県が0であることを考えると、多い方です。ちなみに岡山県出身者は、犬養毅・平沼騏一郎・橋本龍太郎の3名です。

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岡本俊弥先生著者インタビュー関連本

岡本俊弥氏の著作には、最新の知見を基にしたコアSF系の短編と、幻想色の濃いファンタジー系の短編がありますが、その境はシームレスに繋がっている感じです。 “新しい酒は新しい革袋に盛れ”とは、よく聞く警句の一つですが、岡本俊弥氏のSF系短編は、“新しい酒を古い革袋に盛る”ことで成功している珍しい例だと思います。SFは扱う題材が題材だけに、あまり懲りすぎると“宇宙人を抽象画で描く(©今岡清)”ことになるので、ひょっとしたらSFにおいては違う意味の警句になるかも。 そんな中でも、特にSFファンにお薦めなのは“機械の精神分析医”シリーズ。 主人公は、機械の故障解析を行う調査会社に属し、一般には”Behavior Analyst of Things:BAT”通称“機械の精神分析医”と呼ばれる。(以下BAT) 設定の解説としては、“「深層学習」はプログラムではない。仮想的なニューロ・ネットワークによるパターンマッチングが基本なのだ。数式を解いて答えを出しているわけではない。そういう機械の内部動作を、手続き型のプログラミング言語のようにデバッグすることはできない。機械がなぜそうしたのかを知るために、機械専門のアナリストが必要になる。”(以上引用) 以下、ネタバレのところは白いフォントにしていますので、未読の方は無理に見ようとしないで下さい(笑) また、これだけの内容とページ数がありながら、380円という価格はコスパ抜群だと思います。Kindleアンリミテッドの会員の方は無料で読めますし。 「岡本ワールド」、お薦めです。 『機械の精神分析医』岡本俊弥著 2019.7.7、スモール・ベア・プレス、Kindle版、380円 収録作: 「機械の精神分析医」BATシリーズ 無人軍用機が事故を起こし、事故の原因として、インテリジェント・ボルトが疑われる。極めて限られたセンサしか持たないIoTボルト内のストレージに、なぜか「酷薄な笑みを浮かべる金髪の少女」の画像が紛れ込んでいたのだ。 「機械か人か」BATシリーズ TOP500の一位である国産スパコン「垓」での創薬研究に従事する研究者から楳木に依頼が届く。「垓」内部からの、出所不明の救いを求めるメッセージが届いたというのだ。「垓」は、物理シミュレーションで感染症に有効な薬を瞬時に探すこともできる能力がある。 (この方法は、新コロナウィルスに合致したmRNAを製造する過程と同じだなあと思ったいたらインタビューでも言及されてます。以下ネタバレあり) 実はその「垓」と「量子コンピュータ」を結合させて兵士のスーパー脳を開発するプロジェクトでの出来事だったのだ。というわけで、題名の「機械か人か」は二重三重の意味を持ってくる。 「にせもの」BATシリーズ 人事部に、VR面談で採用予定の人間が、実在の人間ではないのではないかとの垂れ込みが寄せられた。(以下ネタバレあり) 電子的に生成された魅力的な人間のアバター(実在はしてない)の事案。機械知性なら、最も人間性を発揮する模倣ができ、年期を積んだ人間ほど簡単にだませる。なぜなら経験こそが機械学習のポイントだからだ。←なんとそうなのか! 「衝突」BATシリーズ AIによる自動運転のドローン同士の衝突事故の話。自動運転車に搭載されたAIが「トロッコ問題」をどう解くかというと、八島游舷先生の星新一賞受賞作「Final Anchors」もありますが、あちらが理知的な構成とエモーショナルな展開であるのに対して、こちらは、本質的でクールであると言えると思います。。 「シュムー」BATシリーズ 倒産寸前の企業を買い取り、AI導入により事務職員を極限まで減らし利益がでるようにすることによって収益を上げて大きくなった会社からの依頼。 「シュムー」とは、入力と応答とのマップを多層に積み上げていくと、三次元の図形 が見えるようになる、それをシュムーと呼ぶ。(以下ネタバレあり) 赤字になった会社の欠陥をそのまま引き継いだAI化された会社は、更なる劣化も凄いスピードで進むというのはなんか本当ぽく聞こえる。 「マカオ」 急なマカオへの出張命令。それが総ての発端だった。チケット料金の関係で弾丸ツアーとなったその出張は、マカオのカジノリゾート誘致のプロジェクト絡みであった。 「人事課長の死」 AIによる多方面からの人事評価、その結果は絶対だった。今まで肩を叩く側だった人事課長は、ある日解雇を告げられる。そうして次に就くべき職業はアクターだと告げられる。(以下ネタバレあり)アクターといっても、AIが書く小説の肉付けに使われる経験・記憶を提供する役回なのです。 「ノンバルとの会話」 ノンバルは、道路標識を思わせる形をした会話を主体とするコミュニケータの一つ。収集した仕草や顔の表情・声から相手の感情の動きを読み取り、相手に最も適した声質と適切な相づちによって、人の情動を操ることが出来る。そのノンバルが引き起こした思いもかけない災厄を描く。 「摩天楼2.0」 旧来の友人から、自宅に招待したいと連絡が届く。そこは摩天楼と呼ばれる神戸にある高さ2.5kmにも及ぶ超高層建築の中だった。 「ビブリオグラフィ」 … 続きを読む

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『眉村卓の異世界通信』関連本

『眉村卓の異世界通信』「眉村卓の異世界通信」刊行委員会編集 2021/6/30、オンデマンド版、1980円 ●第一章 父のこと 眉村先生(藤野恵美)/そして。眉村さん追悼(谷甲州)/ 眉村さんのこと(円城塔)/ その果てを知らずについて(小林龍之)/父のこと(村上知子) ●第二章 眉村さんのこと 秋 あきら/芦辺拓/綾崎隼/石黒みなみ/石坪光司/上田早夕里/江坂遊/大熊宏俊/岡本俊弥/川端由香里/木下昭南/木下充矢/上坂京子/児島冬樹/小浜徹也/小林まゆみ/斎藤晋/佐倉希望/椎原豊/雫石鉄也/芝崎美世子/清水杏奈/菅浩江/瀬戸みゆう/妹尾良子/高井信/髙鍋學/竹本健治/田中和子/田中哲弥/CHARLIE/中西秀彦/中野和代/橋元淳一郎/浜田美鈴/林譲治/柊たんぽぽ/緋色比加ル/東野尚子/深田亨/福田和代/藤本あずさ/牧野修/まこと/まつもと みか/真弓創/深山 孝/森香奈/森岡浩之/盛田千里/山崎好志子/山本由樹/山根啓史/渡邊純代/和田宜久 (眉村卓にちなんで寄せられた文集、著者名五〇音順に掲載) ●第三章 SF作家・眉村卓の六十年 SF作家・眉村卓の六十年(山岸真)/ 詩とは何かと問われたら(山田兼士)/眉村卓の初期詩篇について(服部誕)/ 眉村卓さんのこと(祝井堅太郎)/日生を訪ねて――峠からヨータイ日生工場へ――(堀晃)/澤田郁子さんに聞く コピーライター時代の眉村卓さん/対談 眉村さんの光輪(田中啓文×北野勇作)/ インタビュー村上知子さんに聞く ●第四章 夢まかせ 夢まかせ(単行本未収録短編全文掲載)/卓通信 全10回全文掲載 ●第五章 眉村卓著作リスト 眉村卓著作リスト・眉村卓著作リスト解題(岡本俊弥)/眉村卓映像化・ラジオ化作品リスト(石坪光司) 眉村卓さんの葬儀会場には、久しぶりに顔を合わせるグループが幾つか出来上がりました。誰からともなく、いつか「偲ぶ会」を開きたいという空気が生まれたのもこの時です。 しかし、年が明けてからの新コロナ禍で、一周忌での開催は見送らざるを得ません。今年になっても終息の気配はなく、三回忌に併せての開催も難しい情勢です。リアルな世界で眉村ファンが語り合うイベントは不可能な時代になったのかもしれません。 ひそかに結成されていた「眉村さんを偲ぶ会」実行委員会(仮)は「眉村卓の異世界通信」刊行委員会と改称し、当面の活動目標を記念誌の発行に切り替えました。 異世界通信とは、長年眉村さんが続けた異世界との交信記録であり、異世界にいる眉村さんへのファンからの送信でもあります。多くの方に賛同いただき本書が刊行できました。(本書のまえがきより抜粋) 『チャチャヤング・ショートショート・マガジン9 追悼・眉村卓先生』 小野霧宥/和田宜久/柊たんぽぽ/雫石鉄也/岡本俊弥/野波恒夫/深田亨/大熊宏俊/南山鳥27/ミラディス・ジョアン (著) 2020/2/10、チャチャヤング・ショートショートの会、Kindle版、99円 70年代初頭、関西地区で放送された深夜ラジオ番組「MBSチャチャヤング」、その木曜日担当パーソナリティが、当時36歳新進気鋭のSF作家であった眉村卓さんでした。 パーソナリティがそんな方でしたから、自然発生的に「ショートショートコーナー」が生まれ、 … 続きを読む

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町井登志夫先生著者インタビュー関連書籍

#mce_temp_url# 『量子少女(クォーク・ガール)1』町井登志夫著、Dick Thomas Johnson写真 2017/11/7、アドレナライズ、kindle版、770円 藤川コスモ。うちの高校でトップクラスの美少女だ。彼女に関してはいくつも都市伝説が生まれていた。中でも極めつきなのが、別名“量子少女”。彼女は「観察不可能」だという。クラスメイトだったはずが、なぜか次の日には隣のクラスにいる。ただ、そんな気がするだけで、誰も不思議には思わない。なぜなら、世界が変わると同時に、みんなの記憶も入れ替わってしまうのだから。だけどある日、ぼくは気づいてしまった。コスモが変えた世界を“縫う”ことで修復している少女・斉藤真綾に出会ったことがきっかけだった。 『量子少女(クォーク・ガール)2』町井登志夫著、Dick Thomas Johnson写真 2019/11/1、アドレナライズ、kindle版、770円 藤川コスモ。彼女は右手を振るだけで世界を変える。今まであったものはなかったことになり、今までなかったものがこの世に突然出現する。それが彼女の生まれついての特殊能力だ。不審な男たちが学校の周りをうろつくようになった翌日、突然、コスモと連絡が取れなくなってしまった。時空の歪みを修復できる斉藤真綾と、量子の波の影響を受けない犬飼研の二人は、コスモの行方を案じて捜索を開始。しかし彼女は、極秘の国家プロジェクトに協力するため、岩手県にある地下研究施設に保護されていた。 『電波次元の巫女』町井登志夫著、稲荷茶緒デザイン 2017/9/5、アドレナライズ、kindle版、770円 大平淳一は地味で平凡、クラスの中でもまったく目立たない高校生。念願のスマホを手に入れたものの、友達がいないので誰からの着信もない。それどころか、彼のスマホにだけ異変が起き始めた。原因がわからず混乱していると、芸能界でも活躍する学校一の美少女・純夏(みか)が声をかけてきた。彼女に半ば強引につれられてやってきたのは特殊な病院。ベッドの上には、事故で寝たきり状態となり、生命維持装置や様々な電子機器に繋がれた一人の少女・深秋(みあ)。彼女は警告した、「あなたのスマートフォンの中に“何か”がいます」そして彼女こそ、世界を覆う“異変”に気づいた最初の人間だった…。 『生き髪』町井登志夫著、Petras Gagilas写真 2018/2/1、アドレナライズ、kindle版、770円 気は強いがその美しさゆえに街中の視線を集める女・リエ。彼女を巡って、巨躯の筋肉男・中島、天才的な格闘センスを持つ優男・浦浜は、台風が吹き荒れる海岸で拳をまじえる。だがその頃、三人が通う“瀬島大学”では異変が起きていた。頭に茶髪を突っ立てた講師や学生が現れ、ふらふらと歩き回っている。変なカツラでも被っているのか、とバカにする周囲の者たち。だが、彼らは後悔することになる。その茶髪は、次々と人間たちを襲い始めたのだ…! 『スキール・クィーン』町井登志夫著、Robert Moran,Yupeng Wu写真 2018/3/26、アドレナライズ、495円 伊月亜希子はごく平凡な女子大生。軽自動車であるスズキのKeiが愛車である。ある夜、咄嗟に繰り出した慣性ドリフトで、親友ユリを襲った人身事故を未然に防いだ。その瞬間を目撃した「キラー・クィーン」のリーダー、鷺島麗に声をかけられる。「私たちと“バトル”をしなさい。負けたら言うことを聞いて」……なんと彼女たちは、走り屋の間ではカリスマ的な人気を誇る日本屈指のレースチームだった! デパートの立体駐車場で、愛知県警前で、長久手の峠道で、熱い「バトル」が始まった。ユリの恋人和宏が所属する走り屋チーム「名古屋式」と「キラー・クィーン」の抗争に巻き込まれた形になってしまった亜希子。だが、嫌々ながらもハンドルを握る彼女のドライビングテクニックは、本物だった! 『ミューズ叢書<4>SF往復書簡』町井登志夫・上田早夕里共著 2018.2.10、オフィス・トリプルツー、Kindle版、440円 作家同士が行ったメール対談の記録。今回は町井登志夫と上田早夕里。ふたりとも小松左京賞出身で、小松左京賞の話や創作論、SF・映画・漫画の話など。後半には『電波次元の巫女』『量子少女』『破滅の王』などの執筆にまつわる対談もあり。 町井登志夫著、レイチェル・西,丸山真理絵 小学館電子書籍、各巻220円、honto電子書籍 書影は、19~30巻。 《婚活!フィリピーナ》の前回のインタビューはこちら

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橋元淳一郎先生著者インタビュー関連本

『空間は実在するか』橋元淳一郎著 2020.12.12、集英社インターナショナル新書、840円 【第1章 相対論がわかれば、時間と空間の不思議がわかる】 相対論なくして文明生活は送れない 【第2章 光速で動けば時間は止まる】 ロケットに乗った人から相手の時計を見ると?光速は誰から見ても一定 【第3章 さらに不思議な一般相対論】 加速し続けるロケットは光速に迫れるか?時間と空間は幻影である 【第4章 空間と時間の哲学的考察】 空間と時間はこの宇宙の「器(うつわ)」心の中に空間はあるのか? 時間は流れない?未来からの光はなぜか届かないパラパラ漫画はなぜ動くのか? 【第5章 物質と生命の狭間】 拡散した赤インクは元に戻るか?不可逆現象と時間の矢。モノの動きは記憶が生み出す 【第6章 生命と時間の流れ】 時間は生命の中に過去と未来は峻別されているのか?生命は負のエントロピーを食べる。最初の生命が生まれた環境。オートポイエーシスに欠けている時間の発見 【第7章 物質が空間を作り、生命が時間を創る】 万物の理論宇宙の階層構造。無意識と自己意識の階層構造。ふたたび実在と幻影(イリュージョン)について。未来からの光が見えない理由? 《SF・サイエンス・エッセイ》 ◆第1巻『プラトンの洞窟』 ◆第2巻『エピキュリアンの夢』 ◆第3巻『デカルトの亡霊』 ◆第4巻『幻想の永劫回帰』 ◆第5巻『モナドあるいは唯識』 ◆第6巻『主観というブラックホール』 ◆第7巻『神と科学の退場』 ◆第8巻『超知性原理』 『生物と無生物の間』福岡伸一著 2007.5.20、講談社現代新書、740円 生命とは、実は流れゆく分子の淀みにすぎない!? 「生命とは何か」という生命科学最大の問いに、いま分子生物学はどう答えるのか。歴史の闇に沈んだ天才科学者たちの思考を紹介しながら、現在形の生命観を探る。ページをめくる手が止まらない極上の科学ミステリー。分子生物学がたどりついた地平を平易に明かし、目に映る景色がガラリと変える! 構成が、ワトソンの『二重らせん』に似ている。著者の心象風景から、動的平衡の概念にたどり着くまでを描いた。 『福岡伸一、西田哲学を読む 生命をめぐる思索の旅』 池田善昭・福岡伸一共著 … 続きを読む

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平谷美樹先生著者インタビュー関連本・リンク

『鍬ヶ崎心中』平谷美樹著、中島千波装画 2018.3.12、小学館、1700円 2018年、維新から150年。 『鍬ヶ崎心中』の舞台は盛岡藩宮古。鳥羽伏見に端を発し箱館戦争に至る旧幕府と新政府が死闘を繰り広げる戊辰戦争の最中、宮古湾鍬ヶ崎で、幕府の復活を信じて最後の死に場所を求める青年・和磨。その一途な志を抱く男の姿に心を寄せる女郎・千代菊の悲しい恋の物語。最後に待ち受ける二人の運命が、ただただ眩しく神々しい。 震災から7年となった宮古の地。いにしえから脈々と人々が息づいていたことを、世に知って欲しいという著者の思いが伝わってくる。 2021年に出た文庫版(電子版)の表紙、たぶん和磨と千代菊、素敵だとは思うのですが、ちょっと美人&格好良すぎ(笑) 書評リンク 縄田一男先生 『大一揆』 『鍬ヶ崎心中』 《採薬使 佐平次》 『義経暗殺』 『柳は萌ゆる』 雨宮由希夫先生 『大一揆』 『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 名月怪談』

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