「松崎有理先生著者インタビュー」特設ページ
『あがり』著者インタビュー
前編
後編 東京創元社、小浜さんにもご参加頂いてます。

『代書屋ミクラ』 『洞窟で待っていた』著者インタビュー




松崎有理先生、2025年 第56回星雲賞受賞おめでとうございます
( ^_^)/q□☆□p\(^_^ ) カンパァーイ!
「松崎有理先生著者インタビュー」特設ページ
『あがり』著者インタビュー
前編
後編 東京創元社、小浜さんにもご参加頂いてます。
『ペンギンSFアンソロジー上下巻』九頭見灯火編
2025.5.25、東京銀経社、上下巻4300円
「BOOTH」にて販売中
現在、残り10セット以下になっています。
後書きによれば、上巻がSF系短編、下巻はペンギンと人間が織りなす物語のアンソロジーになっているようです。
7月末くらいから、上巻のみ、下巻のみの販売も始まる予定みたいです。
『貸し物屋お庸謎解き帖 絵草紙と隠金』平谷美樹著、丹地陽子装画
2025.5.15、だいわ文庫、924円(税込)
「十六文の貸し物」軽業を披露する旅回りの童が全財産を損料にして借りた物とは?
「風鈴を三十」深夜の店に忍び込み、何も盗らずに出て行く賊の正体は?
「絵草紙と隠金」絵草紙に描かれた隠金の言い伝えの虚実は?
「名残雪の別れ」庸の家に現れた赤子の化け物が家人を脅す目的は?
『星群 SEIGUN95』、創作集団「星群の会」、2025.3.31
星群の会の半世紀の歩みの(54年間)総集編。SF特集号
おめでとうございます。 目指せ100周年 (^o^)/
「無名戦士たち」松本優
お仕事系SF
自治体職員の解雇が仕事の私が向かったのは、某主要都市の市役所だ。そこでは相も変わらずコンプライアンスに反した時代遅れの職員が働いていたのだが・・
あっと驚くオチが面白い一作。特に市役所職員とのやり取りが面白い(笑)
「赤のそのまた外側の柔らかな光」椿広子
スペキュレイティヴ・フィクション=SF
悠久の年月の果ての物語。一種の思考実験(哲学)としても読むことが出来ます。ボルツマン脳に関しては、山本弘さんの短編で初めて読みましたが、この短編でも効果的に使われてますね。理系のエッセイとしても出色。
題名通りだとすると「遠赤外線」関連の話かと思ったのは内緒(汗;)
「秘密の入江」中西秀彦
ハッピーエンドの生物学SF。
夏のある日、別荘を訪れていた僕は好奇心に負け、近くの浜辺の立ち入り禁止の金網の中に入ってみた。そこで、優しく幽閉されているとおぼしき極めつきの美少女と出会うが……
「泡の影」石坪光司
AI系? 「冬のマーケット」系ともいえますね。
優れた科学者で大金持ちのロッキン氏が亡くなり、執事兼秘書役だった私の元にロッキン財団から調査員がやってきた。ロッキン氏はデジタル脳への意識転送の実験中に亡くなった(所在不明になった)のだが……
石坪さんが最近追求している意識や認知、世界についての考察がよく現れている作品。ラストのオチはお見事 (^o^)/
「惑星暗闇の森」岡本俊弥
岡本さんが得意とする未来史系SF? 異星生命体の描写が凄い。
それは虐殺から始まった。人類の放った深宇宙探査船が発見した惑星には知的生命体と文明がみられたため、人類が入植するために抹殺の対象となった。宇宙を渡る基地母船の中で誕生した私は、その荒廃した惑星の上を連絡艇で毎夜飛行するのが任務だ。そして惑星にはサーキットと呼ばれる不可解なキューブが大量に見つかっていた。
林譲治先生の《星系出雲の兵站》と酉島伝法先生の異星生物観が組み合わさったような作品。贖罪と諦観を根底とし、異星生物の思考・思索と人類のそれが混合されたドロドロの海から何が生まれるかを考察したような読後感です。まあそこが魅力で面白かったし、異星生命体が不可解なままの存在であるところも良かったです。
「扉の図鑑」「てるてる坊主」深田亨
ホラー系SF。いったい何が起こったのかを考えると、特に物言わぬてるてる坊主の話が怖い。
「グフの火祭」「永遠のスタジアム」「海辺の物語」雫石鉄也
SFショートショート。
ロボット達が延々とベースボールを繰り広げるスタジアムが可笑しくも切ない。まあ、人間のファンもロボットのファンも、端から見るとたいして変わらないかも(汗;)
『神獣夢望伝』武石勝義著、zunko装画
2023.6.21、新潮社、Kindle版1683円、単行本1780円(税込)
くり返し見る夢の景色を探して旅立つ少年、恋人を取り戻そうと村を出奔する青年、一度は愛した男に裏切られた女、政争と権謀術数の渦に巻き込まれる人々――不条理な運命に翻弄され抗う先に救いはあるのか。キャラクターの濃さとストーリーの構成力を選考委員から絶賛された、日本ファンタジーノベル大賞2023受賞作。
現在発売中の「まどいのいきもの 銀河生物観察記」連載一回目が掲載されたビッグコミック3月増刊の表紙です。
この表紙を目印に買いましょう!(^o^)/
宇宙からの放射線(γ線?)の影響が、地球の生物に影響したらという生物系SF。
永田先生の著者インタビューはこちら!
『東京銀経社アンソロジー いつかあの空を越えて』九頭見灯火編
2024.11.29、東京銀経社、2550円(pdf版、書籍版は売り切れ)
「BOOTH」にてpdf版販売中
あぼがど 「セリとナズナとふたりの宇宙船」
14歳のセリとナズナは幼馴染み。しかしナズナは実のところ帝国皇室の皇女殿下でもあらせられるのだ。そして隠されていた宇宙船「戦列艦」を御して敵と闘う……
新 星緒 「都を追われてひとり旅(ただしネコもいます)」
近衛隊長だった俺は、策略にはまり追われるように旅に出た。しかし背嚢にはいつの間にか一匹のネコが。実はこのネコ……
○柏沢蒼海 「Journey Home」
俺は、外宇宙からやってきた敵「イントルーダー」と可変戦闘機に搭乗して闘っているが、奮闘むなしく撃墜されてしまう。死んだと思った俺を助けたのは戦闘機の機外活動ユニットだった。俺の遺伝子情報(精子)保存に拘るユニットの真の目的は?
伊和千晶 「藤の花をみたら思い出しておくれ」
藤の花が好きだった母を亡くした私は、隣の女が我が物顔で家に入り込んでくるに及んで家を出る決意をした。
そして不思議な楽隊と行動を共にした私は最愛の母を探す旅に出る……
確信犯だと思うけれど、語っている主体(文章の主人公)の判別が時々難しくなるのが不思議な効果を上げている。
甘衣君彩 「もう一度。ファンタジーを。」
幼い頃、無邪気に異世界が嫌いな私のもとに、
かんな 「ぼくは明日トマトを買いに行く」
渋皮ヨロイ「ほしのもと」
主人公が彼女に「星の素」を飲まされ、順番に惑星を産んでいくお話し。
僕はアイドルグループのライブ映像の編集をこなしながら淡々と惑星を産んでいく。
『もやしもん』の石川雅之先生にマンガ化して欲しい(惑星が人の姿で登場する『惑わない星』というマンガあり)
○武石勝義 「真字名解記」
松田夕記子「黄金の高野豆腐」
○海猫 「北緯十七度の幽霊」
○平沼辰流 「Lebensunwertes Leben」
鳥辺野九 「オモイ」
秋待諷月 「透明な伝書鳩」
○Yoh クモハ「月経樹」
○蒼桐大紀 「いつかあの空を越えて」
『江戸の性愛業』永井義男著
2024.12.20、作品社、2400円(税別)
復刊コムで販売中!
蔦屋重三郎が生まれた「吉原」だけじゃない!
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▼目次
はじめに
第一章 個人営業のセックスワーカー
–1 夜鷹–茣蓙をかかえた街娼
–2 囲い者–口入屋が斡旋するセックスワーカー
–3 湯女–江戸のソープ嬢
–4 舟饅頭–船上のセックスワーカー
–5 比丘尼–頭を丸めたセックスワーカー
–6 ひっぱり
–7 見世物
–8 地獄
–9 茶屋女・矢場女
–10 娘義太夫
–11 綿摘
–12 芸者
–13 陰間
–14 舞台子
–15 男妾
第二章 ハコモノのセックスワーカー
–1 ハコモノのセックスワーカーの特色
–2 吉原の遊女
–3 岡場所の遊女
–4 宿場の飯盛女
引用・参考文献
著者紹介
『天酒頂戴』平谷美樹著、水口理恵子装画
2024.11.6、小学館時代小説文庫、文庫Kindle版共891円(税込)
1968年晩春。陸奥国の南端に位置する東堂藩で大組藩士として奉職する若侍の左馬之助、重蔵、隼人は、大組番頭から呼び出しを受け、詰所の広敷に座っていた。江戸にいる藩主小笠原是信の意向で、江戸屋敷を守るようにとのお達しだ。
江戸幕府が消滅し、東堂藩も新政府派か佐幕派か、今後の判断を迫られていた。幼い頃から共に過ごしてきた三人だったが、意見は真っ向から対立する。東堂藩が新政府に従うことを決め、上野寛永寺周辺にたむろする彰義隊を討伐する命が下されるが、隼人は彰義隊への加入を志願していた。重蔵は新政府派で、左馬之助は、どうせ自分たちの意見は通ることはないのだから当面は上の者の言うとおりにしておく、と立場が別れていた。
そして左馬之助は、そんな立場がどうこうというより、これからも三人の友情が変わらず続くことのほうが気がかりだと言うのだが……
年代/題名 | 楢山佐渡『柳は萌ゆる』 『大一揆』 |
『天酒頂戴』 | 『鍬ヶ崎心中』 | 原敬『国萌ゆる』 |
1830 | 生誕(1831) | |||
1840 | 左馬之助、重蔵、隼人生(1845?) | 和磨生(1844?) | ||
1850 | 盛岡藩家老・三閉伊一揆(1853) | 生誕(1856) | ||
1860・明治(1868) | 切腹(1869) | 天酒頂戴(1868) | 宮古湾海戦(1869) | |
1870 | ||||
1880 | ||||
1890 | ||||
1900 | 内務大臣(1906) | |||
1910・大正(1912) | 首相(1918) | |||
1920 | 暗殺(1921) |