作成者別アーカイブ: 雀部 陽一郎

雀部 陽一郎 の紹介

SF関係では、東野司さん、橋元淳一郎さん、久美沙織さん、平谷美樹さん、石黒達昌さん、上杉那郎さん、伊藤致雄さんのオンライン・ファンクラブ管理人してます。どうぞ、よろしく。また、懐かしいSFについて語ろうというメーリング・リストも主宰してます。昔は良くSFを読んだが、最近はさっぱりという方は、ぜひどうぞ!(笑) http://www.sasabe.com/SF/

林譲治先生著者インタビュー関連本その2

《大日本帝国の銀河》シリーズ、林譲治著 昭和15年、日華事変が深刻さを増すなか、天文学者にして空想科学小説家の秋津俊雄は、和歌山県の潮岬にて電波天文台の建設に取り組んでいた。中学の同級生で海軍中佐の武園義徳の要請を受けた秋津は、火星太郎なる人物と面会する。男は、地球と大接近した昨年7月27日に火星を発ったと言う。いっぽう戦火が迫る欧州各地には、未知の四発爆撃機が出現していた――。 架空戦記+ファーストコンタクトの新シリーズ開幕。 『大日本帝国の銀河 1』林譲治著、Rey.Hori装画 2021.1.7、ハヤカワ文庫JA、946円、Kindle版851円(税込み) 昭和15年、天文学者の秋津俊雄は、軍部の要請で火星太郎なる人物と面会する。一方、世界各地では未知の四発大型機が出現して―― 『大日本帝国の銀河 2』林譲治著、Rey.Hori装画 2021.4.14、ハヤカワ文庫JA、968円、Kindle版871円(税込み) 地球外の存在であるというオリオン集団は、未知の四発爆撃機によりドイツ・イギリスの戦艦、戦闘機軍を撃破する。その目的は地球侵略なのか? 対話を試みる天文学者の秋津に対し、オリオン太郎は日本国内での大使館開設を要求する。一方、日本海軍に協力する元禄通商の猪狩周一は、ドイツ国防軍情報部カナリス部長の密命をおびて帰国途上、謎の空中戦艦に拉致される 『大日本帝国の銀河 3』林譲治著、Rey.Hori装画 2021.7.14、ハヤカワ文庫JA、990円、Kindle版891円(税込み) 片桐英吉海軍中将を司令長官として臨時編成された第四艦隊が、オリオン集団の拠点をめざして西太平洋を南下していた。そこには首席参謀として乗り組む武園義徳の姿もあった。東京では大使館設立準備班が組織され、猪狩周一と桑原茂一がオリオン太郎との対話を進めていた。 一方、ソ連邦に滞在する秋津俊雄と外務省の熊谷亮一は、オリオン集団が駆使する演算機の真相を探るため、レニングラードのプルコヴォ天文台へと赴く 『大日本帝国の銀河 4』林譲治著、Rey.Hori装画 2021.10.19、ハヤカワ文庫JA、990円、Kindle版891円(税込み) 昭和15年10月。ウルシ―環礁からの第四艦隊撤退を受け、米内首相を中心とする陸海軍統合参謀本部の第一回会合にて、オリオン集団の大使館開設が承認される。宇宙空間から銚子沖へと投下された巨大客船ジン・ガプスを大使館としたオリオン集団に対し、猪狩周一と桑原茂一海軍少佐が日本代表として交渉に向かう。 一方、オリオン太郎らが世界各地で不穏な活動を開始する頃、国際情勢を一変させる驚愕の知らせがもたらされる 『大日本帝国の銀河 5』林譲治著、Rey.Hori装画 2022.1.25、ハヤカワ文庫JA、1078円、Kindle版970円(税込み) 大使館開設と独裁者の暗殺によって世界大戦を回避したオリオン集団。彼らの軌道エレベーター技術によって、秋津俊雄は宇宙空間の拠点ドグマへと招かれる。そこでは、鮎川悦子や古田暁子をはじめ世界各地から集められた優秀な人材が、オリオン集団の教育を受けていた。異なる文明がもたらした科学技術は、人類社会の未来に大きな変化と軋轢を引き起こしていく。ついに明らかになるオリオン集団の目的とは? シリーズ完結 『日本軍と軍用車両 戦争マネジメントの失敗』林譲治著 2019.9.10、並木書房、2750円 日本陸軍は歩兵師団をはじめとする諸兵科の機械化に熱心であった。海外事情にも通じており、たとえば戦車でも列強に劣らない火力と装甲を重視していた。その一方で、兵站は最後まで軍馬中心であり、数少ない自動車は故障で苦労したという証言も少なくない。この矛盾はどこから生じるのか? 関係する資料を読み解くと、日華事変から終戦までの師団数の急増と根こそぎ動員に原因があることがわかる。大本営レベルの戦争マネジメントの失敗が、自動車不足と稼働率低下を招き、最前線の将兵がそのツケを血と汗で払うことになったのである。 『超武装戦闘機隊【下】米太平洋艦隊奇襲!』林譲治著、久保周史装画 2022.9.14、コスミック出版、803円(税込) 昭和16年末、日本はマレー作戦、真珠湾奇襲と、連日の戦勝報道に沸いていた。 そんな中、四トンの爆弾を積んで4000キロの航続距離がある四発重爆撃機を開発する四三計画によって、新型の一六式四発飛行艇が完成する。 初任務で真珠湾偵察に向かった同機は、サルベージ作業によって復活しつつある米海軍の姿を目撃。日本海軍はすぐに、米戦艦群に完璧な止めを刺すため、真珠湾再攻撃を決定する。 陽動作戦により、壊滅的な打撃を与えた日本海軍。さらに、米海軍の新たな基地建設の情報を掴むと、爆装した双胴戦闘機「毒蛇」と新型四発重爆を、ラバウルから出撃させるのであった! 新型双胴戦闘機の活躍を描く傑作戦記シミュレーション、怒涛の最終決戦──!! 【関連リンク】 「SFPWのPixiv版創刊によせて」林譲治 … 続きを読む

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林譲治先生著者インタビュー関連本その1

《工作艦明石の孤独》シリーズ ワープ航法の開発により、 60ほどの植民星系に広がった人類。そのひとつ辺境のセラエノ星系で突如地球圏とのワープが不能となる。星系政府首相のアーシマ・ジャライは、工作艦明石の狼群涼狐艦長に事態の究明を命じる。 一方、セラエノ星系に取り残された地球宇宙軍の偵察戦艦青鳳、 輸送艦津軽もまた、 それぞれの思惑で動き始める。30光年の虚空で孤立するセラエノ星系150万市民の運命は? 究極のミリタリー文明論SF開幕 『工作艦明石の孤独 1』林譲治著、Rey.Hori装画 2022.7.20、ハヤカワ文庫JA、946円、Kindle版851円(税込み) 植民星系のひとつ、辺境のセラエノ星系で突如地球圏とのワープが不能となる。星系政府首相は、工作艦明石の狼群涼狐艦長に事態の究明を命じる。30光年の虚空で孤立するセラエノ星系150万市民の運命は? 『工作艦明石の孤独 2』林譲治著、Rey.Hori装画 2022.10.18、ハヤカワ文庫JA、1012円、Kindle版1000円(税込み) 地球圏とのワープが不能となった辺境のセラエノ星系で、150万市民の文明を維持するため、首相が大胆な政策を断行。一方、隣接星系アイレムで、工作艦明石の椎名ラパーナは、知性体イビスとのファーストコンタクトを始めた。 『工作艦明石の孤独 3』林譲治著、Rey.Hori装画 2023.1.24、ハヤカワ文庫JA、1078円、Kindle版1000円(税込み) アイレム星系・惑星バスラの軌道上に構築されたアイレムステーション。西園寺恭介らは、消息を絶った椎名ラパーナの手がかりを得るため、異種知性イビスの地下都市を探ろうとしていた。そんなとき椎名からの通信電波が届く。 一方、工作艦明石の狼群妖虎と松下紗理奈は、地球圏とのワープ不能の原因を探るため、無人探査機E1によるワープ航路探査実験を開始する…… 『工作艦明石の孤独 4』林譲治著、Rey.Hori装画 2023.4.25、ハヤカワ文庫JA、1100円、Kindle版1045円(税込み) 徐々に明らかになるワープ航法の真実。工作艦明石は地球圏へ航行できるのか? そしてセラエノ星系人類の運命は? シリーズ完結 『コスタ・コンコルディア 工作艦明石の孤独・外伝』林譲治著、Rey.Hori装画 2023.8.17、ハヤカワ文庫JA、1188円、Kindle版1129円(税込み)  150年前に植民されたドルドラ星系の惑星シドンには、人間のような知的生命体ビチマが居た。入植者から家畜同然の扱いを受けたビチマが、実は3000年前のワープ事故により遭難した恒星間宇宙船コスタ・コンコルディアの乗員の末裔と判明。彼らの人権回復が図られる中、ある遺跡でビチマの惨殺死体が発見される。緊迫するシドン社会に対し、地球圏統合弁務官事務所より調停官のテクン・ウマンが派遣されるが…… 【関連リンク】 「SFPWのPixiv版創刊によせて」林譲治 今からでも読める林譲治のミリタリーSF《星系出雲の兵站》シリーズ 早川書房特設サイト 星雲賞受賞コメント 第41回日本SF大賞 受賞のことば 『星系出雲の兵站』シリーズ完結記念トークイベント (林譲治×Rey.Hori×塩澤快浩×福田和代)(デジタル・ケイブ1月イベント。ただし視聴出来るのは会員のみ) https://youtu.be/KRXknqn6Izk 日本SF大賞特別企画:《星系出雲の兵站》著者解題1 林譲治 日本SF大賞特別企画:《星系出雲の兵站》著者解題2 林譲治 日本SF大賞特別企画:《星系出雲の兵站》特別編 キャラクター名の背景について 林譲治 日本SF大賞特別企画:《星系出雲の兵站》イラストアンサー1 Rey.Hori … 続きを読む

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山中ヒコ先生関連書籍

『500年の営み』山中ヒコ著 2012.7.25、祥伝社、Kindle版594円 「あんまり似てなくてごめんね――好きだよ」 亡くした恋人を追って自殺したはずが250年の冷凍保存の末、未来世界で目覚めた山田寅雄(やまだとらお)。世話係として起動したアンドロイドは優しく親身になってくれるものの、亡くした恋人の”3割減”な残念ロボットで――? いじっぱりな青年が愛を受け入れ希望を求めて歩き出す 『イキガミとドナー(上)』山中ヒコ著 2020.9.25、祥伝社、Kindle版644円 「お前の血も肉も全て俺のものだ」戦神と癒し手、魂を預け合う恋。 舞台は未来世界。ある日、平凡な教師の吉野は、国を守る最強戦闘種“イキガミ”の鬼道のドナーだと知らされる。【ドナーの体液は、イキガミの傷を治せる唯一の薬】という衝撃の事実とともに、強制的に鬼道と同居することになった吉野。傍若無人な獣のような鬼道に乱暴に体液を要求されるが、次第にその孤独な素顔があらわとなり――。 「いつかドナーと出会ったら、愛してくれるかもしれない。そう思って生きてきた――。」 『イキガミとドナー(下)』山中ヒコ著 2020.9.25、祥伝社、Kindle版644円 「全部あげるから生きて帰って」恋も知らない戦神に注ぐ愛。 イキガミであるがゆえに孤独に生きてきた鬼道は、恋を知らぬままドナー・吉野に懐き溺れるようにその体を抱いた。やがて吉野への気持ちは恋だと知り、よりいっそう、彼との愛は深まっていく。しかし、その一方で生死をかけたパートナーシップを結んでいる自分たちの運命の厳しさが鬼道の心に重くのしかかり――。 「鬼道は俺が『好き』なんだよ」

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平谷美樹先生著者インタビュー関連書

『貸し物屋お庸謎解き帖 百鬼夜行の宵』平谷美樹著、丹地陽子イラスト 2022.12.15、だいわ文庫、858円、Kindle版858円(書影はKindle版) 「凧、凧揚がれ」“凧の骨を貸してくれ”とやって来た童が心に秘めた願いとは?  「貸家と散り桜」貸家の仲介を頼まれたが“縁起がいい”はずの仕舞屋に居たのは? 「百鬼夜行の宵」坊主の着物を借りに来た二人組、生兵法は怪我のもととはよく言ったもので 「貸し物卒塔婆」大店の跡取り息子で評判の悪い三人組。卒塔婆を十枚借りに来た理由は? 「信輔と十人」安布団を十組借りたいとやってきた元女衒。お庸の立てた景迹は? 「雪と綿帽子」因縁のある陸奥国神坂家の江戸家老橘が、用人の花嫁衣装を借りたいとやってくる。しかも、背格好が同じだから、お庸に届けて欲しいという怪しい依頼だ。  お客が求める貸し物の陰に隠れた悩みや事情を見抜いて収めるお庸の景迹(謎捌き)が痛快な、大人気書下ろし時代小説シリーズ 『渡裸の渡し』平谷美樹著、本田淳装画 2021.4.16、小学館、Kindle版220円 十歳ほどの娘にすぎないむつは、人間を超える力を持つ八百比丘尼になる運命。精神は子供のままであるむつを修行させようと、峻岳坊高星と百夜は津軽への旅に出る。が、むつの持つ力が様々な怪異と霊気を呼び寄せてしまう。千住大橋界隈にさしかかった一行は、さっそく加持祈祷を頼まれることに。 『九つの目の老人』平谷美樹著、本田淳装画 2021.6.18、小学館、Kindle版220円 神に近いものになろうとしている少女、むつを修行させるため、津軽への旅に出た百夜一行。宇都宮の宿に現れたのは、目のない顔を持つ白髭の老人と九つの光の玉。その正体がわからぬ百夜は、いつになく苛立っている。 『聖の思惑』平谷美樹著、本田淳装画 2021.12.17、小学館、Kindle版220円 神になろうとしている少女・むつは、旅先で出羽国に行きたいと突然言い出した。その夜、百夜とむつは師匠の峻岳坊高星も気づかぬ間に攫われてしまう。二人は黄泉の世界に踏み込み、次々と異形のモノたちに襲われる。果たしてこの恐るべき力をふるうものは何者なのか。 『宿坊の夜』平谷美樹著、本田淳装画 2022.4.15、小学館、Kindle版220円 むつの願いで早池峰山詣でに向かった百夜の一行は、雪の夜に麓の主のいない宿坊に泊まることに。 ただならぬ気配を感じながら宿坊に入ると、そこには3人の先客がいた。旅の女のしめ、行商人の為造は怪異が起きていると訴えるのだが、若い僧侶の法稔は頑なにそれを否定する。 『むつとの別れ(上) 八卦置き』平谷美樹著、本田淳装画 2022.6.17、小学館、Kindle版220円 だんだんと神に近づいていくむつを連れて、百夜の一行は八戸藩に入った。そこで未来の出来事を確実に当てて、米問屋や材木商に大儲けさせている占い師の噂を聞く。謎の素性の八卦占い師を招き寄せたむつに、山崎と名乗るその男は摩訶不思議な話を語り始めた 『むつとの別れ(下) 宇曾利山(うそりやま)』平谷美樹著、本田淳装画 2022.12.16、小学館、Kindle版220円 恐山の麓までやってきた百夜一行。いよいよ旅も終局、別れの時は近い。日も陰り、降りしきる雪の中、百夜と当来軒は、むつの導くままに山頂の宇曾利湖を目指し、山道を登り始める。しかし、その後を追う怪しい人影が…… 『図解!江戸時代―意外と住みたい?この町と、この時代!』「歴史ミステリー倶楽部」著、図版・DTP/ハッシィ 2015.10.20、三笠書房、649円、Kindle版617円  江戸時代の複雑な貨幣制度や暦・時刻、不思議なしきたりや多様な刑罰など、時代劇などでお馴染みのこの時代。しかし誤解や間違いも含めて、実際のところは知らないことだらけ!江戸の開発から幕府の統治、武士や庶民の暮らしぶりに至るまで、江戸の町と江戸時代に関する「基本としくみ」を、徹底図解でわかりやすく解説。

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松崎有理先生著者インタビュー関連書

『シュレーディンガーの少女』松崎有理著、佐藤おどり装画 2022.12.9、創元SF文庫、946円、Kindle版851円(税込) 【収録作】「六十五歳デス」すべての65歳に例外なく、プログラムされた死が訪れる世界。 「太っていたらだめですか?」肥満者たちをテレビスタジオに集め、公開デスゲームを開催する健康至上主義社会。 「異世界数学」あらゆる数学を市民に禁じ、違反者を捕らえては刑に処している王国。 「秋刀魚、苦いかしょっぱいか」日々の食卓から、秋刀魚が消え失せてしまった未来 「ペンローズの少女」少年が流れ着いたのは有名な生け贄儀式が残る島だった 「シュレーディンガーの少女」友人の物理学者から謎の実験に参加することを頼まれた……  様々なディストピア世界でたくましく生きのびる女性たちを描いた、コミカルでちょっぴりダークな短編集。 『シュレーディンガーの少女』に挟んであった、松崎先生謹製「販促カード」 『ユリイカ2022年11月号』 特集=今井哲也——『ハックス!』『ぼくらのよあけ』『アリスと蔵六』…マンガを夢みる 2022.10.27、青土社、1980円、Kindle版1980円 青土社の『ユリイカ2022年11月号』の紹介頁 ❖ロングインタビュー ❖今井哲也との遭遇 ❖今井哲也の読みかた ❖オマージュイラストギャラリー ❖再録「三丁目クオンタム団地」「スペースおくのほそ道」今井哲也著 ❖オマージュ短篇「不屈の蛙は青い海をみるか」松崎有理著 ❖描くことの自由とともに「今井哲也主要作品解題」 『ゾンビでわかる神経科学』ティモシー・ヴァースタイネン、ブラッドリー・ヴォイテック、鬼澤忍共著 2017.2.10、太田出版、2200円、Kindle版1760円 【ゾンビ症候群の診断書】 病名:意識欠陥活動低下障害(Consciousness Decit Hypoactivity Disorder/CDHD) 症状:CDHDは後天性の症候群で、患者は活動を意図的に制御できず、無気力で疲れきったような動きを見せたり(運動感覚消失)、喜びの感覚を失ったり(快感消失)、全般的な言語機能障害(失語症)や記憶障害(健忘症)に陥り、摂食などの欲求行動や攻撃的「闘争・逃走」行動を抑えられなくなる。患者はしばしば、見慣れた物や人を認識するのが著しく困難になり(失認症)、持続性睡眠障害が慢性的不眠症という形で表れた結果、やがて「覚醒せん妄」状態にいたる。患者はまた、反社会的行動パターン(人をかんだり食べたりしようとする)も見せ、そうした典型的暴力行為の標的は生身の人間のみに限られる。いっぽう、ほかの感染者に対しては非常に強い向社会的な行動が表れる。その証拠に、感染者は群れ、「群知能」を発揮する。” 『ゾンビ 対 数学 ―数学なしでは生き残れない』コリン・アダムズ著、小谷太郎訳、岡村亮太イラスト 2018.7.31、技術評論社、2398円、Kindle版2278円 第1章 6時間後 - 生ける屍の授業開始 第2章 7時間後 - 生ける屍の鼠算 … 続きを読む

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『虚無回廊』music by 金属恵比寿

『虚無回廊』三冊とCD『虚無回廊』 『虚無回廊』【収録曲】 1,虚無回廊オープニングテーマ 2,魔少女A 3,人工実存 4,虚無回廊エンディングテーマ 5,「ゴジラ・キングギドラ」メインタイトル 6,う・ら・め・し・や 9,巡礼 販売情報はここから CD裏面に乙部順子さん(元・小松左京マネージャー)の紹介文あり “金属恵比寿と出会ったのは、2019年「小松左京音楽祭」で小松左京原作の映画やテレビドラマの音楽を演奏してもらった時。文学の造詣深い高木大地さんが、多くの小説からインスパイヤーされて作曲をされていると知り、小松左京最後の長編『虚無回廊』も音にして、とお願いした。そしてできあがったのが、このアルバムの中の5曲である。『虚無回廊』でロックする浮遊感が心地良い。ありがとう!” 『虚無回廊 文庫本3冊付セット』の特典のCD-Rが二枚付属 (NOT FOR SALE) 特典1,「キング万博」使用の未発表曲2曲収録CD-R 特典2,「魔少女A」の別ミックス収録CD-R

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『SCI-FIRE 2022』

『SCI-FIRE 2022』2022年11月20日 表紙イラスト:せい、表紙デザイン:太田知也、本文及び目次デザイン:斧田小夜とSci-Fire編集チーム 目次:【インタビュー】 「SF×インフレーション×陰謀論  樋口恭介、陰謀論を解体する」(インタビュアー:櫻木みわ) 【創作:インフレーション編】 高丘哲次「小さな黄色い石」、谷田貝和男「パーソナル・スペース」、名倉編「ひものがたり」、鵜川龍史「フリー素材ヨコシマ」、中野伶理「ウロボロスの左腕」、揚羽はな「宇宙を創った男」、進藤尚典/伊藤元晴「てんどん」、十三不塔「ドゥクパ・クンレー二世の華麗なる不始末」 【創作:陰謀論編】 池澤春菜「There is always light behind the…」、仁科星「ユマの導き」、高木ケイ 「トイレから天国へ」、稲田一声「パレイドリア」、甘木零「しぜんかんさつ」、榛見あきる「翼捥羊(よくわんよう)」、藍銅ツバメ「イカが光り君が綺麗で人類は滅亡する」吉羽善「ちりめんじゃこがこっちを見ている」、常森裕介「まちがい落とし」、大木芙沙子「力囲希咄(りきいきとつ)」、河野咲子 「安らかなる彗星」 【レビュー】 升本雄大「『インフレーション/陰謀論』マンガ紹介2022」

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「宇宙気流 No.95」August 2022

「宇宙気流 No.95」発行:SFマガジン同好会、編集:林芳隆、500円 (復刻)横田順彌 初期作品集(5) サイレントスター篇(3)   「黄金の天馬」  1969 (復刻)題名未定新コラム 第三回A 1969 印刷人その三 (復刻)題名未定新コラム 第三回B 1969 加賀見 旭 (復刻)KYUCON特集(第8回SF大会)    KYUCON顛末記          加藤義行    小松左京答える         「宇宙気流」特別取材班    インサイド・Qコン特集!!      インサイド執筆者一同軽薄    九コン駆け足ハイライト      三田皓司    第八回日本SF大会報告    てんたくるす57号 KYUCONレポート号    Qコン自己反省          松崎真治 (評論)「火星年代記」再び        中川龍夫 (翻訳連載)ブラックフレーム(5) スタンリイ・G・ワインボウム 古賀英治訳 SF気流(おたより) あとがき                林芳隆

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高島雄哉先生関連

「ランドスケープと夏の定理」第5回創元SF短編賞受賞作(門田充宏「風牙」と同時受賞)  天才科学者である気の強い姉に、なにかにつけて振りまわされる「ぼく」。大学4年生だった夏に日本でおこなわれた「あの実験」から3年、「ぼく」はまたしても姉に呼び出された。向かった先は宇宙空間――ラグランジュポイントL2に浮かぶ国際研究施設。姉はそこで、宇宙論に関するある途轍もない実験を準備していた……。ゲスト選考委員・瀬名秀明が「(日本SFの歴史を)次の50年に受け渡す傑作」と驚嘆した、新時代の理論派ハードSF。 《機動戦士ガンダム 水星の魔女》 高島先生がSF考証をされている、現在絶賛放映中の《機動戦士ガンダム 水星の魔女》。 高島先生が「cakesに連載された考証についての記事」もかつてはあったのですが、cakesは2022年8月31日に終了したため、《機動戦士ガンダム 水星の魔女》で設定考証をされている白土先生の記事の紹介です。 「レイコの部屋」傑作選 vs.白土晴一さん(設定考証・リサーチャー)-WEB東京創元社マガジン これもとても面白くて、知らなかったこともいっぱいでした(汗;) 「レイコの部屋」

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石川宗生先生関連本

『半分世界』石川宗生著、千海博美装画 2018.1.26、創元日本SF叢書、1900円 収録作:「吉田同名」第七回創元SF短編賞受賞作  ある日突然、19,329人に増殖した吉田大輔氏の奇想天外な物語。長男の親友に吉田大恭(読みは同じ)君がいて、月一で我が家を訪れるのだけれども、面白がってました(笑) 「半分世界」  突然縦に半分となり、世間の目にさらされることとなった家族と、それを観察(ストーカーとも言える)する人々を描いた表題作 「白黒ダービー小史」  全住民が、白と黒のサッカーチームに分かれ、街をフィールドに延々と試合を続ける物語。 「バス停夜想曲、あるいはロッタリー999」  999本のルートのバスが止まるという停留所。いっこうに来ないバスを待ちわびる乗客達の狂想曲(?)(笑) 「石川宗生さん『半分世界』刊行記念・飛浩隆先生によるインタビュウ!」Web東京創元社マガジン 『ホテル・アルカディア』石川宗生著、川名潤装幀 2020.3.30、集英社、2000円 第30回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作 【目次】 1.[愛のアトラス] 「タイピスト〈1〉」「代理戦争」「すべてはダニエラとファックするために」「愛のテスト」「本の挿絵」「アンジェリカの園」 2.[性のアトラス] 「測りたがり」「転校生・女神」「わた師」「ゾンビのすすめ」「No.121393」 3.[死生のアトラス] 「光り輝く人」「饗宴」「恥辱」「100万の騎士」 4.[文化のアトラス] 「激流」「A#」「糸学」 5.[都市のアトラス] 「チママンダの街」「機械仕掛けのエウリピデス」 6.[時のアトラス] 「時の暴君」 7.[世界のアトラス] [アトラス・プルデンシア]  藤井太洋先生との対談で、翻訳紹介するなら「タイピスト〈1〉」が候補という話が出てましたが、私も賛成。小説の中に入り込むとか仮想現実にジャックインする話はよく見かけるのですが、小説の文章をタイプするタイピストに憑依して読者体験を得るという新機軸。どこからこういう発想が出てきたのだろう。もうひとつ、目にするモノは何でも長さを測らないと気が済まない男性を描いた「測りたがり」もお薦め。 “石川宗生『ホテル・アルカディア』刊行記念エッセイ” 高山羽根子先生の『ホテル・アルカディア』書評 児玉雨子先生の『ホテル・アルカディア』書評 藤井太洋先生×石川宗生先生の刊行記念対談 『四分の一世界旅行記』石川宗生著、千海博美装画 2021.4.30、東京創元社、1800円 【目次】「パスポートナンバー TK49494949の叫び」「落下の山村」「笑いを灯す人」「摂氏四五・一度の異邦人」「世界の終わりとアンダーグラウンド・モスク」「時の旅人たち」「浴室」「旅のゆくえ」「ポータブル・ブコウスキー」「オン・ザ・エンディング・ロード」 【特別対談】宮内悠介 × … 続きを読む

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