日別アーカイブ: 2019年12月18日

「《はぐれ名医》シリーズ」和田はつ子著

☆『大江戸ドクター』と《はぐれ名医》シリーズ 「アニマ・ソラリス」の「和田はつ子先生『大江戸ドクター』インタビュー」で、和田先生は、 “わたしの初期の作品に、医者、据物師、同心の三人が力を合わせて事件を解決する《やさぐれ三匹事件帖》シリーズというものがあります。実は『大江戸ドクター』は、彼らの十年後を設定し、医者ー克生中心に描いたものです。ですから三人にはかなりの思い入れがあります。現在、この《やさぐれシリーズ》を改変して、『大江戸ドクター エピソードゼロ』として刊行してはという話をいただいています。” と発言されています。 この言葉通り、『大江戸ドクター』は、《はぐれ名医》シリーズとして刷新されたとも言えましょう。まあ、これから読まれる方は《はぐれ名医》シリーズ だけ読めば事足りると思いますが、ファンの方は『大江戸ドクター』+『やさぐれ三匹事件帖1,2』と、《はぐれ名医》シリーズを読み比べて、どこが改稿されているかチェックされるのも一興でしょう(笑) 『はぐれ名医 事件暦』和田はつ子著、浅野隆広装画 2014.6.10、幻冬舎時代小説文庫、580円 「江戸に住む辰年生まれの者を、五日の内に殺める」という脅迫状が南町奉行所に届いた。木挽町で治療庵をひらく蘭方医・里永克生は、医学の豊富な知識と並外れた洞察力を奉行所に買われ、相次いで殺された辰年生まれの変死体を検分することに。人付き合いの苦手な医者が、死体から得た僅かな手がかかりを基に真相を明らかにする謎解きシリーズ第1弾。 ベスト時代文庫の『恋刀 やさぐれ三匹事件帖』と『三匹の侍捕り物控』を大幅に加筆修正。再構成したもの。 『はぐれ名医事件暦 女雛月』和田はつ子著、浅野隆広装画2015.6.10、幻冬舎時代小説文庫、600円 出産直後に殺された若い女の骸が発見される。赤子が消えているにもかかわらず自死と片付ける奉行所に不審を抱く蘭方医・里永克生。玉の輿を狙った娘達が足繁く通う甘酒屋をつきとめるが、女将はすでに殺され、訪れていた町娘達は行方知れずとなっていた。解明に乗り出す克生の前に立ちはだかったのは、名門武家が糸を引く非道な稼業だった。 ベスト時代文庫の『雪中花 やさぐれ三匹事件帖』を改題し、大幅に加筆修正したもの。 『はぐれ名医診療暦 春思の人』和田はつ子著、浅野隆広装画 2015.12.5、幻冬舎時代小説文庫、580円 十年ぶりに江戸に帰還した蘭方医・里永克生 は、神薬と呼ばれる麻酔を使った治療に奔走 していた。舌癌に苦しむ贅沢三昧の両替商、 痔瘻をひた隠しにする人気噺家、梅毒で鼻を 失った大名家のお世継ぎ……。冴え渡る医術 と並外れた洞察力で、一筋縄ではいかない過 去を抱えた患者たちの人生を蘇らせる。 幻冬舎の『大江戸ドクター』を改題したもの。

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