月別アーカイブ: 1月 2010

ビッグ・オ-との出会い

作・絵:シェル・シルヴァスタイン 訳:倉橋 由美子 出版社:講談社 本体価格:1,500円 ISBN:4061133225 「ぼくを探しに」で自己探索という問題を、そして次はかけらのぼくが大人になるまでを書いているような気がします。いろいろ丸い人を探しているけど、どれも違う。ビッグ・オーとはユング心理学における老賢者であるかいか。かけらはビッグ・オーにたいして、小人、まだ丸になるには年をとっていない人。自分では他の丸い人のようには器用には転がらないけど、ビッグ・オーのころがりかたをみて、自分も丸くなっていく。 人それぞれ10人いたら10通りの解釈の仕方があります。それぞれ自分の思うように思っていったらいいと思います。「ぼくを探しに」続いてビッグ・オーも大人向けの絵本ですね。

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恐竜のなぞ

最近の恐竜ブームにのって恐竜のかっこいい姿とか刺激的に描かれている。絵本としてはいかがなものかというものがある。この絵本も今時のブームに乗って発行されたものでしょうけど、子供が憧れる恐竜のかっこよさはかかれていなくて、土の中からどうやってでてきたとか地味に描かれている絵本です。でも文章は私が見てもわかりやすく、読んでいるうちに恐竜ってこんな風に発掘されたのだと、静かな雨が土に浸透していくように、絵本の文章が静かに知識となって浸透していくのがわかります。派手で攻撃的な恐竜の絵本より、地味だけどわかりやすいこっちの方が好感が持てます。

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たぬきのおつきみ

作:内田 麟太郎 絵:山本孝 出版社:岩崎書店 本体価格:1,200円 ISBN:426503487X 季節は秋、人間がつくった作物を少しだけわけてもらうたぬきさんたちがユーモラス。 「ええのう」「ええのう」「たまらんのう」がたぬきの様子がわかって笑えます。そして人間をつくったものをちょろまかせて、おじぞうさんのだんごもちょろまかして、それでもだんごそれぞれ1個づつ残しているのが笑えます。 姪っ子はたぬきの祭りで一緒にだんごを食べながら月をみたいといっていました。たぬきさんだけが月を愛でて我々人間は月を愛でるということはしなくなりました。でもこのたぬきのおつきみを秋に読ませながら、すすきをとってきて、おだんごつくって姪っ子を含む家族で月を愛でるのもいいものだなと思いました。

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きんいろのライオン

作:唯野元弘 絵:水野 ぷりん 出版社:鈴木出版 本体価格:1,100円 ISBN:4790251764 きんいろのライオンの表紙にひかれて読みました。インドの昔話がもとになっているのだけど、今の力は強いけど、悪友の誘いで悪い方にいってしまいがちな現代の若者にも当てはまりますね。青年期が体力が最高の時期です。そのため暴走しかちになります。このライオンも思慮深い仲間のライオンの指図を受けていたら,何年も生きれたはずなのに……と思ってしまいます。 それから絵が迫力あっていいですね。どのページも若いライオンが載っています。その横で悪にさそうやまいぬが載っています。姪っ子にも本を読ませながら、やまいぬは悪いね。やまいぬみたいな友達と付き合っちゃ駄目よ。姪っ子が成長するにしたがって、やまいぬに甘い誘いを受けないように、妹ママ、おばさんの私がしっかりしておかないといけないと思いました。

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新装 ぼくを探しに

作・絵:シェル・シルヴァスタイン 訳:倉橋 由美子 出版社:講談社 本体価格:1,500円 ISBN:406112983X 9歳のちびに読んであげたけどいまいち意味がわかっていないようでした。この絵本は絵は黒い太い線と完全な丸じゃないぼくがかけらを探しにでかけるだけの話かと思ったら、いろいろ考えていたら青年期にかかる人なら一度は迷うことのある自分探しの絵本だったのです。私も若い頃青年期にユング派で有名な河合先生の著書にはまり、かなり心の深いところまで自分探しをした経験があります。いくら探しても探しても自分があやふやでどれが本当の自分、絵本で言うところのかけらですね、わからなくなったこともあります。結局10年かけて見出した言葉は自分探しをして、どんなぶさいくでもどんなになっていても泣いていてもはじまらない。自分は自分、まあ悪い癖はいろいろあるけど、それも自分で汚いも綺麗も不細工も可愛いもぜんぶひっくるめて自分だからもう仕方がないじゃないのということでした。 青年期に読んだらいい絵本だと思いました。

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かえるとカレーライス

作・絵:長 新太 出版社:福音館書店 本体価格:743円 ISBN:4834013510 野原に池があってかえるがすんでいるのはまあ普通。ところが長先生にかかったら、山がごはんで,山から流れ出る溶岩がカレーなのですよ。非常に不思議。大人ならそれは変だよ~と思ってしまうのですが、子供の純な心はそれを簡単に受け入れてしまうのですよね。最初かえるが「ケロケロケロ」と鳴いていたのに最後で、「カレカレカレー」には笑っちゃいます。姪っ子が今日はカレーないいなといっています。子供って絵本読んですぐ影響されるのですね。良質ないい絵本しか見せられないです。

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