月別アーカイブ: 12月 2010

いいから いいから4

いいから いいから4 作・絵: 長谷川 義史 出版社: 絵本館 税込価格: \1,260 (本体価格:\1,200) 発行日: 2010年05月 ISBN: 9784871101813 おじいちゃんはどんな人にもいいからいいからというのですね。そのおおらかさが好きです。今回は忍術がへたで忍者を首になった忍者。家の中で忍者の忍術修行って面白いですね。おじいちゃんが寝ているとビシッズバッバスッ狙ってうって外れてって怖くないですか。もしかしたらそれで命がなくなっているかもしれないのに。それでもいいからいいから、男の子のよくないよつっこみがいい。にんぽうにんじゃなべ食べたくないよ~。 障子のところに隠れているのは懐かしい顔。長谷川先生は遊び心満載ですね。次のいいからいいから5も読みたくなりました。

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からすたろう

からすたろう 作・絵: 八島 太郎 出版社: 偕成社 税込価格: \1,890 (本体価格:\1,800) 発行日: 1979年5月 ISBN: 9784039600400 この話は今でも通じるお話ですね。同じように学校に行く子どもにも個性があります。この主人公は、学歴重点主義の学校教育の中でははみ出しています。でも、何もしていないということはないのです。ただの天井を飽きることなく見つめたり、窓の外を見つめたり、いろいろ退屈することなく眺めている子どもでした。そんな主人公にも、いそべ先生に出会ってからかわりました。6年生のとき、いそべ先生にあわなかったら「とんま」なまま卒業していたでしょう。主人公の才能?(能力?)何だろう? 自然を観察する力を見て、感心します。そして作者はこのページを描きたかったに違いない。カラスの鳴きまねをするところ、主人公が真似るカラスのいろいろな行動の声が、無音であるはずの絵本から聞こえてくるような迫力を持って迫ってきます。6年間「とんま」だと思われていた主人公がからすたろうと呼ばれる瞬間です。感動しました。

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