月別アーカイブ: 3月 2010

はるですはるのおおそうじ

作:小出 淡 絵:小出 保子 出版社:福音館書店 本体価格:900円 ISBN:4834011550 単純なお話なのだけど春の雰囲気がでていて好きな絵本ですね。姪っ子に寝る前に読んであげたら、ええええねずみさんの家具がみんななくなっちゃうよと心配していました。それに次のページにかけてちらりと次に出てくる動物の絵が載っているので、次は何だよ~と予想して喜んでいました。姪っ子はもうこの春で4年生自分で絵本を読める年頃なのに、私に甘えて寝る前に読んでくれとせびってきます。こうやって甘えてくれるのもずっと続いて欲しいと思うけど、子供は大人が思っている以上に成長してしまうのですね。そう思うと甘えている間にたくさんの良本を読んであげれればいいなと思っています。

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ふゆじたくのおみせ

作・絵:ふくざわ ゆみこ 出版社:福音館書店 本体価格:1,200円 ISBN: 4834006352 おおきなクマさんはちいさなものがすき、ちいさなヤマネくんはおおきなものがすき。だからふたりともなかよし。そんなふたりがお互いのことを思いやった心暖まるお話。 ふくざわゆみこ先生の絵も秋の森の中を茶色で優しく描いて雰囲気ばっちり、それにどんぐりあつめって、子供が喜びそうなアイテムでぴったり、姪っ子もヤマネくんのチョッキはなんとか集められるけど、くまさんのセーターを見つけるって大変だねといっていました。でも、二人がやっとどんくりを集めたときお店は・・・。二人を集めて欲しかったものをみんな知っていたのだね。優しいクマさんとヤマネくんとそれを暖かく見守る森の仲間のお話でした。

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新装版 もじゃもじゃしたもの なーに?

作・絵:長 新太 出版社:講談社 本体価格:1,500円 ISBN: 406132330X 最初題名を聞いたとき、まっさきに思い出したものがある下品なものでした。大人の考えることで許してやってください。子供の絵本のレビューにこんなことをいってしまって……。 こほん、気をとりなおして、「そこにもあそこにもきみのまわりにもじゃもじゃがいっぱい!」と書かれているようにこの絵本は、かにやらもっぷやらおひげから、子供の目からみたらもじゃもじゃしたものいっぱい! 大人は日常のあるもののとて感動もなくもじゃもじゃを見ているけど、好奇心いっぱいのこどもには絵本の中とリアルの世界とか交わって楽しくて仕方がないのでしょうね。長新太先生の原色でどきつく色を塗っているのももじゃもじゃ度をアップさせて衝撃的です。

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11ぴきのねことあほうどり

作:馬場 のぼる 出版社:こぐま社 本体価格:1,200円 ISBN: 4772100334 姪っ子も楽しんで読んでいました。夏休みの読書感想文がやっと書きおわって、読むだけでいい感想文を書かなくてもいい絵本に肩の力も抜けたようでした。 今回は11ぴきのねこがコロッケをつくるお話です。あほうどりを食べたいのなら最初の1羽だけにしとけばよかったものを、よくばるから失敗するのです。その失敗の仕方が明るくて楽しくて、子供が考えそうなものだから子供にはより親しみを感じさせられるのですよね。 姪っ子は今夜コロッケ食べたいと言っています。この絵本のおかげで、コロッケが何個作られるのでしょうね。

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えんふねにのって

作・絵:東 力 出版社:ビリケン出版 本体価格:1,600円 ISBN:4939029387 えんふねとは川のそばのようちえんまで乗せてくれる船のことです。絵を見ているだけで初夏のすがすがしいみどりのなかで、気持ちよく船に乗っているのを感じることができます。ようちえんまで乗せて行ってくれる船ってないはずなのですが、絵が暖かく(作者が子供たちを愛しているからなのでしょうね)本当にえんふねがあってもおかしくないと思えるような物語の進み方です。日本人が持っている理想の原風景みたいなものがあるのでしょうね。 さて物語ですが、ようちえんにいくまきちゃんはえんふねに乗ってようちえんまでいくのですが、アクシデントが。。。降りて歩いて行くのかなと思っていたら、空飛んだ!!! (これにもわけあり)9歳になる姪っ子が空飛んでいるよとびっくりしていました。 ようちえんにはいる子供へのプレゼントにもいいかもしれませんね。

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ふしぎなキャンディーやさん

作・絵:宮西 達也 出版社:金の星社 本体価格:1,200円 ISBN:4323033613 小学2年生の姪っ子の夏の読書感想文(課題図書)にでていたので、ティラノサウルスシリーズで有名なみやにしたつやさんの絵本だった面白いだろうと買いました。 ティラノシリーズではほろりと泣かせてくれるので今度も泣けるのかなと思ったら、最後までわははははのお話でした。でもこの魔法のキャンディーって夢がありますね。小さい頃手塚先生のメルモちゃんでも魔法のキャンディーでとっても魅力的だったし、可哀想アニメNo1の火垂るの墓でセツコが持っていたサクマキャンディーが象徴的に書かれていました。子供にも大人にも色とりどりのキャンディーといったら何かに変身できるのじゃないか、幼い頃のセピア色思い出といったものを夢見ることもありますね。 さて今回もぶたくんは赤いキャンディーを食べて、他の動物を脅かします。悪いことをしちゃあ駄目だよ。だからおおかみ君に連れられて怖い思いするのだよと学校の教育的雰囲気もありますが、このさい無視しましょう。おおかみの大群の中で困っているぶたくんを見てどう思うかがポイントですね。そして白いキャンディーを食べてラストへ……いつもの宮西作品よりも落ちが弱いかなと思います。私的にはラスト白いキャンディーの効果が薄れた後、ぶたくんとおおかみくんの関係がどうなるか、本当の窮地に陥ったぶたくんの運命を意地の悪い考え方をしてしまいますね。

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きょうはなんのひ?

作:瀬田 貞二 絵:林 明子 出版社:福音館書店 本体価格:1,200円 ISBN:4834007529 瀬田先生のアイデアもいいし、林明子先生の絵もちょっと絵柄は古いけどその分暖かいものがこみ上げてきます。 小さい頃、友達の家で同じことをした経験があります。20通ぐらい手紙をおいて、手紙のヒントにそって次の手紙を見つけるゲームです。そして最後には空色の綺麗なビー玉が折り紙の箱にはいった賞品でした。子供同士の遊びだったからその空色のビー玉がその子の一番大事な宝物じゃなかったのかなと思います。私もそのビー玉大事にしています。 さてお話ですが、女の子が部屋の中でいろいろ手紙を書いて、おかあさんが探すというものです。今のおかあさん方は生活のためにパートとか出ていて、子供のこういった遊びに付き合う時間はないかもしれないけど、この絵本が書かれた1979年では世間のおかあさんも子供につきあう時間があったのですね。そして読んでいると時代を懐かしく、子供や親の気持ちもよくわかって優しい気持ちになります。

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