日別アーカイブ: 2009年7月21日

きらきらピンク

作:ナン・グレゴリー 絵:リュック・メランソン 訳:灰島かり 出版社:鈴木出版 本体価格:1,600円 ISBN:4790251950 姪っ子はきらきらピンクという題名にひかれてこの絵本を手にしたみたいです。女の子はピンクが大好き。3人グループも全身ピンクでピンクガールズと名づけられています。主人公は父親と母親の職業から見てもわかるように裕福な家庭ではないと思います。だから親はピンクの服を買ってあげれないし、主人公の女の子が欲しがったピンクのお人形を買うこともできない。主人公の女の子が一生懸命プチお手伝いしてお金を貯めても買うことはできないぐらい高い。父親もトラックを電飾いっぱいにしたいけど、お金がないからできない。教育的に父親の一言で主人公は人形よりも欲しいものはすべて手にはいっていると感じるのが救いです。 ここまでが絵本ナビに投稿した文書です。「きらきらピンク」という一見華やかな題名をつけてその題名にひかれて読もうと思ったものは姪っ子以外にもたくさんいると思います。 ところが本の内容はきらきらピンクに憧れている茶色い服の女の子の話です。この茶色い服も新品ではなくフリマやリサイクルショップで買ってきた服のような気がします。ピンクの人形を買うためにプチ手伝いをしたけど、貧乏人には買えない値段で他の女の子に人形をひきとられていく。頑張っても貧乏人は夢を叶うことができない。それに最後に桜の花とかいろいろピンク集めをして、、ピンクの他に大事なものがあると父親が諭すのですが、たった1Pが2Pだけで、読んでいる子供にはわからないと思います。私でさえ行間を読もうとしても読むことができませんでした。経験から作者は父親にピンクよりも家族の幸せの方が大事だと言っているのだなと思うのですが、経験の未熟な子供にわからそうとするのは無理があります。 恐怖物語の猿の手で、きらきらピンクの人形を手に入れて、そのかわり父親が死んで、ゾンビになってやってきて、きらきらピンクの人形なんていらない。平和で幸せだった時間を返してと言わせたらいいと思います。それだとパクリになるかな?

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