日別アーカイブ: 2010年8月18日

セロ弾きのゴーシュ

セロ弾きのゴーシュ    作: 宮沢 賢治 絵: 赤羽 末吉 出版社: 偕成社 本体価格: \2,000 ISBN: 4039634608 賢治の話はどれも好きですが、音楽(ピアノ)を習っている姪っ子にはこの絵本が喜ぶだろうと思って、寝る前に読んであげました。途中まで読んでは眠り、途中まで読んでは眠り、全部の話が完結するまで3日もかかりました。 最初聞きにきた猫にはとってもひどいことをして、かっこうには少し悪いことをして、たぬきには普通で、最後のねずみにはパンまでやっている。この順番が反対だったら意地の悪い物語になったでしょうが、悪い→優しいで正解。ゴーシュが動物たちとどうかかわるかで、ゴーシュの優しさを感じます。そしてゴーシュは動物たちに音楽を教えているようで実は動物たちから音楽を教わっていたのかもしれませんね。 最後のページで、その場にいないかっこうに謝るところでなんともいえない気持ちいい余韻が残ります。

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