日別アーカイブ: 2012年10月10日

恋する絵画>恋する絵画

「恋する絵画」怪異名所巡り6 赤川次郎著 恋する絵画 子供が高校生になり手が離れて旦那は夜遅くまで帰ってこない。暇な主婦がするとこといえば何かを習うこと。この主婦も小さい頃は絵を描くのが好きだったので、絵画教室に習いにいった。有名な絵画を見るには、勉強になると美術館で、ひとけのない常時展示室で貴族の青年の絵を見た。ちょっといい絵だなと思ったけど普通ならそれで接点は終わるのだけど、絵画に魂でもはいっていたのか絵画が恋して主婦の寝室にやってきた。 ドリアングレイの肖像というものがある。本そのものは大して面白いものじゃなかったけど、発想が面白かった。ドリアングレイが若い頃肖像をつくって、生身のドリアングレイが怪我したら、肖像に傷がつくし、現実の彼は若いままで肖像がだけが老けていく話だった。 この主婦が見た貴族の青年も絵画に魂がはいっていたのだろうね。主婦に悪意をもつものやそのほかいろいろを殺したり、憑依したりと悪さをはたらく。怖いね。

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