日別アーカイブ: 2016年5月16日

感想>ラブ・ケミストリー

ラブ・ケミストリー 喜多喜久 宝島社 化学探偵Mr.キュリーと同じ作者の話です。ミステリー大賞を取った本だから面白いかなと思ったけどまあまあの作品でした。 化学合成には天才的な感を持つ主人公が恋バナにかかり、化学合成ができなくなってしまう。それを救うには恋を実らすしか方法がない。化学合成には天才でも、人間関係では奥手の草食系男子を代表するような主人公が次元の違う死神的美女のカロン他いろいろな人に手伝ってもらって恋を実らそうとする過程が面白い。それにときどき出てくる依頼主の正体も最後であっと言わせるのには作者が読者に柔道の一本をとった形になっている。 後から読んでいるとちゃんと伏線をつくっているのには感心させられた。

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