日別アーカイブ: 2014年2月9日

星新一&おそろし3

SF全集星新一先生のレビューをかなり前にしたので、題名は忘れたました。 家の中でいつも適温で、服も薄着、着ていた服も一度きただけでダストボックスの中へ、近未来のユートピアのように見えるけど、電気配給がとまっただけで、部屋は寒くなり、人間は薄着で服を重ねることもなく、寒さで凍死した後で、飼っていた猿が1匹元気にとびまわっているという落ち。 星新一先生が何十年も前に書いたものだけど、古さを感じない。今も昔も未来も共感できる物語って素敵だなと思う。 100年たっても物語は共感できてずっと残り続けると思う。 『おそろし』宮部みゆき著 第三話 邪恋 白と黒の部屋を任されたのだが、今回はおちかは聞く側じゃなく話す立場になった。聞く相手はおちかを親身にいたわってくれる女中おしまです。 今日みたいに寒い日に、川の松にひっかっかていた男の子がいました。助けたのだけど、手足の先が凍傷にかかり指をぜんぶ切り落としました。 この男の子の親族や知り合いはいないかと探したけど、結局見つからず、松に助けられたのだから松太郎と言う名前にして、おちかの兄妹として暮らすことになりました。そのまま何事もなかったらよかったのですが、おちかの縁談がまとまったとき、おちかのことを恋していた松太郎が、おちかの良人を殺し、松太郎も川に身を投げて首の骨を折って死にました。 おちか一人のために男二人が死んで、おちかの心は傷つき、家にいられなくなったのです。 まだまだおちかの心は晴れません。しばらく当分は白黒の間で不思議話は続きそうです。

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