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感想>えどさがし(しゃばけ外伝)えどさがし

えどさがし(しゃばけ外伝)えどさがし えどさがし(しゃばけ外伝)五百年の判じ絵 太郎君、東へ たちまちづき 親分のおかみさん えどさがし 畠中恵 新潮社 この外伝の題名になっているえどさがしです。時代は江戸が終わって明治のはじめ、江戸時代長崎屋と名乗っていた店は長崎商会となって、中にいるのは人間らしきものはなく妖たちばかり。もし長崎屋の若だんな一太郎が子孫を作っていたならば長崎商会の中にも人間がいるはず。もしくは長崎屋は別にあり、若だんなを待つだけに長崎商会を作ったのかもしれず、そこのところは作者もややこしかったのか説明していません。 取物帳、いや明治だから探偵物としてはあっけないものでした。 でもこのえどさがし、何か物悲しいものがあるのですね。それは江戸時代妖に優しくしてくれた若だんなが江戸時代に亡くなって、妖たちはその後若だんなが転生するのを首を長くして待って待っていつまでも待っていることでした。最後に少し光が見えてよかった。

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