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13話目(2003年1月16日)

2003年1月16日  動物園に行く人の目的の一つにパンダやコアラを見ることがあります。そういう人たちは可愛いと言います。だけど天の邪鬼なのか私にはパンダは手足が黒で胴体が白のただの熊で、コアラはじっとして動かない退屈で長時間見ていると精神的苦痛を伴う動物たちです。一方興味のあるものは雄の孔雀の羽根を広げた姿は美しいし、片足で立っているフラミンゴの桃色の配色は色彩的に鮮やかで目の保養になります。また他の雄猿より強い力を持った雄猿がハーレムをつくって複数の雌猿たちに子孫を残す交尾姿も生存本能丸出しで面白いです。  また野生では湖に浮かぶ美しい白鳥の群れに迷い込んだ異質な鴨とかを鋭い嘴で突き回って虐めるのも底意地の悪さがわかって楽しいです。でも私が一番好きなのは郭公です。郭公は托卵という方法で子孫を残します。鶯などの巣に郭公の雌が入りこみ、すばやく一個の卵を産み付け逃げ出します。そして生まれた郭公の雛はよいしょよいしょと鶯の卵や雛を全力で押し出して巣の外に放り殺しまわります。やがて一羽だけとなった郭公の雛は仮親の鶯夫婦よりも大きく成長し、優秀な子孫を残せたと勘違いして喜んだ鶯夫婦の愛情を一心に受けてやがて巣立ち、また郭公の親と同じようなことを繰り返します。そんな非道なことをされて鶯が絶滅しないかと心配していますが、自然の摂理が働いていまだに鶯は絶滅しないでいます。  だけど私は自然界において動植物が絶滅する最大の原因となるのは自然の摂理に背いている人間の愚かな行為かも知れないかもと危惧しています。

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