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「ばんば憑き」 著者 宮部みゆき 発行所 角川書店 ばんば憑き 表題になっているばんば憑きであるが、読んだ後後口の悪さを感じる。登場人物はだいたい三人、大店のお嬢とその夫の若夫婦、そして相部屋になったお松という老女。お松という老女からばんば憑きがどうやってできたか、それを聞いてわがままで悋気ものの嫁を、いつれはしたいと夢想する夫だが、夫の気持ちはどこまでも暗い。 ちょうど2時間ドラマのシリーズものでこの主人公と一行は最後は解決して、悪い犯人をやっつけてくれるという安心感とカタルシスがあるから人気あるのだよね。船越には悪人になって裁かれちゃ駄目だという約束事がある。 2時間もの主人公というのは普通テレビで見るのでは、英雄であらねばならない。よい人でないと2時間ドラマはお約束になっている。 このばんば憑きを2時間ドラマにしたら最後にカタルシスがないから視聴率悪いと思う。 ばんば憑きをこの本の題名にしたのは正解だな。

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