日別アーカイブ: 2012年6月21日

「明治小説全集七」明治断頭台>正義の政府はあり得るか

「明治小説全集七」明治断頭台>正義の政府はあり得るか 著者 山田風太郎 発行所 筑摩書房 やはり前章の首がこの正義の政府とかかわりあっている。またどの章からもここで大きな風呂敷があって、それぞれ芯のところをしまう手筈になっていたのだろう。 最後の章読んで頭くらくらしましたね。本読んで頭くらくらすることは少ないのですが、こいつにはやられました。物語で一番嫌いなのは、打ち切りのジャンプの冒険ものみたいなものでさあみんながんばって次の敵が待っているぞと、今まで敵だったものも一緒にはいって登場人物総出演というのがいやですね。 それがこれにはやや悲劇的要素があるものの風呂敷をぜんぶぎゅっと絞って終わらせているところですね。この本に好感を持ちました。

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