日別アーカイブ: 2013年5月19日

絵本>きかんしゃ やえもん

「きかんしゃ やえもん」 文/阿川弘之 絵/岡部冬彦 わたしの小さいときでもあったし、今の子供にも読まれている岩波の超ロングセラー絵本です。 いなかの まちの ちいさな きかんこに やえもんというなの きかんしゃがおりました。やえもんはおじいさんになって怒りっぽくなり、しゅぽしゅぽ怒ってばかりいます。他の比較的新しい列車にも馬鹿にされて、やえもんはもっと怒って、火花を飛ばし、その火花が農業地帯にぼやを起こします。 どこの蒸気機関車も次々と便利な列車に変わっていき、蒸気機関車の具合が悪くなると火花を飛ばして、ボヤを起こしていたのですね。 ぼやを起こしたやえもんに怒っていって、どうしようとやえもんも困るのですが、最後分解廃棄されそうになって、やえもんは珍しい型のきかんしゃだから、列車の博物館に展示しようとおちになるのですが、博物館というともはや使い物にならなくなった老人ホームのようなものだから、ちょっと悲しいです。私は、やえもんしかできない特別な方法でみんなを見返して、再度現役に挑戦できたらいいなと思っていました。でも時代が蒸気機関車は骨董品という考えで、博物館に展示されるのはまだいい方で多くの蒸気機関車が分解廃棄されたのですね。 それにやえもんを馬鹿にした当時最近型だった列車たちもおそらくやえもんと同じ運命をたどって行ったでしょう。

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